コンソーシアムとパブリックはどちらが主流になるか?

コンソーシアムとパブリックはどちらが主流になるか?TOP画像

2022年7月11日に開催された「Non Fungible Tokyo 2022」のセッション“コンソーシアムとパブリックはどちらが主流になるか?”をレポートします。

Yas(やす)氏
Head of BD in Oasys
日本発のゲーミングブロックチェーンプロジェクトOasysのメンバーとしてBusiness Developmentに従事。SNSで国内外のWeb3プロジェクトに関して発信を行う。

高 長徳(こう ちゃんど)氏
CEO of SBINFT Co.Ltd.
GMOメディア、Yahoo! JAPAN、ドリコムやモブキャストなどでゲームプロデューサーやプラットフォーム事業責任者などに従事。 2018年よりブロックチェーン領域でプラットフォーム事業を展開。2021年9月にSBIグループにジョインし、SBINFT株式会社代表取締役に就任。

吉田 世博(よしだ せいはく)氏
株式会社HashPalette・株式会社HashPort / 代表取締役CEO
2013年慶應義塾大学法学部卒後、2016年ボストンコンサルティンググループに入社。同社のデジタル事業開発部門であるBCG Digital Venturesにて、東京オフィス最年少のVenture Architect(投資・事業開発担当者)として日本及び中国でのプロジェクトに従事。2018年に株式会社HashPortを創業し、代表取締役に就任。国内の主要暗号資産交換業者にコンサルティング・システムの提供を行う他、IOST、Enjin、Qtum、Tron、Tezos、Ontology、Neoなど多くのプロジェクトの日本展開も支援している。また、東京大学工学系研究科共同研究員、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート「暗号資産研究プロジェクト」共同研究メンバーを務めている。

中村 昴平(なかむら こうへい)
CryptoCrystal Founder / tofuNFT Head of Business Development / tokenPocket.inc Founder / CEO of 0xDEBE.inc (MiniMiniDungeon)
トークンポケット株式会社にてスマートフォンでのクライアント型仮想通貨ソフトウェアウォレットアプリ「TokenPocket」や、日本で2位の取引高であるNFTプロジェクト「CryptoCrystal」、仮想通貨が完全無料で貰える新作ゲーム&ポイ活アプリ「ユビホル」の開発・運営に携わり、暗号通貨関連の技術面・コミュニティ運営面において特に深い知見を有する。また、現在ForNとパートナーシップを締結しているブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」ではプレイヤーとしても2020年度キングドラゴン、WP7位などの実績を残す。

Yas氏登壇写真

Yas氏:今回は「コンソーシアムとパブリックはどちらが主流になるか?」というテーマで話していきたいと思います。

モデレーターを務めるYasと申します。Oasysというゲームに特化したパブリックブロックチェーンを作っている会社に所属しております。最近資金調達をしまして、ここから大きく攻勢をかけていこうとしているところです。よろしくお願いします。

スピーカーの皆さんにも自己紹介をしていただきます。まず、高さんからお願いします。

高氏:高と申します。SBINFTという会社で代表をしています。主な事業は、今日のテーマと同じくパブリックとコンソーシアムです。主にパブリックチェーンを使ったNFTマーケットプレスを運営しています。よろしくお願いします。

Yas氏:ありがとうございます。次に吉田さん、お願いします。

吉田氏:HashPort、HashPaletteで代表取締役をしております吉田と申します。HashPortグループは、2018年からブロックチェーン領域一本で来ております。HashPaletteでは、パブリックに近いコンソーシアム型のブロックチェーンネットワークを運用しています。ネットワークだけの運用ではなく、その上のマーケットプレイスインフラや、自社のゲームスタジオ部門であるHashGamesで、ブロックチェーンゲームの開発運営も行っています。どうぞよろしくお願いいたします。

Yas氏:ありがとうございます。最後に中村さん、お願いします。

中村氏:tofuNFTでDeFiプロダクトをやっている中村と申します。ツイッターでは、minicooheiという名前で活動しております。tofuNFTの説明をさせていただくと、約30種類のパブリックブロックチェーンに対応しているマーケットプレイスで、デイリーアクティブユーザー数は、世界でOpenSea、Magic Eden、gemに続く4番目のマーケットプレイスになっています(2022年7月時点)。主にバイナンススマートチェーンだったり、アービトラムではナンバー1も取っていて、今日はそのあたりについてもお話できればと思っております。

