メルカリだからできる、より多くの人が暗号資産に触れられるサービスを

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業界で活躍する方にお話を伺い、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン業界に関わる人々の姿をお届けするインタビュー。

今回は、株式会社メルコインにてともにプロダクトマネージャーとして暗号資産交換業事業に携わる、中村氏と丹野氏にお話を伺いました。お二人のブロックチェーン・暗号資産に対する想い、そしてメルコインで働くリアルを語っていただきます。

丹野 瑞紀(たんの みずき)氏
株式会社メルコイン プロダクトマネージャー

NTTアクセス網研究所にてロボットの研究開発に従事し、その後バーチャレクス・コンサルティング、サイボウズ、ビズリーチを経て2018年にメルペイ入社。現在はメルコインでプロダクトマネージャーを務める。インターネットサービスのプロダクトマネジメントに10年以上携わり、「プロダクトマネージャーカンファレンス」の企画運営に従事するなど、日本におけるプロダクトマネジメントの普及活動も行っている。著書に「ゼロから始めるプロダクトマネジメント」(技術評論社)がある。

中村 奎太(なかむら けいた)氏
株式会社メルコイン プロダクトマネージャ
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大学在学中にインターン生としてサイバーエージェントでプログラミング教育サービスの立ち上げや、DeNAで動画サービスでの感情分析基盤導入などを行う。その後、メルカリの研究機関「R4D」にインターン生として参加。2018年に新卒入社後はブロックチェーンエンジニアとして、R4D内で進められていた「mercariX」プロジェクトに携わる。その後、グループ会社であるメルペイへ異動し、分散台帳開発チームとAML Systemチームのプロダクトマネージャーなどを経て、現在はメルコインでプロダクトマネージャーを務めている。

メルカリグループ入社からメルコインへ

丹野氏:私は中途採用でメルペイへ入社しました。2016年頃にビットコインやブロックチェーンといったキーワードを耳にして、お金のあり方が大きく変わると感じたのです。

このトレンドに傍観者としてではなく変える側として関わりたいという思いから、フィンテック領域への転職を検討し始めました。メルカリグループですでに働いている知人が多くいたこともあり、それまでのキャリアではフィンテック領域は未経験でしたが飛び込みました。

中村氏:私は新卒でエンジニアとしてメルカリへ入社しました。入社後はR4Dでブロックチェーン関連の研究に携わり、その後メルペイ事業に取り組んできました。

メルカリでは新規事業の提案ができる「よげん会議」というものを実施しています。その中で2019年にブロックチェーン・暗号資産事業を新規事業として提案し、その後も経営陣とずっとやりとりを続けてきました。2021年4月にメルコイン設立の運びとなり、ようやく本格始動となりました。

想いの強い人材が集まる新規事業

丹野氏:よげん会議での中村の提案は、私も現場で見ていました。ただ、自分が主体的にこの事業に関わるとは思っていなかったですね。中村とはメルペイで一緒に働いており、彼が抜けてもうまくチームが回るように応援する側として関わるつもりでいたのです。しかし、私自身Facebook等でこの領域への興味を発信していたこともあり、チームに加わることになりました。

新規事業の立ち上げにはパワーが必要になります。そのため、人選ではその領域への想いの強い人や意志のある人に声がかかることが多いですね。

中村氏:やはり新規事業にはこれをやるんだ、やりたいんだと信じている人が集まりますね。丹野はずっとブロックチェーン・暗号資産領域の情報発信もしていました。私としては、最強の助っ人がきてくれたという感じでした。

丹野氏:メルコインへの参画は予想外だったので正直びっくりしました。ですが、飛び込んできたチャンスを生かして、新しいことにチャレンジしていくのが私のキャリアのスタイルです。メルコインという予想もしなかったチャンスが飛び込んできたので、キャッチしない手はないと感じました。

知るほどに引き込まれる、ブロックチェーンの面白さ

株式会社メルコインインタビュー記事集合写真

中村氏:もともとAI分野で、合意形成やマシーンラーニングといった部分の研究を行っており、特にマルチエージェントという合意形成部門が研究のメインでした。合意形成について深く見ていく中でブロックチェーンや暗号資産にも合意形成の仕組みが重要なファクターとして含まれていることに気づきました。

