日本のゲームIPとNFTが変える、新しい時代のゲーム体験

2021年6月10-11日に開催された「Non-Fungible Tokyo2021」DAY1のセッション“ゲームIPとNFTが変える未来とは How game IP and the NFT are changing the future”をレポートします。

堀江 悦子(ほりえ えつこ)氏
セガ ビジネス開発本部 マネージャー / セガサミーホールディングス 投資マネジメント部 次長

20代をアメリカの現地企業で過ごし、帰国後は外資系ベンチャー企業に入社して経営企画などに従事。
セガでは経営企画、社長室、戦略企画、投資戦略、関係会社管理を担い、現在はビジネス開発本部にて新たなエンタメの創造に資する活動を推進するほか、セガサミーホールディングスにてCVCおよびコワーキングスペースTUNNEL TOKYOを運営し、オープンイノベーションに取り組む。

熊谷 峻平(くまがい しゅんぺい)氏
株式会社ネクソン 新規事業開発室長

株式会社ネクソンの新規事業開発室長として、日本における新規事業開発及び戦略投資(ベンチャー出資、投資及びM&A、資本業務提携などのアライアンス)を管掌。
新日本有限責任監査法人金融部、独立系M&AアドバイザーのGCA、ゴールドマン・サックス証券 投資調査部でのエクイティ・リサーチ、米国NADAQ上場のIR(統合型リゾート)開発・運営企業メルコリゾーツ&エンターテインメント日本法人のゼロ立ち上げ(事業開発ディレクターとして2人目の社員として参画)、などの経験を経て、現在に至る。
慶應義塾大学環境情報学部卒業。

深井  未来生 (ふかい みきお)氏
COO at Mobile Factory, Inc.

コンパックコンピュータ株式会社(現:日本ヒューレット・パッカード合同会社)に入社し、チャネルセールスを担当。その後モバイルコンテンツプロバイダーの企画・管理、両部門に5年間携わる。2008年に株式会社モバイルファクトリーに入社。2009年には、COOに任命され、同時にブロックチェーン事業を推進する戦略的子会社、ビットファクトリーのCEOに任命される。

畑 圭輔(はた けいすけ)氏
株式会社スクウェア・エニックス 業務部部長

iOSやAndroid等、その他のプラットフォーム関連の全社的な技術マネジメント、リサーチ、対外折衝担当。業務改善を”技術で解決”をモットーに内製アプリケーション開発のディレクションも行う。

松谷 幸紀(まつや ゆきのり)氏
double jump.tokyo株式会社 NFTPLUS事業責任者(モデレーター)

2003年、株式会社NTTデータ入社し、金融系大規模システム開発のSEを経験後、2006年株式会社フリーセルでWEBマーケティング事業の執行役員。
2011年、Facebookアプリ開発会社アイキュー株式会社を設立。
2015年、株式会社モブキャストに事業譲渡し参画。ゲーム事業で執行役員としてプロデューサー、運営、マーケティングを経験。
2018年、モブキャストゲームス取締役に就任。
2018年、8月ソーシャルキャピタル代表取締役に就任。
2019年、7月よりdouble jump.tokyo株式会社に参画。
MCH+、ブレイブフロンティアヒーローズプロデューサーを経て、現在はNFT事業支援サービス「NFTPLUS」を担当。

今後のNFTについての取り組み

松谷氏:皆さま、初めまして。モデレーターを務めます、double jump.tokyoの松谷と申します。本日はよろしくお願いします。

今回は「ゲームIPとNFTが変える未来とは」というお題目ですが、そうそうたるメンバーの方々にパネラーとしてお集まりいただきました。

まず左側から、セガ ビジネス開発本部マネージャーの堀江さん、続きましてネクソン新規事業開発室長の熊谷さん、先ほどのセッションでもご登壇されていましたモバイルファクトリーCOOの深井さん、スクウェア・エニックス ゼネラルマネージャーの畑さんです。このメンバーで進めさせていただきます。

