仮想通貨取引所にはどんな部署がある?求められる人物像は?

仮想通貨・ブロックチェーン業界の中でも存在感の大きい仮想通貨取引所。実際にユーザーとして使っているという方も多いのでは?そんな身近な存在の仮想通貨取引所ですが、会社としてどのような組織構造をしているのか外からは見えづらいところがありますよね。

こちらの記事では、仮想通貨取引所の社内にはどんな組織があるのか?そしてその組織ごとでどのような人物が求められているのか?についてまとめました。

あなたの経験にマッチするポジションが見つかるかも!?仮想通貨取引所への転職に興味のある方は必読です!ぜひこの機会に仮想通貨取引所についての理解を深めてみてください。

仮想通貨やブロックチェーンについての事前理解レベルの必要性を★5段階で示しています。★の数が多いほど、事前に業界の知見が求められるポジションです。

<内部監査室> ★★★☆☆

仕事内容:専門職として規律ある姿勢で、各取引所の「ビジネスモデル」「経営戦略」「組織態勢」に対応した経営環境や内部体制の業務監査を実施し、業務の効率化、不正防止、ガバナンス強化を行います。また、金融機関としてそれらのリスク・プロファイルに応じた各種監査の実施が当局(金融庁)より求められています。監視機能に留まらず業務監査の結果、問題点が見つかれば、改善指導や具体的にどのような改善が必要かなどの提案も必要となります。

 

求められる人物像:銀行や証券などの金融機関で内部監査経験をお持ちの方、もしくは監査法人で金融機関を担当された経験をお持ちの方。

法務・リスク・コンプライアンスと並んで金融業界出身者が求められる職種です。

仮想通貨業界は、ベンチャーマインドを持つ若い社員が多いため、監査事項をただ指摘して終わり、ではなく現場と一緒に改善案を考えたり、自身も手を動かせるプレイングマネージャータイプの人が向いています。中長期的には大手金融機関同様、内部監査部門における「地位の向上」「専門性の確保」を図るために、「キャリアパスの明確化」「計画的な人材育成」が求められていきます。

<経営管理部> ★★★★★

仕事内容:内部管理体制の強化や組織再編業務、業務運営・経営の分析など、各管理部門を統括し経営の「守り」の部分を担います。部署を横断して業務を行うので、各部署が行う業務の理解、コミュニケーション能力や調整力なども求められるポジションです。

 

求められる人物像:民間企業での経営管理の経験をお持ちの方。コンサルティング会社で経営アドバイスなどを行っていた方。各部門のリスク管理を統括する場合は、金融機関での経験が求められます。経営陣や各部門長相手の業務になるため、経営陣を納得させるプレゼンテーション力、業務を円滑に進める社内調整力、分かりやすい資料作成能力、社内横断でプロジェクトを引っ張って行くPM力などが求められます。

<経営企画部 / 社長室 / 経営戦略室> ★★★★★

仕事内容:短期~中長期的な経営戦略立案、予算編成、M&A推進、新規事業計画、市場のニーズ調査などを担当します。会社によっては「社長室」「経営戦略室」などの名称の場合もあります。いずれも社長直下で経営の意思決定を行いますので、いわば会社の”かじ取り役”となります。

経営管理が会社の「守り」なのに対して、経営企画は「攻め」の部分を担います。

 

求められる人物像:民間企業での経営企画の経験をお持ちの方。コンサルティング会社で経営戦略のアドバイスなどを行っていた方。

経営陣相手の業務になるため、経営陣を納得させるプレゼンテーション力、業務を円滑に進める社内調整力、社内横断でプロジェクトを引っ張って行くPM力などが求められます。特に今は、来年4月に予定されている新規制を遵守した新規ビジネスの考案が求められます。

<事業企画部> ★★★★★

仕事内容:経営企画部の策定した経営戦略を元に、より具体的な事業戦略を練り事業実現を推進していきます。具体的には、事業計画の策定・推進、提携・アライアンス業務、部署を横断したPM業務などを担当します。