Yas氏:ありがとうございました。早速ですが、一般的にブロックチェーンは、パブリック、コンソーシアム、プライベートの3種類がありますが、簡単におさらいしてから、ディスカッションに入っていきたいと思います。

ネットワーク説明資料

画像の左から順に、パブリック、プライベート、コンソーシアムとなっています。吉田さんが作られているHashPaletteは、一番右のコンソーシアムというものに該当し、中村さんや高さんが使われているブロックチェーンはパブリックというものに該当します。

主な特徴としまして、パブリックブロックチェーンは、パーミッションレスという部分で誰でもノードを運用することができます。コンソーシアムはそうではなく、選ばれたバリデーターの人たちが運用する形です。

その影響もあり、パブリックブロックチェーンは主に市場原理としてガス代(手数料)を使うエコシステムを成り立たせている特徴があるので、ガス代が高く、ボラティリティが激しくなっています。コンソーシアムはその辺りのコントロールができるものになっています。ガス代をコントロールできるエコシステムということでコンソーシアムには分があるのですが、一方でそれは中央集権的だという特徴でもあるので、使い道はかなり分かれるのが現状で、今後どちらが主流になっていくかはまだまだ議論が尽きないと思っています。では早速議論に入ります。

一つ目、各自パブリックブロックチェーン、コンソーシアムブロックチェーンを選んだ理由をお伺いします。吉田さんから伺ってもいいですか。

吉田氏:そもそも本セッションにプライベートチェーンの方がいないことが何かを物語っていると思いますが、ブロックチェーンネットワークの本質的な価値はオープンネスだと思っていて、すべてのブロックチェーンネットワークは最終的にパブリックになるべきだと思っています。

ただ物事は仮定論があるというのが我々の考えで、例えば今までソーシャルゲームしか遊んだことがないユーザーがパブリックブロックチェーンでいきなりガス代を払うのは、リスクの大きいユーザー体験になってしまうと思います。

もう一つ、誰でもパブリックブロックチェーン上にコントラクトでデプロイできるようになったときに、日本の大手コンテンツホルダーがコンテンツを提供してくれるのかという問題があります。例えば画像を勝手に使ってポケモンのNFTを発行してしまう人もいると思います。ルール整備やユーザーのガス代等を含む利用習慣が完全に根付いていないところで、いきなりパブリックでは理念的には◎なんですけど、ユーザー的に△になるのではないかと考え、我々はコンソーシアムを選んでいます。

我々がベンチマークしているKlaytn(クレイトン)とFlowのブロックチェーンがあるのですが、Flowはもともとパブリックといいつつ、誰でもノードになれるわけではなく、Flow財団に申請を出さないといけなかったので、パーミッションだったと思います。それが段階的に誰でもコントラクトがデプロイできるようになる話が発表されました。そのようにいわゆるパーミッションから始めて、少しずつパーミッションレスになっていくというのが、我々が考えている戦略です。

少し手前味噌なお話ですが、PLT Placeという弊社チェーン上でのNFTマーケットプレイスを立ち上げたのですが、申し込みベースではなく、ローンチパッドでの調達金額として、開始90日で決済金額が1億円(7月10日時点)を突破しました。日本でも、きちんとしたユーザー体験があれば、使ってもらえるというのは、少しずつ知見として貯まりつつあると思っています。

Yas氏:ありがとうございます。いったんコンソーシアムで始めて、中長期的にパブリックにしていくビジョンがあるということですね。

吉田氏:そうですね。パブリックというより、いずれかの段階ではパーミッションレスにしていきたいと思っています。そこは著作権のルールだったり、決済周りが十分に折り合う体制になってからになるので、それがいつの時期なのか、どういった形になるのかはまだ決まっていません。段階的にはよりオープンなブロックチェーンネットワークにしていきたいと思っています。