最初は、自己紹介からよろしくお願いします。では、堀江さんからお願いします。

堀江氏:皆さん、こんにちは。セガの堀江です。セガのビジネス開発本部では、今回取り上げられているNFTを始めとする新領域の技術・知見・情報をいち早く取り入れて、社内に情報共有を図ったり、社内の各事業部門にブリッジしたりするという役割を担っております。

また、私は兼務でセガサミーホールディングスでもオープンイノベーションを推進しており、コーポレートベンチャーキャピタルの運営や、本日のイベントで会場をご利用いただいているコワーキングスペース「TUNNEL TOKYO」を運営しています。

TUNNEL TOKYOでは、広くスタートアップの皆さまや、こういったゲームやエンターテイメントの会社様とコミュニケーションを取らせていただいています。長期間にわたって、リレーションを構築していく中で、新しいものを生んでいきたいと思っています。本日はよろしくお願いします。

松谷氏:ありがとうございます。その中で、私から質問なんですが、弊社ともプレスリリースを出させていただき、ご一緒にNFT販売について協業させていただくことを発表いたしましたが、今後、NFTに関して御社はどのような取り組みを行っていくのか伺えますか。

堀江氏:double jumpさんとは、double jumpさんが元々ブロックチェーンゲームの領域に真摯に取り組んでいらっしゃるということで、私どももブロックチェーンゲームの発展というのを見据えて、1年半、2年近く前から、実はコミュニケーションを取らせていただいておりました。

その中で、今年に入って急速にNFTが存在感を高めてきました。この領域でもセガは、まずはユーザーの皆さんに楽しんでいただけることを、このチャレンジにおける最初のゴールとして、一緒に進めていきたいというふうに考えています。

長期的には、ブロックチェーンという技術を活用して、いろんなものに取り組めるとは思うんですが、まずは第一歩としてNFTというものはユーザーさんとのタッチポイントの創造だというふうに弊社では捉えております。

そこで、知見をお持ちのdouble jumpさんと一緒に企画を進めて面白いものが創れたらなと考えています。

松谷氏:ありがとうございます。続きまして、ネクソンの熊谷さん、自己紹介をお願いします。

熊谷氏:株式会社ネクソンの新規事業開発室長の熊谷と申します。よろしくお願いします。

私の主な担当エリアは二つあります。一つ目は戦略投資です。具体的にはベンチャー投資や、VCファンドへの出資、また事業会社との資本業務提携やM&A等を担当しています。二つ目は、新規事業開発です。いわゆるビジネスディベロップメントを担当しています。

ネクソンは、とてもユニークな会社です。元々は韓国発祥の会社ですが、2005年に実はグローバル本社を日本に移しています。日本本社の会社です。東証1部に上場をしており、日経225の構成銘柄となっております。アメリカ人のCEOオーウェン・マホニーが率いております。

松谷氏:ありがとうございます。なかなか聞けない話をここで伺いたいと思いますが、ネクソンさんが111億円分のビットコイン購入したお話が日経に載っていたんですが、これはどんな経緯でそうなったのかをお聞きしてもいいですか。

熊谷氏:皆さんご存じかもしれませんが、最近、1億ドル相当のビットコインを購入しました。日本円に換算して約111億円分を取得しております。その背景は、これは投機目的ではなく、ビットコインは一つのキャッシュの形態であるという私どもの経営陣の考え方がございまして、あくまでも資金管理の一貫としてキャッシュの一部をビットコインに振り分けるという考えで取得をしております。

元々ネクソンは、オンラインゲームの中でバーチャルなアイテムを売るというビジネスモデルの先駆けとしてやってきた会社で、バーチャルアイテムの購入が一般的ではなかった時代からそういうことをやってきた会社です。なので、ビットコインがキャッシュであるという考え方も違和感なく社内に受け入れらたという経緯でございます。

松谷氏:恐らく会計の問題等、かなり大変だと思いますが、素晴らしいですね。その中で、NFTについてどのようにお考えですか。

熊谷氏:新規事業としてのNFTの活用については、まだお話できるようなことはありません。一つ申し上げたいのは、ネクソンの特徴とNFTの特徴は非常に親和性があるといえると思います。