仮想通貨業界では、主に仮想通貨やブロックチェーン技術を活用した新たな事業を企画します。

 

求められる人物像:民間企業での事業企画の経験をお持ちの方。

また、コンサルティング会社でコンサルタントとしての経験をお持ちの方。

IT業界や金融業界、大手企業出身の方は歓迎されるでしょう。

<人事部> ☆☆☆☆☆(入社後の学習でも問題ない場合が多い)

仕事内容:労務、採用、人事企画などに分かれます。総務部と兼任で総務人事部の場合もあります。

労務は役職員の労務関連・勤怠管理など、採用は新卒中途の採用活動、人事企画は評価制度の策定や教育研修に関する業務を担当します。

 

求められる人物像:労務は民間企業での労務経験をお持ちの方、社労士資格をお持ちの方。

採用は民間企業での採用担当の経験をお持ちの方、または人材紹介会社で採用支援を行っていた方。エンジニア採用のノウハウをお持ちの方は歓迎されます。

人事企画は民間企業で人事制度・評価制度策定の経験をお持ちの方、社員教育や研修講師の経験をお持ちの方。

まだまだベンチャー気質で制度が整っていない会社も多いため、上流から関われる面白さがあります。

<総務部> ☆☆☆☆☆(入社後の学習でも問題ない場合が多い)

仕事内容:ファシリティ業務、社内規定整備、取締役会運営、株主総会運営、登記、契約書管理などを担当します。

中小企業では、総務部のひとりが人事も経理も兼任している、といったケースもあり、そのような場合は幅広いバックオフィス経験が求められます。

 

求められる人物像:民間企業での総務経験をお持ちの方。

取締役会の対応がある会社では、会社法の知識がある方は優遇されます。

他の部署に比べて仮想通貨の知識はあまり必要とされませんので、業界の知識が浅い方でもチャンスがあります。

<経理部> ★☆☆☆☆

※業界についての知見は、入社後の学習でも問題ない場合が多いですが、仮想通貨の会計処理が業務に含まれる場合は、ある程度の知見を求められる可能性があります。

 

仕事内容:日々の現金管理や経費の処理から給与計算、決算などの対応をします。会社の規模によって、ひとりの経理担当者が担当する業務範囲は異なります。

また、仮想通貨の会計処理(日次、月次など)も業務に含まれる場合があります。

 

求められる人物像:民間企業での経理経験をお持ちの方、簿記資格2級以上をお持ちの方。

決算業務の経験は求められる場合と、求められない場合があります。顧客資産の分別保管、将来的には信託保全といった専門業務知識をお持ちの方は優遇されます。

仮想通貨の会計処理も業務に含まれる場合は、仮想通貨取引の経験者であるほうが業務のイメージや理解が早くなる可能性が高いです。

<広報部> ★☆☆☆☆

仕事内容:会社によっては、社長室や経営企画部に組み込まれている場合もあります。

広報のお仕事は大きく分けて3つ、社外広報・社内広報・IR広報に分けられます。

社外広報は、顧客やメディアに対して自社の製品やサービスの発信業務を担当します。一般的に広報と言ってイメージされる業務は社外広報にあたるかと思います。

対して、社内広報は社内報の作成など社内の人間に対しての情報発信を担当します。インナーコミュニケーションとも言われ、社内活性化に貢献します。

IR広報は、株主や投資家に対しての自社情報発信を担当します。海外投資家も含まれる可能性があるため、英語などの語学力が必要とされる場合があります。また、新規コインの上場等の発信は、当該コイン相場に影響を及ぼす可能性があるため、専門的な知識が求められてきます。

 

