ネットで誕生したキャラクターをNFT化、アクセルtoアジアでグローバル展開するQuan

2021年6月10-11日に開催された「Non-Fungible Tokyo2021」DAY1のセッション“スポンサーセッション6 Quan”をレポートします。

中村 昂平 (なかむら こうへい) 氏
トークンポケット会社共同創業者

「ユビホル」プロデューサー兼開発者。CryptoCrystalのプロダクトリードもつとめる。

水野 和寛 (みずの かずひろ) 氏
株式会社クオン  代表取締役

日本一の絵文字/デコメサービス(有料会員100万人)やスマホゲーム「Touch the Numbers」(1,000万DL)などのプロデューサーとして活躍後、2011年に株式会社クオンを設立。全世界のチャットアプリと提携してスタンプを提供。うさぎゅーん、ベタックマ、ビジネスフィッシュなど、累計ダウンロード数は45億件超で世界一。スタンプ発のキャラクターが世界中で人気になり、日本以外に中国、タイ、ベトナムに支社を設立し、キャラクター&コンテンツビジネスを展開中。NFT事業としては、2018年に当時日本でも最も早いタイミングでDApps「CryptoCrystal」(鉱石キャラクター採掘アプリ)をリリース。その後も、キャラクター使用権のNFT化や、キャラクターアートのNFT化などを手掛けている。グローバルで人気のある大手IPのプロデュースなども担当。

キャラクターIP領域でコンテンツ事業をアジア展開

水野氏:株式会社Quan(クオン)の水野と申します。

今日はQuanの説明をしつつ、宣伝もしようと思っていたのですが、単純に宣伝をしても面白くないだろうということで、一緒にブロックチェーンのコンテンツプロダクトを作ったトークンポケットの中村さんとお話をしていきます。

中村氏:よろしくお願いします。

水野氏:Quanという会社は2011年に設立し、主にキャラクターIP領域のコンテンツ事業を手掛けている会社です。いま日本のほかに中国とタイとベトナムに支社があり、アジアを中心に、グローバルに事業を展開している会社です。キャラクターIPビジネスをメインのドメインにしていて、キャラクターIPのビジネスをDX化、グローバル化しようというのが会社のコンセプトです。

FacebookのスタンプやLINEのスタンプなど世界中のチャットプロットと提携しており、うさぎゅーんというキャラクターもFacebookのMessengerでよく使っていただいているのですが、スタンプで45億件、世界で1番ダウンロードされている会社です。いまだに月1億回ダウンロードぐらいずつ増えています。

グッズ化やアニメ化などもたくさんしていて、メインのドメインはキャラクタービジネス、IPビジネスになりますが、自社のキャラクターIP以外にもアクセルtoアジアという形で、アジアへのエンタメ企業やIPコンテンツフォルダーを一緒にグローバルに展開していくという、マーケティングの支援をしたり、海外のコンテンツとも一緒に協業しています。

その中で、2018年コンテンツを新しいテクノロジーでキャラクターを作っていこうと、グローバル化していこうという中で始めたのがブロックチェーン向けのコンテンツでした。

CryptoCrysalというサービスを2018年から始めて、今に至るまでの話と、今後の我々の考えをお話していきたいと思うのですが、ここからは中村さんにバトンタッチします。

NFT発行数1万5,000点を超えたアプリ「CryptoCrysta」

中村氏:中村と申します。トークンポケットの創業者です。今日は、CryptoCrystalの人として登壇しております。

ブロックチェーン技術を利用してキャラクターを採掘するアプリ「CryptoCrysta」は、2018年にNFTコレクティブとしては日本では最も早くに出しているアプリで、大体Bot(ボット)だったのですが事前登録者数15万人と、発行NFT数で1万1,500と当時のOpenSea(オープンシー)で世界7位のアプリでした。CoinDeskにthe strongest crypto collectiblesなど取り上げられたのですが、当時、思想が強すぎて、全くアップデートできないスマートコントラクトをリリースしたので、ほとんどアップデートできませんでした。

2018年から2021年は何もしなかったのですが、2021年面白いことが起きました。いわゆるNFTの波がきました。何の活動もしない骨董NFTが、いきなり200万円くらいで売れました。これはとても面白く、過去に出したモノが、何かの拍子に急に発見されるというのは、今までデジタルコンテンツの世界ではあまりなかったです。それがCryptCristalで起きたというのが面白いと思っています。

同時に、NFT周りのエコシステムやツールが当時に比べると凄く進化しており、例えば、NFT20やNFTfiというのは当時全くありませんでした。なので、骨董NFTでも、今後そういったもので利用できる、例えば、それを担保入れできるとか、それを通じてリファンジブルトークンに換えていくことで、より利用用途が進化していくのではないかというのが見えてきたところが面白さだと思っています。

実際に、DEGOやNFTX、NFT20、NFTfiというのは、2020年には影も形もなかったものだと思います。そういう意味で、皆さんが今は思いもしないNFT×DeFiの仕組みというのはきっとできてくるだろうと思っています。

