暗号資産・NFTへの想い、メルコインが面白いのはこれからだ

メルカリグループとして、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行う株式会社メルコイン。同社の現在とこれからの展開、そして現在大募集中のPR担当について、取締役の伏見氏とPRマネージャーの宮本氏にお話を伺いました。

伏見 慎剛 (ふしみ しんご)氏
株式会社メルカリ 執行役員NFT担当 兼 株式会社メルコイン 取締役
早稲田大学を卒業後、株式会社リクルート(現株式会社リクルートホールディングス)に入社。人材領域や販促領域での営業やマネジメントを経験した後、新規事業開発に従事。主にO2O決済分野のサービス立ち上げや事業運営に携わる。2012年より、創業期の株式会社Origamiに参画し、事業拡大のためのビジネス全般を担当し、戦略的提携や資金調達等にも従事。2020年3月、同社のメルカリグループ参画により、メルカリグループに参画。現在は株式会社メルカリ 執行役員NFT担当 兼 株式会社メルコイン取締役を務める。

宮本 祐一 (みやもと ゆういち)氏
株式会社メルペイ・メルコイン PRマネージャー
大阪大学を卒業後、マネックス証券に入社。コールセンターでのお客さま対応業務を経てマーケティング部に異動し、各種金融商品のマーケティングを担当。米国株サービス等のグロースを牽引。その後、商品企画を経て、経営企画部、広報室にて証券事業のブランディングや全社横断プロジェクトの統括、事業戦略の策定・実行に携わる。2019年1月より株式会社メルペイに入社し、スマホ決済サービス「メルペイ」の立ち上げとしてメルペイカンファレンスの企画・運営を担当。その後、各種キャンペーンの発信、加盟店へのメルペイ導入の最大化、各種業務提携発表などPR業務全般に従事。2021年4月よりメルコインのPR業務にも従事。

ブロックチェーン・暗号資産をより多くの人々へ

宮本氏:私は2019年の1月にメルカリグループへ入社し、サービス立ち上げ時からメルペイに参画してきました。現在はマネージャーとしてメルペイ・メルコインのPRを担当しています。


メルカリグループのPRチームは経営陣と並走・コミュニケーションしながらPR Actionを進めていくところが特長的だと思っているのですが、メルコインは始まったばかりの事業であることもあって、さらに密に経営陣と話し合いながら、PR Actionを進めています。業務上でも伏見を含め経営陣と関わる機会は非常に多いです。


伏見氏:私は創業期から関わってきたOrigamiがメルカリグループに参画したことを機に、2020年3月からメルカリグループへ入りました。現在は、メルコインの取締役と株式会社メルカリの執行役員NFT担当を務めています。


暗号資産やブロックチェーンの分野には、非常に魅力的なサービスや技術がたくさんあります。しかしながら、実際に触れているという人の数はまだまだ少ないのが現状ではないでしょうか。私たちが参入することで、市場自体を大きく育てていきたいと思っています。暗号資産やNFTはまだやったことがないけれど、やってみようかなとより多くのお客様に思ってもらえるサービスを作っていきたいですね。

従来のやり方は通用しない、ブロックチェーン企業のチャレンジ

株式会社メルコインインタビュー記事集合写真

伏見氏:ブロックチェーンや暗号資産の領域を見ていると、従来のサービスのやり方では必ずしも成功しないと感じます。お客様、コミュニティからうまく意見を取り込んでサービスに還元するという従来のサービス作りの考え方から、コミュニティが主体的にサービスの運営自体に関与し、透明性の高い状態を保てるかが重要だとみています。例えばキャンペーンをやるにしても、今までは企業側が企画してこれに参加してくださいねと一方的に社外へメッセージを出すのが普通でした。

しかし、ブロックチェーン企業では、こんなサービスをやるんだけどどう思いますか?というようにコミュニティの皆さんに判断や意見を求めていくような、よりインタラクティブな形へ変わっていくのではないかと思っています。サービスの運営会社が意思決定を行うのではなく、コミュニティに委ねる、いわゆるWeb3.0的な考え方や要素をサービス運営に取り入れていく姿勢が求められると思います。

そして、それが最もクリティカルに関わってくるのが、PRやマーケティング部門になるでしょう。これまでとは頭の使い方を変えていかなければなりません。

ブロックチェーン・暗号資産企業におけるお客様、コミュニティとのコミュニケーションはどうあるべきか、PR担当の方には思考をフル回転させて考えていただきたいのです。ここがメルコインでPRをやるチャレンジングさでもあり、やりがいでもあると思います。

宮本氏:NFTやブロックチェーンの分野は特に、我々以上にお客様の方が詳しかったりすることも多いです。だからこそ、一方的に発信するのではなくて、一緒にコミュニケーションしながら発信していくというのが大事だと考えています。

