GameFiで変わるライフスタイル

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2022年7月11日に開催された「Non Fungible Tokyo 2022」のセッション “GameFiで変わるライフスタイル”をレポートします。

Shiti Rastogi Manghani(シティー・ラストーギ・マンガニ)氏
Chief Marketing Officer at STEPN
Rui Zhang、CFA、CPA、gumi Cryptos CapitalのGP、および株式会社gumiのVP。投資とコンピュータサイエンスの両方のバックグラウンドを持ち、銀行とコンサルティング会社で5年間のキャリアを積む。その後、Zenith Group Holdingsを共同設立し、買収により撤退に成功。gumi入社後は、gumiグループのグローバルな投資活動をリードし、複数のエグジットを成功させる。2018年、gumi Cryptos Capitalの運用を開始し、時価総額ベースで現在までに4倍以上のリターンを達成。

Jeff Zirlin(ジェフ・ジルリン)氏
Sky Mavis | Axie Infinity Co-Founder
Jeff aka. “Jihoz(ジーホ)” は、Axie Infinity のクリエイターである Sky Mavis の共同設立者。Axieは、DAU、マーケットプレイスボリューム、文化的影響力において、NFTナンバーワンのゲーム。Growth Leadとして、コミュニティと経済の両方の強みと規模を拡大することを使命としている。幼少期はビデオゲームと昆虫採集に親しむ。学問的な興味は、戦史と金融政策。

Matthew Peter(マシュー・ピーター)氏
Big Time Studios, Guild and Social Media Engagement Manager
2022年1月にBig Timeのチームに加わる。Big Timeのコミュニティと協力して懸念事項を解決し、Big TimeとBig Timeのプレイヤーベースとの間の情報のパイプ役を務めている。

David Gogel(デービッド・ゴーゲル)氏
dYdX Foundation, Head of Growth & Operations

David Gogelは現在dYdX財団の成長・運営現在dYdX財団の成長・運営責任者であり、以前は分散型取引所のリーディングカンパニーであるdYdXのGrowth Leadを務めていた。財団の成長戦略と実行、コミュニティ主導のガバナンス・イニシアチブ、事業開発、パートナーシップ、運営を主導。彼は、分散型未来に参加するためのテクノロジーツールを用いて、世界中の個人と企業を支援することに熱意を注いでいる。世界経済フォーラムおよびウォートン・ブロックチェーン&デジタルアセット・プロジェクトと共同で発表した「DeFi Beyond the Hype」および「DeFi Policy-Maker Toolkit」レポートの主執筆者および中心的貢献者でもある。

Steve Lee(スティーブ・リー)氏
BlockTower Capital, Head of Asia | Investment Director
2018年からニューヨークとマイアミに拠点を持つクリプトファンドBlockTower Capitalで投資ディレクターとアジア代表として務めている。それ以前は、ゴールドマン・サックスの東京及びシンガポール支店の資産管理部門で、マルチアセット・ポートフォリオマネージャー、トレーダーとして8年間務めた。日本、韓国、アメリカ、シンガポールでのグローバルなビジネス経験を活かし、アジアとアメリカのブロックチェーン投資業界を繋げることにも力を入れている。

Steve氏登壇写真2

Steve氏:みなさんこんにちは、ブロックタワーキャピタルのスティーブです。今日のテーマは「GameFiが変えるライフスタイル」です。まずは、簡単な自己紹介から始めましょう。“Jihoz”からお願いします。

Jeff氏:私はJeff AKA “Jihoz”で、Axie Infinityの共同創業者です。Axieはポケモンみたいなゲームで、バトルや収集ができて、Axieと呼ばれる可愛いクリーチャーで遊ぶことができます。Web3要素としては、Axieからゲーム内資源まですべてトークンなので、誰でもどこでもトレードできます。またAxieは仮想通貨について学ぶのにも良いゲームだと思っています。

David氏:私はDavid Gogelで、dYdX財団のグロースと運用責任者を担当しています。dYdX財団はdYdXプロトコルの分散化を推進している組織で、dYdXは現在のイーサリアムにおける最大のDEXで、無期限先物取引に力を入れており、この12か月での取引高は6000億ドルを超えていて、私たちはレイヤー2を使って取引の処理を行っています。

dYdXは最近プロトコルの次のバージョンであるv4を発表しました。v4ではコスモス上で分散型による検閲耐性、非カストディアル取引を提供することができるようになります。財団ではdYdXのトークンに関するガバナンスやDAO関連や世界での成長関連の業務を行っています。