ネクソンの事業は、基本的にマルチプレイ前提のオンラインゲームです。ネクソンの得意とするのは、長期的にサービスを運用することです。主力タイトルは、「メイプルストーリー」「アラド戦記」等ですが、10年、15年と同じタイトルのサービスを続けています。いずれも基本プレイ無料で、アイテム課金ビジネスモデルでやっています。

ネクソンはオンラインゲームを20年以上続けてきました。これまでゲームにNFTを実装したことはありませんが、長期的にゲームをプレイしていただいて、ゲーム内で強いキャラクターや強い装備などを持っていただいて、一種の資産形成をしていただくことは、NFTとも相性がいいだろうと考えています。NFTはユーザーにとっても新しいゲーム体験、そのドアを開くようなものになると思っています。

そういう意味で、今日は皆さまのご意見が聞けるのも楽しみにしております。

松谷氏:つまり、NFTをやるってことでよろしいですか。

熊谷氏:はい、かまいません(笑)。

松谷氏:ありがとうございます。たしかにMMORPGとNFTは非常に相性がいいのではないかとdouble jump内でも協議をしているテーマでもあります。

続きまして、モバイルファクトリーの深井さん、自己紹介をお願いします。

深井氏:株式会社モバイルファクトリーのCOO深井です。モバイルファクトリーは20年前に創業した会社です。最初はモバイル領域のビジネスを手がけていましたが、ここ10年はモバイルゲームの領域でビジネスを進めており、7年ぐらい前から鉄道の駅を取り合う位置情報ゲームといわれている分野のゲームを主力商品としております。3年程前にブロックチェーン分野にも進出し、子会社の株式会社ビットファクトリーを設立しました。

ブロックチェーンビジネスに進出した当初はDApps(自律分散型アプリケーション)の分野を進めていましたが、この2年はDAppsからNFTを中心にしたビジネスを進めてきました。そして今夏には、NFTを使ったマーケットプレイス「ユニマ」をリリースする予定です。

それと同時に、先ほどご紹介した鉄道の位置情報ゲームの中に登場する駅をトークン化して、それをユーザーさんに販売して新しいゲーム体験をしてもらおうと思っています。

我々、東証1部上場の会社として、NFTというこの分野のサービスを提供するにあたって、しっかりと金融庁や関係当局とお話を詰めております。このあたりの苦労は今後、皆さまに情報を共有していき、一緒にこのマーケットを盛り上げていきたいですね。

松谷氏:素晴らしいですね。この後、具体的なNFTのお話もお聞きしたいと思いますが、その前にスクウェア・エニックスの畑さんに自己紹介をお願いしたいと思います。

畑氏:スクウェア・エニックスの畑と申します。この4月から業務部の部長をやっております。業務部というとイメージがわきにくいと思いますが、具体的には、我々たくさんのプラットフォームにタイトルを出させていただいている中で、プラットフォーマーさんとの折衝や交渉を行うほか、開発プロセスの統制などを中心に社内全体を支援していく部署です。

また、社内の事業管理部門とも連携しながら、事業投資管理の事務局も担っています。この4月からは、ブロックチェーン領域における新規ビジネスの推進をミッションとして掲げております。

ちょうど昨日、double jump.tokyoさんとLINEさんと弊社の3社でNFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」という新しいコンテンツの開発についてリリースさせていただきました。

松谷氏:ありがとうございます。資産性ミリオンアーサーは、弊社も協業させていただいおります。

スクウェア・エニックスさんは、ほかにもSandbox社への出資や、御社の松田洋祐社長自身が年始に2年連続ぐらいブロックチェーン技術について公式に言及するなど、公に話題になっていたと思うんですが、ブロックチェーンやNFTにおける、御社の技術の位置づけについてどうお考えでしょうか?