また、必要に応じて、社外から拾い上げた声を社内にフィードバックするのもPRの重要な役割のひとつですよね。社内と社外へ何をどう伝えるべきかは、ものすご頭を使うポイントです。その仕組みを、しかもブロックチェーンという新しい領域で作っていくというのはなかなかできない経験です。

メルコインはここから面白くなる

株式会社メルコインインタビュー記事集合写真2

宮本氏:私がメルカリグループへ転職してきた頃のことを思い出すと、今のメルコインと重なる部分があると感じるんです。2019年の初め、キャッシュレスサービスは注目されてはいるものの、これからどうなるのかまだわからないという状況でした。私自身も本当にこの分野は大きくなるのか?という疑問がありながらも、メルカリがやるんだからこれは期待できるという気持ちで転職を決意しました。

しかし、あのフェーズで参画したからこそ、貴重な経験をすることができました。PRとして記者の方などと対話をする中で、キャッシュレスへの期待値が上がっていく様を目の当たりにし、それがメルカリに対する期待値にも跳ね返ってきました。業界、会社、組織の3つ全てが大きくなっていく様子を内側から体験することができたんです。

ブロックチェーン・暗号資産は、世の中を変える技術だとも言われていますよね。一方で、懐疑的な意見もまだまだ聞かれます。業界として比較的新しいこの時期に関わることで、これからどんどん面白くなっていくところをその目で目撃することができると思うんです。

そういった意味でも、今このタイミングでブロックチェーン・暗号資産に関わっていくのは、非常に大きなチャンスだと考えています。

社内と社外をつなぐPRの重要性

伏見氏:暗号資産・NFT分野において、対外的にどのようにコミュニケーションするか、どうコミュニティを作るかが非常に重要になってきます。特殊性の高い領域でもあり、これが成功パターンだというものがまだ確立されていない状況です。それを新たに切り開くキャリアを望む方にフィットすると感じますし、我々自身もそんな人と一緒にチャレンジがしたいと考えています。

宮本は、この10月からメルコインの経営会議に参加しています。これは、彼自身の能力への期待ももちろんありますが、我々が社外とのコミュニケーションを行うPRという部門を、会社として重要視していることの表れでもあります。

経営会議で決定したことをただ渡すのではなく、経営陣が何を考えてどのようにハンドリングしようとしているかを間近で知ってもらい、効果的にお客様やコミュニティと対話していってもらいたいのです。そして、社外からの意見を経営側へブリッジしてもらうという役割にも期待しています。

宮本氏:他のチームや経営陣と並走しながら、いい距離でPR活動ができていると感じています。PRに対する会社からの期待値が大きいということでもあるので、ハードルは高いですが、我々も全力でそれに応えていくし、もし満足のいく結果にならなかった時はまたブラッシュアップしていくという関係があるので思う存分挑戦できています。

メルコインのPRは大変さもありますが、貴重な経験ができるし、自分の想いを言語化したいと考えている人にとっては、「まさにこれがやりたかったんだ!」と思える仕事ではないでしょうか。

メルコインが求めるPR担当者とは?

宮本氏:メルコインでは、PRチームで活躍していただける新しい仲間を募集しています。我々には、今まで暗号資産やブロックチェーンに触ったことがない人にもサービスを届けたいという会社としての想いがあります。メルコインのミッションに共感し、メルコインの一員として仲間と共にそんな社会を作っていきたいと言う強い想いを持っている人と一緒に働きたいですね。

株式会社メルコイン事業説明資料
株式会社メルコインが掲げるミッション

社内にもこの”想い”が強い人が多いんです。そんなメンバー達と切磋琢磨していくには、決まっていることを遂行していく姿勢ではなく、大きなビジョンへ向けて何をどうやっていくかが決まっていないような中でやっていけるかというのが重要です。カオスな状態を自分自身で切り開いていくことができ、またそんな状況を楽しめたり、好きだという方を求めています。


伏見氏:新しいサービスをより多くの人に使っていただくことに対して、直接自分が関わっていきたいんだというマインドはぜひ欲しいですね。


まだサービスがない状態から関わっていくことができるのは稀有な経験です。自分が関わって作ったサービスを世の中に出したいという想いのある方にはもってこいなのではないでしょうか?


