LINEグループ独自のNFTを目指すLINE XenesisのLINE NFT事業とは?

業界で活躍する方にお話を伺い、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン業界に関わる人々の姿をお届けするインタビュー。今回は、LINEのブロックチェーン事業を展開する株式会社LINE Xenesis(ライン ジェネシス)に、miin氏が取材。ブロックチェーン事業部 事業部長 上遠野 大輔氏と広報担当 高 潤華氏にお話を伺いました!

上遠野 大輔(かどおの だいすけ)氏
LINE Xenesis株式会社 / ブロックチェーン事業部 事業部長
LINEでは、エンタメのコンテンツビジネスを軸に、通信向けのエンタメサービスに携わる。LINEのNFT事業への参入を機に、LINE Xenesisにジョイン。ユーザービリティーを第一に考え、日本におけるNFTの普及を目指している。

高 潤華(こ ゆな)氏
LINE Xenesis株式会社 /広報担当
PR代理店にて飲料メーカーやスポーツメーカー、ITサービスなどさまざまなPRを担当し、LINEに入社。LINE Xenesisが展開するブロックチェーン事業全般の広報を担当。

インタビュアー:miin氏(@NFTPinuts) 「NFT情報コレクター」として、TwitterでNFTのニュース要約を投稿。媒体を選ばず記事を書いています。毎週、Japan NFT ランキングを更新しています。

 独自ブロックチェーンを基盤に、さまざまなサービスを展開

miin氏:はじめに、御社のサービスについて概要をお伺いさせてください。

高氏:LINE Xenesisでは、LINEのNFT事業を含めたブロックチェーン全般の事業を担当しています。LINEでは、2018年からブロックチェーン事業に参入し、独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を開発して以降、企業がブロックチェーンサービスを簡単に開発できるプラットフォームの提供やデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」の開発など、2020年頃から本格的にブロックチェーン事業を展開しています。

そして今年4月、去年から提供していたNFTマーケットプレイスβ版の正式版である総合NFTマーケットプレイス「LINE NFT」をローンチしました。

NFTが抱える課題をLINEから解決へ

高氏:昨年、世間ではNFTがすごく盛り上がりましたが、その盛り上がりは一部のユーザーに偏ったものでした。miinさんも海外のマーケットプレイスなどに登録されていると思うのでお分かりかと思うのですが、一般的なマーケットでは、NFTを実際に手に入れたり売ったりする過程が非常に複雑で、一般ユーザーにはかなりハードルが高いものになっています。

あとは、「NFTって何なの?スクショとどう違うの?」という質問を受けることも多く、NFTを保有する本来の”価値”が理解されていないという点も課題であると考えています。そうした課題をLINE NFTを通して解決していきたいと思っています。

「誰ひとり、取り残さない」NFTの世界を目指す

miin氏:昨年のβ版の提供から、手応えなど何か感じたことをお伺いしてもよろしいでしょうか?

上遠野氏:そうですね。手ごたえのある部分としては2つあります。まずは、やはり、「NFTって何?」という疑問点が依然としてある中で、著名なIPをはじめとする様々なIPコンテンツのNFT販売により、ファンの方々がLINE NFTを通して、初めてNFTに触れていただく機会を多く作れていて、NFTをうまく訴求できていると感じています。

もう1つは、「販促への活用」です。NFTを販促に使っていただけるような施策を実施しています。例えば、21年12月にLINEのキャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」を使って実施したアサヒ飲料のキャンペーンでは、新しいデジタルギフトとして約30万枚を超えるNFT付与を実現できました。

miin氏:昨年、TwitterでたくさんNFT関連のツイートをしましたが、昨年8月のキャンペーン含めてLINEさんがおこなったNFT無料配布キャンペーンは、とてもリアクションが多かった印象です。身近で手に入れやすいNFTとして、とても注目されているように感じましたね。

上遠野氏:ありがとうございます。多くの方にNFTに初めて触れる体験をLINEから提供できているという点は、かなり強みだと思っていますし、今後も力を入れていきたいです。

miin氏:今年は正式にローンチしたこともあって、戦略もだいぶ変わってくるというイメージですか?

上遠野氏:そうですね。やっと4月に販売開始というスタートに立てたというのが率直な感想です。LINE NFTでは、β版で提供していなかった一次販売の機能やLINE Payを通した日本円の導入などで、以前と比べてかなりNFTを買いやすくなっています。何よりも、9,200万人のユーザーを抱える「LINE」から使えるので、既存のアーリーアダプターの方々だけでなく、広くNFTを普及していきたいですね。

また、ユーザー同士がNFTを売買することによって、その売り上げの一部がコンテンツホルダーへ還元されるのがNFTの大きな特徴でもありますので、新しい“応援”の形としてファンのみなさんにたくさんLINE NFTに触れていただきたいと思っています。

社内サービスと連携したシナジーの創出

miin氏:そうなると、今年は、幅広くたくさんのNFTを発行させたくなると思いますが、攻めていきたいジャンルというのはエンタメジャンルの中でもありますか?