それらと組み合わせて語りたいのがIP×DAO(自律分散型組織)の可能性です。DAOとは何かというと、中央集権者なしに参加者によって自律的に物事が決まる組織です。ガバナンストークンで主にガバナンスされることが多く、ガバナンストークンとは何かと言うと、DAOにおける株式みたいなものです。

実際、スマートコントラクトによって、いわゆる書面での契約なしにガバナンスできるというものになっています。これを使うと例えば、ガバナンスを通じてIPの利用用途を決めることができます。今「ユビホル」というアプリを作っていて、ユーザー数が6万人ぐらいですが、これはCryptoCrystalのIPをそのまま使って作っています。

今回は水野さんに作ってもらったのですが、IPの利用用途をガバナンスを通じて決めていけば、例えば、1回死んだIPでもそれをガバナンストークンを買い集めて、誰かが再度価値をつけることができる可能性があるのではないかと思っています。

実際、IPというのは誰からも忘れられなくて、誰かが使ってくれる限り死にません。そういうIPが永続できる仕組みとしてはNFTは素晴らしいと思っています。

先程の話で言うと、今までは販売者と投資家が、リスクとリターンが大きくて、IPクリエイターと消費者・利用者となっていますが、今後は、販売者・投資家・消費者・利用者・IPクリエイターが皆、経済的なインセンティブがWin-Win-Winという関係になれるのが見えてきたので、それをお伝えしたく、今日はここまで来ました。

今、注目の最新NFTサービス

水野氏:最近、注目するサービスなどありますか?

中村氏:僕はNFT20が面白いと思います。

水野氏:NFT×DeFi的な動きがこの後来ると。

中村氏:NFTとガバナンストークンを絡めた何かが必ずくると思います。

水野氏:Quanとしての今後の取り組みについてもお話しさせてください。

もちろんIP×DAOも考えていて、規制や問題があって、我々も日本以外にいろいろな会社で支社を持っているのですが、実際にどこでどういった形でやるかというのは考えていきたいと思っています。

あと、アプリケーションではないところでNFT、アートやフィギュアなど、ブランド的なものが今後出来てくると思います。メタバースでのゲームもそうですし、メタバース空間でのユースケースを想定したようなデジタルグッズ・メーカー・ブランドみたいなものが生まれてくると思います。我々もそういった動きをしていきたいなと思っています。

既存のメタバース仕様・メタバース空間でのコラボ展開などそういったものも今後進めて行く予定です。

あとは世界に挑戦するクリエイターの支援もやっていきたいと思っており、最近ずっとクルクル回っている3Dアートをたくさん作ったり、支援したり、クリエイターの方で、日本では知られていないけれど世界で成功していたり、いろいろなプロジェクトをやっている人がたくさんいます。

中村氏:ちょうど柴犬なんですね。例の件ですか。

水野氏:そうです。例の件なのですが、このクリエイターさん・ぽん吉さんは実は中国で2億3,000万円のクラウドファンディングに実際に成功しているキャラクター“おやさい妖精”という、IPとかキャラクターの制作者です。グローバルで取り組んでいる方は知っているのですが、そういったクリエイターさんと一緒にNFTを発行しようという形で考えています。なので、世界に挑戦するクリエイターの支援を進めています。

あと、アクセルtoアジアという形でグローバル展開をしていく中で、ご支援させていただいているエンタメ企業さん向けにアクセルtoNFTというプログラムも用意しており、どちらかというとエンタメ企業側に立った戦略設計、クリエイティブ、マーケティング、そういったところに力点を置いてご支援をさせていただいております。

2018年から自分たちでやってきたこともあり、僕らだけでできるところは限られているのですが、今日ここに来ていらっしゃるようないろいろなプレイヤーの皆さんと、ツールをお借りしたりシステムをお借りしたりなど、僕ら自身がエンタメ企業側の窓口になるようなやり方で様々なプロデュースをご支援していく取り組みをしています。

エンタメ企業といっても領域は広いので、いろいろなエンタメ業界に対して僕らだけでは当然取り組みができないですから、もちろんブロックチェーン企業とのパートナーシップというのも組んでいますが、もう一方で、エンタメ企業側とのリレーションシップをしっかりと組んでいます。一社目は映画・映像領域でFilmarksという国内最大の映画レビューサイト、サービスを運営しているつみきさんと提携して、NFTを活用した映像業界向けの新しいビジネスモデルを作っていこうという形で提携しています。すでに問い合わせが多く、実際に年内だけでも数件、NFTもしくはブロックチェーンを絡めたようなことが出ていくと思っております。

IPは保有しているが活用方法が分からないなどお悩みのエンタメ企業の方がいらっしゃれば、お気軽にお声掛けください。NFT×エンタメ事業、プロデュースに興味がある方は、直接僕宛てに連絡いただければ、是非お話させてください。以上です。

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