また、手がける分野が暗号資産やNFTであり、業界としてもまだ歴史が浅いところになります。自分の力を発揮して、会社だけでなく業界ごと良い方向へ持っていきたいと考えている方にとっても魅力的なポジションだと思います。

現在のPRチーム

宮本氏:私がマネージャーを務めるメルペイ・メルコインのPRチームには、もう一人PR代理店出身のメンバーがいます。メルカリグループ全体のPRでいうと、PR代理店出身者が1/3程度、事業会社の広報出身が1/3程度、残りが新卒という割合になっています。


今回募集するPRポジションでは、PR代理店や事業会社での広報業務経験者はもちろんですが、それに限らず事業会社でマーケティングや経営企画などの仕事に携わってきた方にもチャレンジしていただきたいと思っています。


伏見氏:現時点で卓越したPRの専門的知識や経験がなかったとしても、メルコインでは打席に立つチャンスがたくさんあるので、その中で足りない部分を学んでいっていただくことも可能です。


強い想いを持っていてそれを言葉にできる力がある方や、共感を産んで仲間を増やしていくことができる方にご活躍いただけると思っています。


宮本氏:一人のリーダーがチームを統率するのではなく、一人一人が自立して他のチームとコミュニケーションを取りながら施策をアウトプットしていくというのが私たちの仕事のスタイルです。


私たちのバリューでBe a Proというものがありますが、誰かに引っ張られてやっていくというより全員横並びで全力疾走しています。新しいメンバーを迎え、お互いにいい刺激を与え合いながら並走して行けたら嬉しいですね。

メルコイン社内の様子とは?

伏見氏:最初はカルチャーショックを受けたのですが、メルカリグループではお互いをSlackの表示名で呼び合うんですよ。例えば、私は宮本のことを普段yaxと呼んでいます。


宮本氏:私は伏見のことをshingoさんと呼んでいますね。


伏見氏:それだけ、Slackを中心としたコミュニケーションになっているということです。Slackの表示名は自分の名前や苗字に限らず、自由に決めて良いことになっています。中には名前と全然違う表示名を設定している人もいるので、メールアドレスを探すのが大変なこともあります(笑)。


もうひとつ、社内のコミュニケーションで特徴的なのは、役職的な上下関係を意識しなくていいというところです。


宮本氏:メルカリグループの社内では「役職は役割です。」とよく言われますが、本当にその通りです。普段仕事をする中で役職を意識することはほぼありませんね。


伏見氏:かなりジョブ型の組織構造だと言えると思います。プロジェクト単位で動くことが多いので、縦のレポートラインを意識することが少ないんですね。もちろん評価や1 on 1といった人事的な場面では登場しますが、チームを超えて自由にコミュニケーションをすることが普通なので、組織図でチェックしてお伺いを立てるといったことは不要です。


宮本氏:直属の上司を必ずしも介する必要はなく、そのトピックに適した方と直接話をして、その中で意思決定ができます。もちろん上司への報告はきちんと行いますが、スムーズなコミュニケーションが取れる環境ができていると思います。

働き方も多様なメルカリグループ

伏見氏:メルカリグループには「YOUR CHOICE」という人事制度があります。簡単に言うと、日本国内であれば住む場所や働く場所を自由に選択することができるというものです。この制度を活かして、北海道や沖縄に移住したという社員もいますよ。


業務理由で出社する必要がある場合は、月15万円まで交通費を会社が負担することになっていて、リモート前提での勤務に対応できるようになっています。


もちろん、オフィスに出社したいという人がいるのも事実です。小さいお子さんがいたり、夫婦でどちらもリモートワークの場合、出社した方が効率がいい場合もあるので、そんな方々のためにオフィスは常にオープンです。

メルコインの2021年、そして2022年に起きること

株式会社メルコインインタビュー記事集合写真3

伏見氏:2021年は何もないところから始まりました。メルコインを立ち上げるぞという気持ちが入っていったのが2-3月ごろで、4月に法人登記をしてゼロからのスタートだったんです。


それから基礎を作るために、優秀かつミッション・バリューに共感してくれるメンバーを集めていきました。そして、どんなことをやっていくのかというロードマップをみんなで話し合って決めていったんです。メルコインの土台ができてきた1年でしたね。


2022年はいよいよ実際にお客様へサービスを提供していきます。私は過去のキャリアを含めて今まで20-30本ほど新規事業を立ち上げてきた思うのですが、立ち上げるまでは文化祭みたい、立ち上がった後は体育祭みたいだと思うんです。企画そのものが楽しいところから、企画したものが正しく勝てるかどうかというフェーズに移行していくイメージですね。今はまさにその両方を味わえるタイミング。来年はきっと面白い1年になると信じています。


宮本氏:私も来年は楽しい年になると期待しています。2021年はメルコインとしてこれをやりたいんだという想いを語ってきた1年でもありました。


2022年には実際にお客様からフィードバックが来て、それからどうコミュニケーションをしていくかというフェーズに移っていきます。そこから広がって、次にこういったことをやってみようといった話が出てきたりもするでしょう。これからがまさに面白くなるタイミングなので、想いのある方はその情熱をぶつけて形にしていただきたいと思います。

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