Yas氏:ありがとうございます。その点でいうと、すでにNFTマーケットプレイスを作られている高さん、中村さんはそのような事業者の不利益があるようなパターンも織り込んで作られているんですか?例えばポケモンのIPを使ったNFTが勝手にコントラクトに実装、デプロイされてしまうことも、ある程度考慮に入れながらNFTマーケットプレイスを作っているのではないと思うのですが、中村さんはどう思われますか。

中村氏登壇写真

中村氏:そうですね。OpenSeaもそうだと思うのですが、パブリックにコントラクトデプロイできる以上、画像を勝手に使うというのは、イーサリアムの仕様上止められないと思うんですね。なので、裏側の仕組みで見えなくするとか、通報があったら消すことはやっていますが、パブリックでは論理的にはじくのは難しいと思っています。

Yas氏:なるほど。高さんはどう思われますか?

高氏:お二人の話の延長線的な話をすると、我々の会社ではイーサリアムチェーンを使ったマーケットプレイスをやっていますが、版権など事業者の法的な線引き視点で行くと、ソフトウェアといいますか、マーケットプレイスの機能でそこは線引きをしています。弊社のSBINFTマーケットでは、NFTの発行はできますが、個人の方、主にアーティストの方が実施する場合は承認制を取っています。

そのための審査もしていて、One on oneの面接も行い、フロント側でコントロールしていることが保護につながっていたり、パートナーの案件がたくさんあります。パートナーにもしっかり信頼のある事業者を選定しているので、違法画像などはマーケットに出すことができないように制限しています。

今後OpenSeaにどこまで近づくか、機能的な部分でどこまで寄せるかはまだ決めかねていますが、一度イーサリアムで流れてしまった画像は何もできない状態になってしまうので、ミントする前になるべく違法・コピー画像でないかをチェックするための研究開発も同時に進めています。

Yas氏:今のお話は非常に面白いと思っていまして、皆さんがどのプロダクトを作るにせよ、版権の管理というのはきちんとやろうとされています。コンソーシアムブロックチェーンのHashPaletteの場合は、ブロックチェーンのレイヤーの時点でそこを制御しましょうというスタンスでいる一方で、中村さんの作られているtofuNFTであったり、高さんの作られているSBINFTはどちらかというと、ブロックチェーンのレイヤーそのものには関与せず、その上に載るアプリとして版権の管理をしようというスタンスでやられているということですね。いずれにしても全社共通して版権の管理はしっかり行っている点が非常に面白いと思いました。

話を戻しますが、中村さんはどうしてパブリックブロックチェーンを選ばれているのでしょうか?

中村氏:はじめからグローバルでということを意識していたのか分からないのですが、tofuNFTの場合は、最初に日本以外のユーザーで盛り上がりまして、現状7,700くらいのプロジェクトのパートナーシップが進んでいて、3,000くらいの申し込みがあるのですが、パブリックでないとそこに対して契約を結ぶのはほとんどできないと思います。なのでパブリックチェーンで、グローバルにやろうとしたのが、一番の理由だと思っています。実際ユーザーベースの1割が日本人、9割が海外の方です。

Yas氏:ありがとうございます。高さんはいかがですか?

高氏:僕の場合は2020年ごろからNFT発行のプラットフォームを運用していましたが、パブリックだったりプライベートというのはERC-20の仕様の話で出てくる位の頃からやっていたというのが一つあるんですが、それ以降のもう一つの決め手としては、暗号資産入手の難易度ですね。イーサリアムは日本ではどこの取引所でも扱っているので、流動性を上げるためには、そもそも暗号資産を持たないといけないのが大きな理由だったと思います。

Yas氏:ありがとうございます。次の質問に行きます。パブリックチェーン、コンソーシアムチェーンの主な使われ方のお話について、中村さん、高さんに深堀りして伺いたいことがありまして、tofuNFTはマルチチェーンの方式で多岐にわたるチェーンを使われていて、さっきカウントしたら28チェーンあるんですね。28のブロックチェーンに対応するDAppsは、聞いたことがないなと思いました。多分世界一ですよね?

