double jump.tokyo:セッショントーク

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2022年7月11日に開催された「Non Fungible Tokyo 2022」のセッション “double jump.tokyo:セッショントーク”をレポートします。

上野 広伸 (うえの ひろのぶ) 氏
double jump.tokyo株式会社 CEO
前職の株式会社モブキャストにて執行役員、技術フェローを歴任し、プラットフォーム及びゲームサーバーの設計・開発、スマートフォンゲームの開発基盤の構築を指揮。
2018年4月にdouble jump.tokyoを創業。

上野氏:ではdouble jump.tokyoのセッションを始めます。

先月のNFT.NYCに1万5000人以上集まったとお聞きしましたが、先週はIVS那覇も非常に盛り上がったんですね。まだ小さいかもしれませんけれど、NFTのカンファレンスというかWeb3の業界がすごく来ています。

いつか何かのトリガーですごい爆発を起こすのではという熱気があったんですけど、ここに来て今日Non Fungible Tokyo 2022開催で非常に大きな流れが来てると思います。会場もすごく盛り上がっていますね。

我々double jump.tokyo株式会社は2018年創業のブロックチェーンゲームの開発を行っている会社です。代表の上野と申します。よろしくお願いします。

我々は「Re-building the future of gaming with blockchain technology!」ということで、ブロックチェーンの技術を使ってゲームの未来を再構築することをビジョンに掲げています。少しずつですがそれに近づいていると感じます。最近の盛り上がりによって、一気に近づいてきた感はありますね。直近の市況はベアマーケットになっていますが、お陰様でその波に飲み込まれず30億円の資金調達をさせていただきました。折角タイミングよく資金調達もさせていただいたので、いかにこれを活用して業界に貢献していくかがdouble jumpに与えられた使命と考えております。

そこで我々が今考えているのが日本が誇る非常にグローバルにも期待されているIPをきちんとWeb3に持っていくことと、自分たちの会社ではStay crazy(クレイジーを続ける、夢中になるという意)を続けていく、この二つの考え方を両立させていきたいと考えています。

まずはIP’s into Web3 ということでIPをWeb3に持ってくるところで、どういうことをしているかをお話しさせていただきます。

double jump.tokyo株式会社事業内容説明資料

去年、弊社から“鉄腕アトム”のモザイクアートをOpenSeaで出品させていただいて、ドネーションの観点もあったのですが、120ETHで落札いただきました。落札した方は恐らく海外の方で、やはり日本のIPがグローバルに期待されていると感じる事象でした。

あとはAstar Network上で“左ききのエレン”を出品させていただいたのですが、こちらは面白かったのが落札したのが団体というか、DAOでした。DAOが落札したオークションという非常にユニークな事例となりました。このようにひとつひとつ、IPというのがWeb3に溶け込んでいってる事例を我々は体験させていただいています。

また、スクウェア・エニックスさんと共同でLINE Blockchain上で資産性ミリオンアーサーというNFTのデジタルシールをリリースさせていただきました。これも非常に面白い取り組みです。LINE Blockchainなのでそんなにブロックチェーンを触ったことがない人でもLINEを使っていれば比較的簡単にゲット出来るということで、初めてNFTを手に入れた方も結構いらっしゃったと思います。

今発表させていただいているのが、“キャプテン翼”のNFTプロジェクトで、キャプテン翼も非常にグローバルに期待されているIPなので、これをいかに届けていけるかがdouble jumpとしての使命になります。また、まだ具体的な内容は発表できませんが、大手ゲーム事業者さんとの共同ブロックチェーンゲームがこれから続々登場していく予定なので是非ご期待ください。

double jump.tokyo株式会社事業内容説明資料2

このIPをWeb3に溶け込ませるというところに寄与するために我々はNFTPLUSというエンタメ事業支援サービス及びN Suiteというサービスを拡充していきます。企業がブロックチェーンを扱うときの鍵管理及びワークフローエンジンのSaaSであるN Suite、あとはブロックチェーンゲームのコミュニティサポート、Discord上でのコミュニティサポートにすぐにアクセスできるものを提供していきます。ちょうど去年のNon Fungible Tokyo 2021でチラッと画像だけ出して「Oasys、シンガポール法人!Next Wave乞うご期待!」と意味不明なことをいっていたのですが、ようやく世に出せました。Oasysはゲーム特化型パブリックブロックチェーンとしてゲーム事業者の皆さんに支えられながら、バリデータとして支えられながら、ついに始動させることができました。Oasys上でガス代が高速無料になるのでブロックチェーンゲームをマスアダプションするときの一つの基盤というかキーに成り得ると考えています。

続いてStay crazyの方ですね。My Crypto HeroesをリリースしてからDappRadarをずっと見ていたのですが、2018年末にどんどん取引数や取引ボリュームが上がって、My Crypto Heroesは世界一になりました。

あの頃のような勢いが今のdouble jumpにもう少しあってもいいんじゃないかと考えています。これ、会社のフィロソフィーで『クレイジーなチャレンジャーだろう』というふうに考えています。

ただ一社だけでは中々チャレンジングなことがやりきれない場合もあるので、チャレンジングなコンテンツを生み出せるような土壌をきちんと作っていかなければいけない、コンテンツ開発自体にもエコシステムを入れていかないといけないなと考えています。

double jump.tokyo株式会社事業内容説明資料3

左側はgumiさんと共同で学生のWeb3起業を支援するWeb3 Startupsというのを開始させていただいたり、この間の発表がありましたがdouble jump venturesもスタートしました。これは単純に投資というだけじゃなくて、我々のノウハウや業務との事業シナジーがあるところに対して投資もさせていただいて強固な関係を築いて、同じくそのWeb3の発展に努めましょう、ブロックチェーンゲームもしくはブロックチェーンコンテンツのマスアダプションに寄与しましょうということを始めています。なので、お気軽にお声掛けいただければと思います。

double jump.tokyo株式会社事業内容説明資料4

Oasysではいろんな会社が自由に簡単にブロックチェーンを開始できて運用できる仕組みになっていますが、我々自身もコンテンツ開発の土壌をさらに作っていかないといけないので、double jumpもOasys上でHOME verseというブロックチェーンを開始させていただきます。また、Oasysとdouble jumpの共同出資でdouble jump.frogという新会社を設立します。さらにOriensさん、Oasys、double jumpでも設立予定です。またその他の事業者さんにもまずはOasysを試す場として提供していきます。すでにLIONAさんやNHN PlayArtさんにはHOME verseへの参入を表明いただいています。

最後に、NFTという切り口でdouble jumpのブランディングをさらに強化するための、これまた去年のOasysと同じく名前だけ発表させていただきますが、double jumpを少しもじって2xjですね、2xjというブランディングを立ち上げようと考えています。これはまだ秘密のプロジェクトです。

一緒にWeb3、ブロックチェーンゲームでブロックチェーンコンテンツをマスアダプションしていきましょう、よろしくお願いします。

上野氏登壇写真

上野氏登壇写真2

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