求められる人物像:民間企業での広報経験をお持ちの方。

IT業界、Web業界、金融業界での広報経験が歓迎されます。また、メディアとの強いリレーションシップをお持ちの方は、優遇されるでしょう。

<マーケティング部> ★★☆☆☆

仕事内容:大きくデジタルマーケティングとマスマーケティングの領域に分かれます。デジタルマーケティングでは、Google、Yahoo、各種SNS、アフィリエイト等の広告施策の戦略立案から運用、データ分析、広告代理店との折衝、SEO改善など。

マスマーケティングでは、テレビCMやラジオ、新聞、雑誌などを活用したプロモーションを行います。

 

求められる人物像:民間企業でのマーケティング業務の経験をお持ちの方。または広告代理店出身の方。IT業界だけでなく、広告(特にアフィリエイト)規制が今後さらに厳しくなっていくため、金融業界、特に証券・FX会社出身の方は歓迎されるでしょう。

<デザイナー部> ★☆☆☆☆

仕事内容:会社によって名前は様々です。その業務内容はWebサイト改修~アプリデザイン、イベント時の販促物制作まで様々で、ひとりのデザイナーが担当する業務範囲は会社によって異なります。

仮想通貨取引所のWebサイト・アプリのデザインやチャートのデザインなどは、この業界ならではと言えるでしょう。

 

求められる人物像:民間企業でのデザイナー経験や、フリーランスとしての実績をお持ちの方。

取引所のデザインも業務に含まれるため、自身でも仮想通貨取引を行っている人はアピールポイントになるでしょう。

<リスク・コンプライアンス部> ★★★★☆

仕事内容:一般的な金融商品と同様のリスク管理やコンプライアンス関連業務を行うため、金融機関での勤務経験が必須となります。最近ではFATF対応のため、AML/CFT関連の業務経験や知識を重要視する企業が増えています。

法務部の設置がない場合は、一般的な紛争処理や権利関係、契約書レビューなどの対応も業務内容に含まれます。

また、諸外国の規制対応や、英文契約書の対応などもあるため、英語などの語学力があれば優遇されるでしょう。

 

求められる人物像:銀行や証券などの金融業界でリスク管理、コンプライアンス関連の経験をお持ちの方。

金融業界での経験が必須になります。「仮想通貨を預かる」という業務でみれば銀行業務に近い一面もありますが、主たる業務である「仮想通貨の取引」という業務でみればオンライン証券やFX会社での知識・経験が優遇されます。また、若手の経験者は市場に少ないため、20代~40代の方でAML・CFT関連、コンプライアンス関連のご経験が豊富な方は優遇されるでしょう。大幅な年収アップも狙えるポジションです。

<法務部> ★★★☆☆

仕事内容:一般的な紛争処理や権利関係、契約書レビュー、外部弁護士とのやりとりなどの法務業務を行います。法務部の設置がない企業では、コンプライアンス部や総務部などで法務関連業務を行っている場合もあります。

英文契約書の対応もある場合は、英語力があれば優遇されるでしょう。

求められる人物像:銀行や証券などの金融業界での法務経験をお持ちの方。

金融業界での経験を必須とするところが多いですが、金融業界以外で企業法務のご経験をお持ちの方、弁護士資格をお持ちの方でもエントリーが可能な場合もあります。

<システム開発部> ★★★★☆(部署による)

仕事内容:システムエンジニア、インフラエンジニア、アプリエンジニアなど一口にエンジニアと言っても多岐の業務に分かれます。

エンジニアの職種にもよりますが、ブロックチェーン技術に興味を持ってこの業界に入るエンジニアが多いです。トレーディング・プラットフームやバックオフィス・システムの開発にはブロックチェーン技術の知識・経験は求められません。今後さらに金融規制に準拠したシステム開発が求められますので、証券・FX取引システムの開発経験が活かされます。

また、主にtoCサービスになりますので、toCの経験がある方は歓迎されるでしょう。

 

