ブロックチェーンだから実現できる、リアルとデジタルを繋ぐTASUKI。

イニスジェイインタビュー1

業界で活躍する方にお話を伺い、仮想通貨・ブロックチェーン業界に関わる人々の姿をお届けするインタビュー。

 

ブロックチェーンを活用した新規サービスを計画中の株式会社LIONA(旧社名:株式会社イニスJ)にお邪魔し、代表取締役の村越隆氏と原田雅子氏にお話を伺いました。

 

ゲーム会社であるLIONAがブロックチェーン、しかもノンゲーム要域での開発を計画する理由とは一体なんなのか?また、同社が目指す未来についても語っていただきました。

 

村越隆 氏

株式会社LIONA 代表取締役。長年ゲーム業界に関わり、著名タイトルの開発を手掛ける一方で、培った知見を多方面で活かすべく新たな分野での事業展開を目指す。

原田雅子 氏

株式会社LIONAにて、ノンゲーム領域での新規事業開発チームを率いる。ゲーム会社ならではのノウハウをベースに、少し先の未来を想定した新サービス立ち上げに取り組む。

 

 

株式会社LIONAが計画するブロックチェーンを活用した新サービスとは?

ーブロックチェーンを使った新規サービスを計画中と伺いました。どのようなサービスなのですか?

 

村越氏:『TASUKI(タスキ)』という家族間SNSを中心としたサービスです。私たち現代人は、スマートフォン・PC・タブレットといった様々なデバイスを日常的に使っていますよね。その中で、デバイスの中に『デジタル資産』と呼ばれるものが数多く蓄積されています。

 

資産とは言っても、貨幣価値のあるようなものではなくその人にとって価値のあるもの。例えば、家族や友人との思い出の写真であったり、頑張ってクリアしたゲームのプレイデータ、様々なサービスのIDやパスワードなどを想像してみてください。

 

突然持ち主に不幸があった場合、このようなデータは端末のロック解除ができなくなりアクセスが困難になってしまうことがあります。

 

故人が利用していたオンラインサービスのログインができないと、残された家族は手続きに手間取ってしまうでしょう。また、SNSへのログインができなければ、訃報を伝えることすらできない友人たちも出てきてしまいますよね。すでにこういったことが問題になり始めていて、今後さらに顕著化してくると思われます。

 

TASUKIは、日常では家族や親密な人とコミュニケーションをとりながら、死後には家族や信頼できる第3者へ『デジタル資産』をスムーズに移行する、また見られたくないデータは削除してしまうといった情報整理に役立つサービスなのです。

ブロックチェーンこそが構想実現のカギ

村越氏:大切なデジタル資産を取り扱うこのサービスでは、安全性が鍵となります。高いレベルのセキュリティを提供しながら、かつサービスとして運用可能な方法はないのか?そこで出てきたのが、ブロックチェーンだったんです。

 

ブロックチェーンの特徴である改ざん不可能性、そして非中央集権性を活かして、データの正確性・安全性を保ちながら、サーバーダウンなどのリスクを避けて安定的にサービスを提供できると考えています。

 

スマートコントラクトの活用

原田氏:ブロックチェーンを使うポイントとして、スマートコントラクトがあります。死後自動的にデジタル資産を受け渡す仕組みは、スマートコントラクトで実現予定です。

 

例えば、生前のうちに撮影しておいたビデオメッセージをお孫さんの成人式の日に届けるといった使い方。他にも、趣味で集めたアンティークの品を死後に価値をわかって大切にしてくれる人に譲りたいという場合には、死亡時に適切な機関に査定を依頼するように設定しておいたりということもできますね。もちろん、他の条件、例えば誕生日や結婚30周年に、という使い方もできます。

 

ー処理スピードなどはどうでしょうか? 

 

村越氏:アプリ上の処理は、全てをオンチェーンで行うのではなく、要所でブロックチェーンに書き込むことで効率化を図ります。

 

個人も企業もハッピーになれるツール

ー他にはどのような機能が実装予定なのですか?