ビットコインというキーワードは聞いたことがありましたが、自分の研究分野と繋がりがあったとは知りませんでした。これは面白いと思い、2017年ごろにビットコインホワイトペーパー*を読んで、さらに興味が増していきました。

*ビットコインホワイトペーパー
Satoshi Nakamotoと名乗る人物によって2008 年 10 月 31 日に公開されたビットコインの仕組みについての論文。原題「Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System」。

丹野氏:2016年頃、前職でビジネスパーソン向けのメディア立ち上げに携わっていました。その時ビットコイン・ブロックチェーンがちょうど盛り上がっている時期で、特集企画として取り扱うことになったのです。そんなきっかけで調べ始め、「マスタリングビットコイン」「デジタルゴールド」といった書籍を読んで技術的背景や誕生の歴史を知っていくにつれて、どんどん引き込まれていきました。

全ての歯車が噛み合い動く、ビットコインの美しさ

中村氏:ビットコインにおいて私がすごいと思うのは、合意形成とモチベーションコントロールの上手さです。何をインセンティブにどうやって合理的に振舞い合意形成させていくのか、理論的には存在していても、実際にそれが仕組みとして動いているものはなかなかありません。

シンプルだけど画期的な回答を出しているものというのが、ビットコインを初めて目にした時の印象です。これはすごい、何かが変わりそうだという確信めいたものを感じました。

丹野氏:中村が触れた部分もそうですが、発明者であるサトシナカモトがいなくなることで、攻撃点がなくなっているという点もすごいですよね。そこまで含めて仕組みがうまく噛み合い動いているところに、エレガントさすら感じます。

ブロックチェーン・暗号資産分野で働く楽しさとは?

丹野氏:ブロックチェーン・暗号資産界隈では、日々いろんなことが起こっていますよね。直近ではエルサルバドルが自国の法定通貨としてビットコインを認めるという衝撃的なニュースが飛び込んできました。このように日々物事がダイナミックに動いていて、そんな大きなトレンドの内側で仕事をするのはとても刺激的です。

中村氏:私はとにかくテクノロジーが好きで、テクノロジーで世の中がどう変わるのかに興味があります。仕事としてもそういったことに関わりたいとずっと考えてきたので、今その真っ只中で働けていることがとにかく楽しいです。

ここからどうやってブロックチェーンが人の手に触れて新しい体験を生み出していくのか、その進化を仕事として追っていくことに面白みを感じています。

メルコインが目指す暗号資産サービスとは?

中村氏:メルカリのお客さまは、暗号資産や金融領域とは縁遠い方がほとんどです。そのため不安感や知識不足によるイメージからハードルも高くなります。そこを簡単に越えられるように、メルコインではわかりやすくて安心できるサービスを目指したいですね。

これだけ日本で暗号資産が話題になっているにも関わらず、暗号資産取引所の口座数はさほど伸びていません。まずは、実際に暗号資産に触れている人をもっともっと増やしていきたいです。

丹野氏:今やビットコインや暗号資産を知らないという人はほとんどいなくなりましたが、保有者や売買経験者は多くありません。やはり怖い、よくわからないといった心理的な抵抗感と手続き的なハードルの両方を下げていく必要がありますよね。

例えば、メルカリでいらなくなったものを売って、それで入ってきたお金を暗号資産に変えられるなら、チャレンジしてみようかなという人はきっといると思うんです。世の中には素晴らしい取引所やプロダクトがたくさんありますが、こういったメルカリグループならではの新しい暗号資産との接点を提案できることこそ、メルカリがブロックチェーン・暗号資産をやる意義だと考えています。

新規顧客を取り込み、業界全体を盛り上げたい

中村氏:我々はブロックチェーン・暗号資産のサービスとしては後発です。しかし、お客さま層はこれまでのサービスがターゲットとしていた顧客よりさらにライトな方々を想定しています。

暗号資産はまだ初心者という方に、メルコインを入り口にしていただきたいのです。そこから興味を深めてさらに他社サービスを使ってみるといった形で広がって、業界全体を盛り上げる存在になれればと考えています。メルコインがブロックチェーン・暗号資産事業へ参入することによって、業界自体に流入してくる顧客の数を増やしたいですね。

メルコインで働く魅力とは?