求められる人物像:各担当業務で使用する言語の実務経験をお持ちの方。基本的には仮想通貨に興味があったり、ブロックチェーン技術を使っていきたい人が多いです。

<トレーディング / ディーリング部> ★★★★☆

仕事内容:仮想通貨のトレーディング/ディーリング業務が主となりますが、会社によってリスク管理や取引モニタリング(不正取引監視)、仮想通貨資産の管理、市場動向の調査・分析、プライシング業務など多岐にわたります。現在、プロップ取引よりもカバー取引が主体で、カバー先の選定やディーリング・システム構築などの業務もあります。

 

求められる人物像:銀行、証券、FX会社などでトレーダーとして活躍していた経験が求められます。特にデリバティブ取引におけるカバー取引の重要性が高まるため、当業務の立ち上げ、取引規定・マニュアルの作成などの経験も今後は求められていきます。

株やFX取引のトレーディング/ディーリング業務をベースにして、自社の仮想通貨管理やカバー取引などを行いますので、違いを理解するために仮想通貨の売買経験があるとより歓迎されるでしょう。

また、カバー先が海外の取引所等になることがあるため、英語力も必要です。

<システム運用部> ☆☆☆☆☆(入社後の学習でも問題ない場合が多い)

仕事内容:自社内のシステムおよびインフラ構築、運用などを担当します。

社内ネットワークの管理、各種アカウントやライセンス管理、社内ヘルプデスク業務に至るまで業務範囲は幅広く、会社によって担当範囲は異なります。

 

求められる人物像:民間企業でのシステムおよびインフラ構築・運用などの経験をお持ちの方。仮想通貨業界の知識はそこまで求められません。

 

<サイバーセキュリティ部> ★★★★☆

仕事内容:近年の仮想通貨流出事件を受けて設置された、サイバーセキュリティの専門部署です。仮想通貨取引所に関わるシステムセキュリティの設計・ 構築・ 運用を担当します。具体的には、セキュリティ水準を高めるため外部セキュリティ会社との連携強化、インシデント対応、AWS・各種端末・社内ネットワークのモニタリング、従業員向けセキュリティ教育などを行います。

 

求められる人物像:サイバーセキュリティの経験者は市場に少なく、経験者はますます市場価値が高まっていくと思われます。情報セキュリティのトレンドについての理解、ネットワークプロトコルについての理解、AWSの構築経験などが要件として挙げられます。

また、海外セキュリティ会社との連携も少なくないため、英語力があるとより重宝されるでしょう。

<業務管理部> ☆☆☆☆☆(入社後の学習でも問題ない場合が多い)

仕事内容:会社によって名称は異なりますが、主に「口座開設業務」「入出金業務」「CS業務」に分類され、KYC業務、AML業務、各種顧客対応などを担当します。会社によって完全に分かれている場合と、兼任している場合とがあります。

 

求められる人物像:オンライン証券・FX会社での各種バックオフィス・オペレーションの経験が求められます。また、各業務知識を持ち合わせてチームマネジメントの経験があれば、アピールポイントになります。

<カスタマーサービス / サポート部> ☆☆☆☆☆(入社後の学習でも問題ない場合が多い)

仕事内容:顧客からの問い合わせ対応(メール・電話)、FAQ構築、派遣スタッフ(SV、オペレーター)のマネジメント、苦情処理、エスカレーション対応などを行います。

実際のオペレーションは派遣スタッフが行い、社員はその管理やエスカレーション対応をすることが多いです。

 

求められる人物像:証券・FX会社を主とした金融機関でのカスタマーサービス/サポートの経験や、マネジメント経験をお持ちの方。問い合わせ内容が多岐にわたるため、仮想通貨の知識や技術的なサポートもできる場合、アピールポイントとなります。

カスタマーサポート業務立ち上げの経験や、センター長などの経験がある方はより歓迎されるでしょう。

最後に

いかがでしたか?意外と自分の知識が活かせそう!という分野が見つかった方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

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