上遠野氏:ユーザーが買いたくなるようなコンテンツの拡大に注力していくことはもちろんですが、NFTを使える・楽しめる場所をLINEから増やしていきたいと考えております。例えば LINEのアイコンにNFTが設定できたり、LINEスタンプへのNFT活用などです。

それ以外にも、LINE MUSICやLINE LIVEなど、様々なファミリーサービスがあるので、そういういったサービスとNFTを連携できればいいなと思っています。例えば、音楽を聴いたり動画を視聴することでNFTが貰えるなど、ファミリーサービスと連携して特典としてNFTを付与するような形でNFTを体験してもらえるような場所を増やしていきたいですね。その中で今の日本のユーザーにとって一番合うサービスであったり、コンテンツというものを今年は探していきたいと思っています。

miin氏:ユーザーが面白い使い方をされるという部分でしたり、LINEスタンプにNFTが活用されたら、思ってもみないような文化が生まれそうですね。

上遠野氏:そうですね。NFTは可能性をすごく秘めていると思うので、私たちも前のめりにチャレンジしていきます。

LINE Blockchain Developersの活用

miin氏:少し技術的な話をお伺いさせていただきたいのですが、 パブリックのブロックチェーンですと、いろいろなエンジニアやフリーの開発者がアプリケーションを作っていくということが1つ強みだと思いますが、LINEの場合は、一気通貫されているということで、社内のエンジニアや企画の方が思いついたことをどんどん形にしていくという補完ができているのかもしれませんね。

上遠野氏:そうですね。LINEは、ブロックチェーンサービス開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers」(以下LBD)でAPIを開放しています。なので、必ずしもLINE NFTでNFTを一次販売しなくても、LBDのAPIを使って、新しいサービスを構築することも可能です。

スクウェア・エニックスさんの事例をお話させていただくと、去年発売して反響が大きかった「資産性ミリオンアーサー」は、LBDを活用いただきました。サービスサイトでNFTを一次販売し、ユーザーが購入しNFTを受け取るタイミングから、LINE BITMAX Walletに購入したNFTを保管するようになっています。

ユーザーが購入したNFTを売りたいとなった際には、LINE NFTで二次流通していただく形です。このように、企業のニーズに合わせて様々な形でブロックチェーンサービスを提供しています。

LINE Xenesisで活躍できる人物とは?

miin氏:LINE Xenesisの求人はエンジニアだけではなく、コンテンツを調達する人や、組織をつくる方など、いろいろな職種の求人があるのを拝見しました。事業拡大していく中で「こんな方に来て欲しい」という希望はありますか?

上遠野氏:ブロックチェーン技術は、皆さんがこれまでキャリアとして関わってきたバックグラウンドを大きく変える革新的な技術だと思っています。「自分が成し遂げたいことをブロックチェーン事業で必ず実現する」という野心や熱意を持っている方に来て欲しいです。

miin氏:技術よりも、やりたいことがある、ビジョンがある方ですね。

上遠野氏: NFTの可能性というのは、いろいろなジャンルで無限大にあると思っています。ブロックチェーンやNFTの知見があるというよりも、今までやってきたことをNFTでどういう風に活かしたいかしっかりビジョンを持たれている方に来ていただきたいですね。

miin氏:あまりブロックチェーンの知識がなくても大丈夫ですか。

上遠野氏:そうですね。私自身もブロックチェーン事業にジョインする前は、コンテンツビジネスを担当していました。私の他にも、様々なバックグラウンドを持ったメンバーがたくさんいます。ブロックチェーンに関する知識は、入社後に研修を用意しているので、そこは安心していただいて大丈夫です。

転職を考えている方へメッセージ

miin氏:御社のブロックチェーン事業に興味がある方へのメッセージもいただけますか。ブロックチェーン事業というより、御社に興味を持って求人に応募される方へのメッセージの方がいいかもしれないですね。

上遠野氏:今はNFTというワードに対してアンテナを張っている方や、情報を取りに行っていろいろと勉強されている方もいらっしゃいますよね。そういった方も歓迎をしていますが、私自身ずっとエンタメとしてのコンテンツビジネスを生業としている中で、「NFTが起爆剤になって様々なモノが変わっていく」と確信してブロックチェーン事業にジョインしました。ブロックチェーンの知見が無いからと後退りせずに、熱意をもって飛び込んできてください。

LINEは、チャレンジ精神が歓迎される風土ですので、手を挙げればチャレンジできる環境です。ぜひご応募いただいて、挑戦していただきたいと思っています。

LINE Xenesis株式会社の求人情報

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