畑氏:ブロックチェーンに関して言いますと、松田社長の方がだいたい毎年、年頭所感といった形で、社員に向けて注目しているキーワードであったり、新規技術に関する所感を述べたりすることがございまして、2018年頃からですか、ブロックチェーン技術には注目しています。そこから市場調査も含めて、ブロックチェーンに関して知識を深めていきました。

double jumpさんとのお付き合いの中でも、いろいろとブロックチェーン領域について教えていただきながら、今回「資産性ミリオンアーサー」というNFT企画にようやくたどり着けたっていう部分はあります。

我々今、ソーシャルゲーム含め、既存のプラットフォームでビジネスさせていただいている中で、新しい領域でのチャレンジにはすごく興味を持っています。ブロックチェーンやNFTが非常にトレンドになっている中で、どういったビジネスができるのかは、今、ゲーム屋としての企画も織り交ぜながら、今回発表しております。

松谷氏:ありがとうございます。これで各社の現在のNFTに対する印象をお伺いできました。

NFTがゲームに与える影響

松谷氏:さて、続いての質問に移りますが、NFTはゲームコンテンツをどのように変えていくとお考えでしょうか。率直なご意見をお聞かせください。

まずは、すでに事業を進めていらっしゃるモバイルファクトリーさんから、経験も含めてお伺いします

深井氏:NFTがゲームをどう変えるかっていうことですね。

難しいですけれども、NFT×ゲームという文脈に関していうと、ブロックチェーンゲームのような形で、NFTそのものをゲームの中に組み込むような考え方もあるでしょうし、我々がやっているように既存のゲーム性は残したまま、NFTという要素を追加的に加えることで、面白くするというような考え方もあると思うんですね。

どちらも正解であると思うんですけど、我々が後者を取ったのは、やはり既存のゲームの中にも、まだまだ面白くできる要素は恐らくあって、その中で我々、鉄道の駅を普段はバーチャルの世界で奪い合う中で、この駅そのものが何か資産性を帯びて、ユーザーさんに楽しんでもらえるようなことになれば、けっこう面白いことになると考えまして、それをやります。

ただ、その場合、その値付けをどうするとか、どういったターゲットに駅を売るのか、例えば、クリプトアートを買っている方に売るべきなのかとか、その辺のマーケティングに課題があると思っていて、それは日々頭を悩ませているところです。

松谷氏:駅トークンっていう切り口は御社ならではですし、他社がなかなか参入できないというのは非常に面白いですね。駅、買えたら買ってみたいですね。

そういう意味で、エコシステムの中心にNFTを置くっていうよりは、ゲームの今の既存のエコシステムを活用しながらNFTを活用するという、そういう切り口の使い方もできるっていう、そういうお話を伺えたかと思います。

ありがとうございます。

NFTならではの考慮すべきポイントと課題

松谷氏:続いて畑さんに伺いますが、先ほど資産性ミリオンアーサーについてお話がありましたが、NFTならではの考慮すべきポイントや課題について、お話しできる範囲で伺えますか。

畑氏:資産性ミリオンアーサーというタイトルも含め、企画はけっこう時間がかかっていまして、NFTであったりブロックチェーンであったりという技術の部分の要素技術というところは我々も理解した上で、トレンドになっているNFTに乗っかってビジネスすることについては、何度も議論を重ねてきております。

一般的にトレンドに乗って物を売るのもちろんできるんですけれども、やはりそこはちょっと、我々ゲーム屋としてのエッセンス加えたいところで、デジタルシールっていう形で今回発表させていただいております。

ただ、昨日の発表の中では、さらなる続報を待てっていう形でティザーを作って、ティザーなのか何なのかって感じですけど、続報に関しては今後ちょっとずつまた出してはいくんですが、やっぱデジタルシールとうたっているだけに、そのギミックを使った遊びを提供したいと思っております。

NFTの企画を考える上で一番苦労するのは、トレンドがどんどん変わっていく中で軸がぶれないようにするのはすごく重要でして、もちろん技術要素も変わってきますし、流行っているビジネスモデルも、ソーシャルゲームのようにどんどん変わってきますので。そこは長い年月かけて温めてきた企画ではあるんですが、ぶれずにやっていくというこのマインドがすごく大事だと思っております。

松谷氏:ありがとうございました。

私もまさに、畑さんとこの1年間ぐらい、もうずっとお話ししているんですけれども、まさにそう。

この1年間でも技術のトレンドが非常に変わって、どのプラットフォーム使うかみたいな議論も含めて、いろいろ悩まされていたかなっていうのはあるものの、やっぱり軸をぶらすと本質って何だっていう話も出てくるので、そういったことはブロックチェーンだからこそ大事だなと思います。