中村氏:多分そうだと思います。

Yas氏:NFTマーケットプレイスというカテゴリーだけでなく、DAppsというカテゴリーの中でも28も対応しているのは世界一だと思うので、マルチチェーンへの未来に向かってベットしているのは大変面白いと思います。一方で、同じNFTマーケットプレイスの中でも、高さんの作られているSBINFTマーケットはまだイーサリアムとポリゴン、2つだけですよね。

高氏:そうですね。

Yas氏:チェーンの選定というのは、どのように行われているんですか?

高氏登壇写真

高氏:もちろんマルチチェーン対応は、特にERC-20対応は可能なのですが、UIUXに課題というか難しさを感じています。ある程度知識がないとこのNFTは何で買う、何で売っているのかをチェーンを切り替えて、シンボルマークを見るだけで判断するのは難しいと思っています。チェーンが増えれば増えるほどどうやってユーザーに分かりやすくするのか。僕らは国内に関しては社会実装を大きなミッションと捉えていて、誰もが分かりやすく買いやすい、一般層にも向けたUIを目指しているので、それらをすべて解決してマルチチェーンでいけるような、分かりやすいUIを追求しつつ、今後対応していくというのはセットとして考えています。

Yas氏:マス層にはマルチチェーンはそんなにメリットはないのではということですね。

高氏:これも段階的にはということです。将来的にはそんなことはなくなると思いますが、現時点ではまだ難しさ、分かりにくさが先に出てしまって、ユーザーが離れてしまう可能性に繋がるのではないかと思っています。

Yas氏:その辺りtofuNFTは、いかがですか?

中村氏:最初からグローバルだったからという理由もありましたが、どうしてもトレードボリューム至上主義というか、最もトレードが起きるのはどこだろう?と探し続けた結果、最初にマルチチェーンに入ると独占できて、かなりトレードボリュームをとることができると分かり、そこでたくさん対応するようになった経緯があります。

例えば最近少し事故があったのですが、Harmonyでは一か月で10億くらいのトレードボリュームがあるんですね。日本にある全部のNFTマーケットを足してもそこまでいかないと思いますが、そうしたチェーンを選ぶことによって、日本と同じくらいの市場が一つ増えます。それを30個やると30個日本と同等な市場が取れる感じなので、そのように選んできています。

Yas氏:ありがとうございます。次に、今後主流になるのはどちらか?選択肢としてコンソーシアム、パブリック、プライベートとありますし、ハイブリッドもありますが、お一人ずつ意見をお伺いしたいと思います。高さんからお願いします。

高氏:それぞれに対する僕の印象をお話しすると、今回テーマに入っていませんが、まずプライベートチェーンを有効活用できるシーンは、どんどん出てくるとは思っています。医療であったり金融であったり、エンタメではないサービスの裏側というのは、パブリックではないほうが良いケースはたくさんあると思います。その場合プライベートでしっかりとブロックチェーンを活用して、従来のウェブサービスを置き換えるというのは相性がいいと思います。

コンソーシアムに関しては、企業力や資金力が勝負を左右する、参入するには体力が要る、というイメージがあります。本当にHashPaletteさんはすごいなと思うくらい、大変だと思います。僕が当時マーケットを作った時は、まだまだスタートアップでやっていたところもあるので、事業参入するには、まだ資金力もなくコンソーシアムで勝負できるほどの土壌がなかったというのもあります。

市場としては、コンソーシアムは限定された世界、経済圏を作るという意味で、はまった時がすごいと思います。きれいにパブリックと棲み分けできる世界が作れると思います。

パブリックはいうまでもなく、すべてのベースになっています。我々SBINFTが一番扱っているのはアートです。NFTによってデジタルアートがすごく話題になっていますが、現代のフィジカルアートの世界をブロックチェーンでデジタルアートの中で置き換えたときに将来的に同じ市場規模になるのであれば、そこで使われているブロックチェーンは間違いなくイーサリアムだというのが僕の中の信念であると思っています。

Yas氏:ありがとうございます。次に吉田さん、お願いします。

吉田氏登壇写真

吉田氏:マルチチェーンの話も少し踏まえてお話をすると、Paletteチェーンはブリッジというチェーンを持つプロトコルを使って、自分たちが出したNFTが他のブロックチェーンでも使えるようにしています。