 

村越氏:このアプリを使うことでユーザーがポイントを貯められるようにします。ただ単に便利なツールというだけでなく、使う楽しみをプラスしたいですね。発行するポイントの管理もトークンで行う予定で、多くの企業様とのコラボレーションが実現できたら嬉しいです。


原田氏:家族間SNSとして日頃から利用していただくなかで、出産やお子さんの進学といった情報がアプリ上に投稿されてきます。お祝いメッセージに加え、フィジカルにギフトを贈りたいこともあるでしょう。また離れた親戚の訃報という場合には、電報、香典、供花などを短時間で手続したいというニーズがありますが、この分野ではまだワンストップでのサービスが実現していないのが現状です。


このようにTASUKIは、タイムリーに今必要とされている商品やサービスのプロモーションを企業様に提供していただけるプラットフォームとして成長するSNSでありたいと考えています。

 

一方ユーザーの利点として、アプリの利用に応じて付与されるポイントを、家族と合算して利用することができます。家族や親密な人との日常的なコミュニケーションが、ライフイベントに合わせたポイントの利用につながれば嬉しいですね。

ゲーム会社がゲーム以外のサービスを作る理由

ーゲーム会社であるLIONAが、ゲーム以外のサービスを提供する真意はどこにあるのでしょうか?

 

村越氏:初期のゲームコントローラーは、十字キーとマル・バツ・サンカク・シカクボタンで構成されていました。これには、言語での説明がなくてもものを動かせる直感性が凝縮されており、スマホが主流になった今も基本的な構成自体は変わっていません。

 

LIONAはゲーム会社として説明書すらいらない簡単なUI/UXを追求してきました。近年、ゲーム以外のアプリでもゲーム要素のあるものが出てきています。あらゆるものの垣根が無くなってきている今、ゲーム分野を突き詰めるだけではなく、ゲーム業界で蓄積してきた知見を他の分野に展開していく時期が来ていると思うのです。

 

一般論ですが、ゲーム会社は他業界からの開発依頼は少なく、もし相談が来ても実際は、開発環境やスキルの違いから対応が難しいことが多いと思います。LIONAはゲーム開発会社という立場から一歩踏み込んで、だからこそ新しい分野にチャレンジできると考えており、より広い業種、業界の方と協業を推進していきたいです。『ゲーム会社だからできるビジネスソフト』を提供していきたいですね。

 

ゲーム会社らしくゲームタイトルのポスターやグッズ(写真左)が並ぶ中、World Blockchain Forumのトロフィー(写真右)を発見。

レディ・プレイヤーの世界が現実に!?

ーこれから先、どんな世の中を創造していきたいですか?

 

村越氏:イメージとしては、映画『レディ・プレイヤー1』*のような、デジタルとリアルの垣根がほぼない世界を作っていきたいですね。

 

eスポーツに代表されるように、ゲーム自体が競技になり、今後ゲームのエンターテイメント性はさらに高まっていくでしょう。そうなった世界では、ゲームのクリアデータは価値を生み出します。強い武器やレアアイテムなど、お金に糸目を付けない人も増えるでしょう。

 

原田氏:エヴァンゲリオンの新作映画公開に合わせて、弊社開発中のエヴァンゲリオン・バトルフィールズではゲーム連動型のキャラクターフィギュアが発売されます。購入していただいたフィギュアは、内部に埋め込まれたチップによってゲーム中に介入してくるようになっています。

 

同じキャラクターのフィギュアでも、全て固有IDが存在し管理されていますので、ゲームの進行と、それにより強化されたフィギュアは唯一無二の存在になっていくのも面白みの一つです。

 

ゲームとリアルなトイが連動する、まさにデジタルとリアルが組み合わさったエンターテイメントです。

 

村越氏:肌感覚でも、今までSFの世界だと思っていたことが現実になってきているなという実感がありますね。そうなった時、ますます個人の『デジタル資産』が重要な意味を持ち、TASUKIが役に立つ場面も増えていくのではないかと考えています。

 

*2018年に公開され話題となった、小説『ゲームウォーズ』を原作とするSF映画。舞台は2045年、人々がVR空間に入り浸るようになった世界を描く。

 

世界へ羽ばたくTASUKI

ー海外への展開は見据えているのでしょうか?