では、同じ質問をエクソンの熊谷さんにもお聞きしたいと思います。

熊谷氏:NFTがゲームコンテンツどう変えていくかというところなんですけども、NFTはやっぱり価値をユニークなものだとか、また恒久性があるものに変える可能性があり、すごく面白いと思っています。

長期運営のゲームの話をさっきしたんですけども、長期運営するとつきものなのが、インフレというものがどうしても向き合っていかないといけない問題だと思っています。

インフレに対抗できるものとして、風化しない価値みたいなものを実現するためのテクノロジーとして、NFTはすごい使えるんじゃないかと思っています。そこがゲームとNFTの関係を読み解くポイントだと思っています。

また、価値がある程度風化されずに保障されると、コンテンツをまたがって価値を往来させることが可能になると思っています。今まで日本円など法定通貨を媒介しないとそれができなかったと思うんですけども、例えばユーザーの努力だとかユーザーのタレントについて、明確な価値の定義がNFTによってなされて、これが取引可能っていうのは、本当にイノベーティブなことだと思いますので、非常に興味深く見させていただいてます。

松谷氏:ありがとうございます。もうMMORPGの骨格ができてきたのではないかというお話ですね。

続いて、セガの堀江さんに同様のご質問よろしいですか。

堀江氏:まずゲームをどのように変えていくかというところ、弊社では、先ほども冒頭で少し申し上げたんですけれども、やっぱりNFTっていうものは、ユーザーさんとの新たなタッチポイントの創出だというふうにまずは思っております。

ですので、やっぱりデジタルグッズをご購入いただいた方に、ただ買って楽しいというだけではなくて、将来的にもっとさらなる、持っていることで楽しめる機能とかというものを提供していきたいというふうに思っています。

弊社には、大変ありがたいことに、セガという会社を好きと思って応援してくださる方が、グローバルにたくさんおります。

古くからのIPに、ノスタルジックな感情を持って親しみを寄せてくださっている方がたくさんいると思っておりますので、そういった方々に、先日も発表させていただきました、中期戦略の中でもちょっとお伝えしてるところなんですけれども、こういった皆さんが親しみを持ってくださっているIPをぜひ有効活用していって、ユーザーさんとコミュニケーションを取れるようにしていこうという考えがありまして、NFTはそういったところでも有効な施策の1つになるんじゃないかというふうに思っています。

松谷氏:ありがとうございます。既存のIPとセガIPと、それをグローバルにタッチポイントにできるNFTは非常に相性がいいと私も思います。それをぜひご一緒にできたらいいなと思います。

ブロックチェーン技術やNFTがもたらす未来に対して期待すること

松谷氏:それでは、最後の質問になると思いますが、このブロックチェーン技術やNFTがもたらす未来に対して期待すること、各社にお伺いできたらと思います。

では、熊谷さんからよろしいでしょうか。

熊谷氏:長期運営のゲームをやってきているネクソンの考え方として、やっぱりゲームはゲームなので、コンテンツとしての面白さが何よりも大事だと思っています。そこでいくと、NFTはコンテンツを構成する1要素という考え方を思ってますので、まずはゲームとしての面白さをしっかり追求していきたいと思いまして、最新のブロックチェーンを導入しましたとか、ゲーム内で獲得できるアイテムはNFTですというのは二の次ですね。そういった面白さ、エッジが効いたような売り方というのもあると思うんですけども、ネクソンの場合はそれよりは、まずはしっかりゲームを面白く作って楽しんでいっていただく中で、自然な流れで、気が付いたらNFTの機能が導入されていたと、いうような作り方をしていきたいと思っています。

ゲームへのNFT導入にあたっては、例えばマーケットプレイスとか、そういうような考え方が1つあると思うんですけども、長期運営、マルチプレイのゲームとは非常に相性がいいと思いますので、まだ、これは新領域なので、各社さんとも何がベストな織り交ぜ方なのかって模索中だと思うんですけども、ネクソンの面白さとこういうNFTの面白いエッジが効いたテクノロジー、こういったものをしっかりマッチさせながら、ユーザーさんに面白さを提供できるようなものを目指していきたいと考えています。