Matthew氏:私はMatthew Peterです。Big Timeのギルドマネージャーをしています。Big TimeはFree to Playのゲームで、Play to Earnではありません。RPGスタイルのゲームで何度でもバトルすることができます。他のプロジェクトよりも仮想通貨とNFTへの簡単な参入ができるようになっています。NFTをGmailアカウントだけで集めることができたり、ウォレットの仮想通貨を使ってNFTをゲーム外に出して、マーケットプレイスに出品したりもできます。

Shiti氏:皆さんこんにちは。私はSTEPNのCMOを務めるShiti Rastogi Manghaniです。STEPNはWeb3ライフスタイルアプリで、歩いたり、走ったりすることでNFTやトークンの報酬を獲得できます。

私たちのミッションはWeb2とWeb3の最強のブリッジを構築することで、それに向けて成長をしているところです。現在、デイリーユーザー数は80万人、マンスリーは300万人を超えています。私たちはWeb2とWeb3どちらでも存在感を強めています。

Steve氏:本日の視聴者は日本人が大半だと思いますので、どなたかまずは日本や日本コミュニティとの関係についてお話しいただけますか?

Jeff氏写真2

Jeff氏:私たちAxieは初期から非常に熱心な日本コミュニティを持っており、2018年に開催された世界初のAxieミートアップは東京で行われました。

ですので、私たちは日本を非常に重要視しています。日本ではサブカルや小さなトレンドがブームになりつつあります。また、非常に素晴らしいゲーマーがたくさんいる国でもあります。Axieの日本アンバサダーのアルちゃんは、次のAxieミートアップを近日中に開催する予定です

また、実はAxieには日本向けの特別なパーツがありました。イーサリアム時代にブラウザの言語を日本語にして繁殖していたら、特別な日本仕様のアイテムを獲得することができました。Roninに移行後は、日本仕様アイテムの新規発行を停止しました。日本産Axieは6万匹ぐらいいて、価格としては0.1ETHぐらいから購入できるので、新規ユーザーでも買いやすい価格帯だと思います。

Steve氏:ありがとうございます。それでは、次のパートに移りましょう。

NFTや仮想通貨分野における大きな批判の1つとして、NFTや仮想通貨はまったく普及していない、ユーティリティがまったくないという批判があります。多くのプロジェクトのユーザー数を見ると、たしかにその通りかもしれないですが、ここに来ているdYdX、Axie、STEPNのようなプロジェクトは多くのユーザーがいることで有名です。

皆さんのアプリはどのように消費者のライフサイクル、ライフスタイルを変えているか教えていただけますか。

それでは、STEPNはユーザーの日常に間違いなく影響を与えているので、Shitiからお願いします。

Shiti氏:私は消費者への影響をテクノロジー、トークノミクス、コミュニティ、ゴールの4つに分類したいと思っています。

それぞれについて簡単に説明をすると1つ目のテクノロジーは、プロダクトです。

Web3では、マーケティングによるHYIP(高利回り案件)を優先する場合がありますが、値動きが価値を生み出すのではなく、ユーザーがプロダクトを使うことで価値が生まれます。

今世界中でSTEPNのイベントが行われていて、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど本当に様々です。

このイベントに参加するのに高額な参加費は不要で、家族や友人など好きな人と参加し、そこからアプリを利用し始めて、日常的に歩くことが習慣化するようになります。

トークノミクスの観点ではコミュニティの状況を見ながら、需要と供給を調整しています。プロダクトを構築しながらも、Discordなどでコミュニティの声に向き合っています。

最後はゴールですが、私たちは健康とフィットネスに力を入れていますが、同時に環境にも力を入れていて、毎月10万ドルを地球温暖化対策のために寄付しています。

Steve氏:Shitiがコミュニティの重要性について話していましたが、これまでの投資商品などと比べて、コミュニティが最も重要な要素となるのがWeb3の1つの大きな違いだと思っています。

ただ、コミュニティの拡大ももちろん難しいですが、その維持はさらに難しいと思っています。多くのプロジェクトには最初は大きなコミュニティがありますが、時間が経つにつれて、すぐに人がいなくなってしまうケースが多いからです。

MatthewとDavidにコミュニティの拡大と熱意あるメンバーを維持する方法について答えていただきたいと思います。まずは、Matthewからお願いします。

Matthew氏:そうですね、私たちは他のプロジェクトとは違って、まだまだ相対的には初期段階です。

私たちが力を入れているのは、ゲームプレイに対する期待値をうまくコントロールすることです。

アイデンティティという観点では、私たちはAAAのゲームスタジオだと考えています。

そのため、ゲームプレイはゲームにおいて最高の部分ではないといけないと考えています

なのでユーザーがオンボードしたら、快適にプレイできるようにサーバーの強化やユーザー向けのガイドの充実に取り組んでいます。アルファの段階ではユーザーからのフィードバックをすぐに開発に伝えて、パッチや追加コンテンツの開発に取り入れています。