 

 村越氏:実証実験は国内で行う予定ですが、リリース時からグローバルなサービスとしての提供を考えています。もちろん、各国の法的要件はクリアしていく必要がありますが、家族間の繋がりは世界中どこへ行っても存在しますので、ニーズはあります。

 

原田氏:『TASUKI(タスキ)』というサービス名には、デジタルとリアルのタスキになるようにという意味を込めました。グローバルなサービスですが、あえて日本語から名付けたのは、日本企業として日本文化を世界に発信したいという想いからです。SUSHI(寿司)やOMOTENASHI(おもてなし)のように、TASUKIも世界共通語となって世界に羽ばたいて行って欲しいですね。

LIONAってどんな会社?

ー社内の雰囲気はどうですか? 

 

原田氏:役職や立場にかかわらず意見交換がしやすいのではないでしょうか。フラットで風通しのいい環境です。

 

会社のイベントとしては、3ヶ月に1度程度懇親会を開いて社内交流をしたり、仕事を離れて部活的な集まりがあったり、社員同士の仲が良いですね。普段は仲良く和やかな雰囲気ですが、仕事ではシビアというメリハリのある雰囲気だと思います。

 

村越氏:ゲーム業界というと人間関係がドライなイメージがあるかもしれませんが、LIONAではそれぞれが社員同士の交流を楽しんでいますね。LIONAならではの空気、カルチャーがあると思います、お互いを慎重しあえるからこそ次に挑戦できるんですね。

 

原田氏:新卒も毎年4~5人ずつ採用しています。先輩が新卒を育てる、育った新卒が今度は先輩となって新たなメンバーを育てていくといういい循環ができていますね。新しい仲間が増えることは、スタッフ間にも毎年新しい風が吹いてくるような良い効果があります。

 

ーLIONAで働く面白みはなんでしょうか? 

 

原田氏:私のチームは、ゲームでの知見を生かしながらゲーム領域以外での新サービス開発を行っています。単に開発だけを行うのではなく、ビジネスを考えながら進めていく必要があるので、事業全体を見て動いていかなければなりません。

 

それはチャレンジングなことでもありますが、世の中にないものを新たに作り出すことに面白みを感じる方にとっては最高にやりがいのある環境ではないでしょうか?

 

ーこれからブロックチェーンに関わる仕事をしたいと考えている方々へメッセージをお願いします! 

 

原田氏:ブロックチェーンは仮想通貨のイメージが先行している印象があり、ユーザーが気軽に使えるサービスにブロックチェーン技術をうまく取り込めているところが少ないですよね。しかしゲーム、エンタテインメントでは、新しいデバイスや入力デバイスの登場とともに、新しい遊びが発案されたり、コミュニケーション方法が変化してきました。ブロックチェーンはまだまだこれから多くの分野に広がっていくはずです。

 

少し先の未来を、自分たちが作っているんだという感覚を持てるということは非常にエキサイティングですね。

 

TASUKIでは家族という、ある種基本であって特別な関係性を、「個」と「個」を結びつけるノードと置き換えて時代を超えて残していく技術として活用しているわけです。もちろん家族に限らず「大切な人」とのつながり、という概念でアプリでは貫いていますが。「大切な人」との歴史をデザインする、そんな感覚です。


是非、私たちにジョインして、これまであなたが培った知識、スキル、哲学やを存分に発揮してください。一緒に未来を創っていきましょう!

 

村越氏:まだどちらに転ぶかわかりませんが、避けては通れない技術がブロックチェーンだと思っています。

 

ファミコンが大ヒットした時もそうでしたが、時代の半歩先を読んで早くその世界に飛び込んだ人々が大成功しました。

 

世の中が変化するスピードもどんどん速くなってきていますよね。従来のやり方を続けているだけでは、変化に対応できず取り残されてしまいます。ぜひ、時代の変化をちょっと先取りして動いている会社で、新たな挑戦に取り組んでみてください!

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