松谷氏:ありがとうございます。では、続けて畑さんにお願いします。

畑氏:ブロックチェーンを扱っていくというか勉強していく中で、やはり難しいなって日々感じるのが、まだ我々ゲーム業界、今、ソーシャルゲーム含めコンソールゲーム含めやってはいるんですけれども、法的な部分とすごく近しい技術ってなかなかなくて、日々勉強しながら、法務とも話をしながら進めてはいるんですけれども。ただ、この領域というのはまだまだ未開拓なところが非常にあるので、我々がそこにちょっと一石投じられるような形で、コンテンツを作って発表ができれば、業界発展のためにももちろんなるかなと思っていますので、そういったところで新しいビジネスモデルを、ゲーム業界に持ち込めればいいなっていうふうに思いながら作っております。

松谷氏:では、深井さんお願いします。

深井氏:我々自身が出そうとしているサービスに引き寄せて話をすると、やはり今はまだ、ブロックチェーンやNFTという、そのキーワードがフィーチャーされて、そこが注目されている状況だと思うんですけど、これが数年後というか未来には当たり前のものになっていて、その当たり前っていうのはどういう状態かというと、このNFTが完全にゲームの中に組み込まれていて、我々のゲームのような話でいうと、お小遣い稼ぎもできてしまう。

資産に対する考え方が、皆さんもアップデートされて、こういったことまで資産になるんだというところが面白さ、今、世の中にないものなんで、ちょっと世の中自体が進化したような形になるといいですね。そんなことに、ゲーム×NFTが貢献できれば、すごく素晴らしいな、なんて思っております。

松谷氏:ぜひ実現させたい世界ですね。ありがとうございます。最後に、セガの堀江さん、よろしくお願いします。

堀江氏:各社さんも楽しみにされております通り、やっぱりNFTを持つ可能性っていうところ、私たちも大いに期待しておりまして、今まだ見いだしきれていないような、新たな楽しみ方っていうのも今後出てくるんではないかというふうにも思っております。

ブロックチェーンというもの自体も、これまでの中央集権的な管理体制を変える、パラダイムシフトをもたらす技術であるというふうに確信しておりまして、その技術自体も様々な活用性があると思っておりますので、そこに対しても大きな期待を持っております。

しかし一方で、この技術自体は、スケーラビリティとか、電力の消費とかっていった課題も現状では多く抱える技術であるというふうにも認識しております。

やっぱり皆さんに安心して楽しんでいただけるコンテンツを提供していく、エンターテインメントの会社としましては、そういったところの知見もしっかりとためて、環境にも配慮してサステイナブルな形で事業を提供できてこそ、真のパブリッシャーになれるのかなというふうに思っております。

ですので、まだまだ課題は多いんですけれども、double jumpさんをはじめ、社外にもご相談に乗っていただけるような会社さん多くおります。こういった会社さんとも広くコミュニケーションを取らせていただきながら、知見を高めていきたいと思っております。取り入れられる技術は積極的に取り入れる形で事業を膨らませて行けたらと思っております。

松谷氏:環境問題とかSDGsという考え方もありますが、大手企業ならではの向き合い方っていうのも、今後大事になってくるのかなと改めて思いました。ありがとうございます。

カンファレンス自体が、この2、3年ぐらい私も携わってきましたが、上場企業さんがこういうお話をされているっていうこと自体が、もうだいぶ今パラダイムシフト起こっているなっていうのを実感してます。

現場のベンチャーが、「こんなにいいんだよね、NFT」みたいな感じではなく、むしろグローバル全体で日本のコンテンツをなんとかして、グローバルに戦える日本のコンテンツホルダーがいて、そこのキーファクターになるNFTがここにあるっていうところ、皆さんもう認識していて、NFTのワードを知らないと今恥ずかしいぐらいなことに恐らくなっているフェーズだと思います。ありがとうございました。

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