Steve氏:次にDavidお願いします。

David氏写真

David氏:dYdXの開発チームも同様に最高のプロダクト体験を作ることに力を入れています。ノンカストディアルなのに、イーサリアム上のスマートコントラクトで複雑な面がありますが、中央集権型取引所並みのUXを目指しています。

成功のカギはコミュニティがみんなに愛されるプロダクトを生み出すというところです。もう1つはdYdXトークンで、プロトコルのガバナンスをユーザーに移譲していくことです。トークンホルダーとプロトコルのアクティブユーザーが極力一致するように私たちは施策を行っています。

例えば、取引高の多いユーザーへの報酬などのプログラムを行って、彼らの意見をシステムの成長のための意思決定に取り込むようにしていて、それが反映されるようにするようにしています。

また、コミュニティの熱意をどうやって維持するかにも力を入れていて、NFTやDAOの構造などを使うことで、ユーザーにdYdXで取引し続けてもらうようにしています。

もう1つ追加すると、本セッション登壇者の企業はユーザーが使ったり、遊んだりするプロダクトを作っています。

この1年で素晴らしいインフラが出来たと思っているので、今年もしくは来年には、多くの人がアプリやサービスを使うようになり、我々のプロジェクトはこれからますます伸びる可能性が高いと思っています。

Steve氏:それでは、ここからはゲーミングについて話していきましょう。

本日のパネラーはユニークで、AxieとBig Timeのアプローチは全く違っています。

今のトレンドはWeb2ゲーム会社がWeb3に来ることで、これをWeb2.5やハイブリッドなどと呼ぶ人たちもいます。

Big TimeはAAAのゲームスタジオで自社のゲームも持っていて、ゲーム開発者のチームも持っていますが、Play to Earnではなく、Free to Playのゲームに取り組んでいます。

一方、Axieは昨年大きな成功を収め、全世界に対してPlay to Earnのポテンシャルを示しました。また、コミュニティドリブンのプロジェクトでもあります。全く違うアプローチで、Axieはステーキングなどもしています。

ゲーム業界でWeb2がWeb3に来ている中で、Web3は独立しているべきか、それともコラボするべきなのか、どちらが重要だと思いますか? 

それでは、“Jihoz”からお願いします。

Jeff氏写真

Jeff氏:Web2とWeb3の境界はなくなっていくと思っていて、そのうちの1つは人材のフローだと思っています。

Axieは仮想通貨やAxieのアイデアに興味を持っている、素晴らしいゲーム人材を最近採用できています。

Axieは世界最高の人材を集めることに力を入れていて、私たちは素晴らしいコミュニティも持っていますし、VCからの資金も持っています。Axieは資金もあるし、評判もいいですし、ブランド力もあります。こういったところで、世界中の人材に対して魅力的な会社の一つだと思っています。この人材というのが1つの鍵だと思っています。

また、AAAのゲームスタジオというのは、ゲームにおけるお金の多くはモバイルゲームで使われていて、ほかのゲームセクターと比べてもモバイルゲームの収益性は圧倒的に多いです。

なので、私の意見ですが、高スペックによる高パフォーマンスを使ったゲームによる体験ではなく、最高のモバイルゲームはどういうものかを考えることが大切だと考えています

私たちはWeb2のゲームスタジオになろうとしているのではなく、AxieはWeb3におけるスーパーセルのようなポジションを狙っています。

Steve氏:Matthew、お願いします。

Matthew氏写真

Matthew氏:私たちは違うアプローチをとっています。私たちはいろんなゲーマーと話をし、ゲーマーがNFTに対して、理解が不足していたり、始めるのにハードルが高かったりするという意見を聞けたので、そういった懸念を解消できるゲームを開発しようと思い、このプロジェクトを始めました。

多くのお金がモバイルゲームに使われていることには同意しますが、PCゲームなどの高クオリティなゲーム体験にもお金は使われていて、私たちはそこを開拓しようとしています。

私たちは、Web3に移行するのに快適なゲームを作ろうとしているのでFree to Playモデルを採用し、自分たちがゲームスタジオであることを強調しています。

実際、ゲーマーと話をする時、私たちはNFTについてはほとんど話さず、こういった技術によってゲーマーがもっとゲーム内の経済でできることが増えるなど、ゲーム資産のメリットを訴えています。

ゲーム体験の強化によって、ニュースや友人からの口コミで広まっていくと思っていますので、私たちはWeb3におけるブロックチェーンの技術的な部分の力を信じています。

Steve氏:モバイルの部分に関して、2人とも同じ意見でしたが、日本のモバイルゲーム業界ではGREEやDeNA、サイバーエージェントのようなモバイルゲーム開発の大手がいて、彼らもブロックチェーンに興味を持っていて、実際にIVS那覇のイベントにも参加しています。