我々の設計思想の下では、ユーザーは基本的にガスレス(手数料なし)でチェーンを使うことができて、チェーンの中のコントラクトを使って他のチェーンと互換性を保っていくというのが一つあります。

その背景には、ファットプロトコル理論という、ここ数年のブロックチェーン設計の基本的な考え方があって、アプリケーションではなく、チェーン側にいろんなインフラストラクチャを集約していくべきという考え方の下で設計されている形になっています。

実はプライベートとは由来が違うんですが、コンソーシアムとパブリックの境界線というのが、今後どんどん曖昧になっていくというのが一つ大きな理由としてあります。

よく申し上げている理論に、ブロックチェーン鉄道論というのがあります。実はブロックチェーンネットワークは鉄道だと思うんです。

鉄道そのものは人の流れを運ぶのですが、ブロックチェーンはNFTだったりFTだったり、価値を運んでいます。ガス代というのは、鉄道に乗るための運賃なんですが、実はガス代だけでなくて、鉄道の沿線に不動産等があるのと同じように、そのチェーンがうまくいった時に、そこにDeFiを作ったり、NFTマーケットプレイスを作ったり、ゲームを作ったりすると、経済圏が生まれます。ある意味鉄道と同じビジネスモデルが成り立っているのではないかと思います。

そう考えた時に、鉄道の本質は、他の路線ときちんとつながっていることです。我々はブリッジというターミナル駅を使って乗り換えてもらう方法を取っています。例えばtofuNFTであったり、SBINFTはそもそも一つの駅に複数の線路がきちんと通っているように作っています。基本的な思想としては、パブリックに他と繋がっていくということだと思うので、鉄道の理論とマッチしているんじゃないかと思います。

逆に、もしブロックチェーンが鉄道だとすると、自分たちの沿線以外どこにも乗り入れができない鉄道は発展の方向性としては良くないと思います。いかに他と繋がっていけるのかが大きなポイントになってくると思っています。

Yas氏:ありがとうございます。最後に中村さんお願いします。

中村氏:イーサリアムやSolanaを見ていると、結局天才たちがスケーラビリティの問題を解決しようとしているので、いわゆるトランザクションが遅いという課題は近年解消すると思っています。ただその時にパブリックともう一つ何なのかというと、プライベートチェーンなのかなと思います。

現状AVAXのサブネットや、ポリゴンのスーパーネットなど、アプリケーションスペシフィックなチェーンが流行っていて、実際にゲームのプロジェクトではそちらを使うようになってきています。そことメインチェーンでブリッジするというようなソリューションをみんなが頑張って作っているところもあるので、今後はそうなっていくのかなと思っています。もちろんパブリック派なんですが、パブリックと比べるとそう思います。コンソーシアムはそこまでの一貫性なのか、また全然違うソリューションなのかというのはまだわかりません。

Yas氏:ありがとうございます。今のお話に僕らのプロジェクトの話を追加させていただきます。Avalancheブロックチェーンはサブネットという別のサイドチェーンを作れるアーキテクチャを持っているのですが、僕らも同じ思想を持っています。Oasysのゲームに特化したアーキテクチャは、パブリックブロックチェーン上のレイヤー2というブロックチェーンとはちょっと違うのですが、それを載せることでかなり高速なトランザクション処理ができます。これは中村さんの意見と僕は近しいと思いました。

お話を総括すると、今後主流になるのは、そもそもコンソーシアムか、パブリックかという話ではなくて、全然激論とかでもなく皆さんパブリックを志向していると。最初に高さんがいったように、ブロックチェーンというソリューション自体がクリプトとかWeb3にときめいている人たちに向けたものではなく、あくまで分散型のデータベースという技術なので、それをうまく活用したら、他のあらゆるDXに使えるというのはあります。なので、ユースケース次第になってくるというのが、今回の結論かなと思います。

Yas氏登壇写真2

高氏登壇写真2

登壇者集合写真

中村氏登壇写真

Web掲載のない非公開求人もございます。詳細は以下の転職相談よりお問い合わせください。