株式会社メルコインインタビュー記事集合写真2

丹野氏:現在メルコインに関わっているメンバーは30名ほどです。私自身はこの領域は初めてのチャレンジになりますが、安心感を持って進められています。それは、ビジネス、リーガル、コンプライアンス、テクノロジーといったそれぞれの分野のプロフェッショナルが集まっているからです。

お客さまに安心して使ってもらえるサービスを作るにはプロダクトだけではダメで、その周囲をしっかり固める必要があります。メルコインにはそれができるメンバーが揃っていると確信しています。

中村氏: メルカリには「Go Bold, All for One, Be a Pro」という三つのバリューがあります。その中でもGo Boldはメルコインメンバーにぴったりですね。メルカリの中でもハードなチャレンジをし続けてきた、まさにBoldな人たちが集まっています。メルコインはプロとして脇を固めながらも、大胆にスピード感を持って動ける組織と言えると思います。

リモートワークにもうまく対応

丹野氏:現在、メルコインはみんなリモートワークになっているので、実はオフィスに来るのは数ヶ月ぶりです。メルコイン立ち上げ時もリモートワークでの対応でしたが、特に大きな問題が起きることもなくスムーズに進めることができました。

立ち上げの中で新しい社員が多数入ってきていますが、不自由さややりづらさはあまり感じず、不思議とずっと一緒に働いてきたような感覚です。

中村氏:もともとメルペイでもリモートワークで新しいサービスをリリースし続けてきていたので、それを繰り返している感覚です。メルコインのチームは、現代のワーキングスタイルにうまく対応できていると思います。

優秀な仲間達と挑むチャレンジ

丹野氏:メルコインには優秀なメンバーが多く在籍しています。そんな中で切磋琢磨できるのは何よりの福利厚生ではないでしょうか。そして、メルカリグループが今まで作ってきた顧客基盤の中で、ブロックチェーン・暗号資産という世の中に大きなインパクトを与えうる領域の新しいサービス作りにチャレンジすることができます。

メルカリは大企業だと思っている人もいるかもしれませんが、ベンチャーマインドが溢れています。スピーディに意思決定し、ダイナミックに物事が動く中で働けることも魅力ですね。

中村氏:既存のサービスとのシナジーも面白さの一つではないでしょうか。マーケットプレイスのメルカリや決済事業のメルペイといったサービスとどのような距離感で暗号資産サービスを繋げれば顧客にメリットを感じていただけるか、非常に興味深いところです。

また、メルカリでは全てのサービスに一つのアプリでアクセスできるスタイルをとっています。これは他社がほとんどやっていない戦略で、難易度も高くなります。その中でいかに暗号資産やブロックチェーンの領域で技術的なチャレンジをしていくのかというのも、個人的に痺れるポイントです。

メルコインが求める人物像とは?

丹野氏:やはり、暗号資産やブロックチェーンが大好きな人と一緒に働きたいですね。この領域にワクワク感を感じながら、日々新しいトレンドやニュースを追い、世の中に新しいものを提供したいと思っている方は楽しめると思います。

中村氏:現時点で、ブロックチェーンにものすごく詳しくないといけないということはありません。メルカリ自体が学びながら成長している企業ですので、一緒に学びながらスピード感を持ってチャレンジしていける人が活躍できると思います。やはりそのためには、ブロックチェーン・暗号資産が好きだという気持ちは大事ですね。

ブロックチェーン・暗号資産業界はまだまだ黎明期

中村氏:ブロックチェーンは新しいテクノロジーだからこそ、今後どのように使われるのか見ていくのは楽しいですし、日々発見が多い分、得るものも多いです。

ブロックチェーンの仕事をしたい!と思っても実際どうすればいいのかわからないという人もいるかもしれません。ですが、実際手を動かしてサービスへ落とし込めるという経験は貴重です。恐れずに飛び込むのが大事だと思います。

丹野氏:マイクロストラテジー社CEOのMichael Saylor氏の「We are still early on Bitcoin」という言葉を引用させていただくと、ブロックチェーン・暗号資産はまだまだ黎明期、今からでも遅くはありません。少しでも興味があればぜひチャレンジしていただきたいです。

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