なので日本の仮想通貨コミュニティには、非常に大きなポテンシャルがあると私は思っています。

それでは、次にDavidとShitiにお話を聞きたいと思っています。

多くの人はGameFiと聞くとゲームを思い浮かべますが、この言葉はGame+DeFiを組み合わせたものを意味するので、ゲームだけを意味するわけではなく、もっと大きな意味を持っています。

dYdXは分散型デリバティブ取引所で、STEPNはMove to Earnで、こういったところをよく体現していると思っているのですが、2つのプロジェクトにとってGameFiはどのような意味を持ちますか?

dYdXがNFTコレクションを持っていることを知らない人もいるかと思いますが、こういったことに関して、まずDavidからお話を伺いたいと思います。

David氏:dYdXエコシステムでゲーミングがイノベーションとして取り入れているのは2つあり、1つ目はチームがローンチしたリーダーボードの機能で、毎週何十万ドルもの賞金がdYdX上の5つのリーグに分配されます。また、これにはあらゆるトレーダーが参加でき、自分のスキル、自分が最高のトレーダーだということを証明することができます。

私たちにとってはGameFiのトレード体験を提供することで、トレーダーが自身のPNL(確定損益)を公開することで、彼らのエンゲージメントを高め、パーミッションレスなトレーディングプラットフォーム上での信頼を得ることができ、リーダーボードで順位を見ることができるようになっているので、トレードのゲーミフィケーションを実現しています。

もう1つはdYdXがヘッジーズという、オリジナルのdYdX NFTコレクションをローンチしたことです。

このNFTには、たくさんの属性があるヘッジー(ハリネズミ)をアクティブなトレーダーに分配し、毎日新しいヘッジーがPNLに基づいてユーザーに配布されます。

こうした施策によってNFTをうまく活用して、エコシステムやDAO内での信頼を構築できるようにしています。

これによって、トレード体験のゲーミフィケーションや信頼構築ができるようになっています。

Shiti氏:Steve、素晴らしい質問ですね。

私たちの次のミッションは、1億人のユーザーにWeb3に参加してもらうことです。

私はコンシューマー向けのマーケティングをしており、私の母はイーサリアム、ビットコイン、MetaMaskなど、そういったことには一切興味がなく、運動をすることに興味を持っています。

そもそもやる気がなければ外を走ろうとは思わないですし、それを後押しするソフトもハードウェアもなく、運動不足は全世界的に大きな問題となっています。

そのため、私たちはWeb3のゲートウェイになるために、みんなが関心を持っているこの分野に取り組むことにしました。

この分野をGameFiにして、Web3に持ってくるというのが私たちがやったことです。新しいスニーカーのミントやレベルアップはアプリを使い始めるとできるようになるのですが、こういったゲーム性によって人間の習慣を変えさせます。多くの人はだらけたり、テレビを見たりしてしまうんですが、そこを克服するのに意志ではなくインセンティブの力でそれを実現させる。そこがGameとDeFiの組み合わせ、GameFiの力だと思っています。

Steve氏:なるほど理解しました。皆さんに聞きたいのですが、自分たちのプロジェクト以外の他のNFTプロジェクトやユーティリティで一番関心を持っているものを教えてください。

まずはMatthewから行きましょう。

Matthew氏写真2

Matthew氏:Big Time以外ということですね。

個人的にはSTEPNに興味があります。STEPNは素晴らしいアイデアだと思っていて、私自身ランニングが好きなので、このランニングをこうやってGameFiにできるのかと関心しました。

また、STEPNからプロジェクト運営においても色々と学ばせてもらっています。

Steve氏:次にSTEPNのShitiお願いします。

Shiti氏:まず、STEPNを挙げていただき、ありがとうございます。

私自身は音楽やチケットでのNFTの活用に興味を持っています。

NFTのファーストフェイズはアートなどでしたが、これからはユーティリティベースの次のフェーズに移ろうとしていると思っています。

STEPNも、是非そういったプロジェクトとも協力していきたいです。

Steve氏:David、お願いします。

David氏:私は新しいタイプのメディアフォーマットに興味を持っています。

メディアとオーディエンス、クリエイティブの関わり方を現在あるものからまったく違うものに変えるようなユースケースに関心を持っています。

Steve氏:それでは、“Jihoz” お願いします。

Jeff氏:私はNFTを活用した担保ローンに関心を持っています。

いわゆるNFTFi、2019年ぐらいにそのようなアイデアがあって、私自身も興味を持っていました。

Steve氏写真

Steve氏:私は、音楽だけではなく、エンターテイメント、特にIPに興味を持っています

現状、デジタル世界ではIPをマネタイズする方法は少ないので、IPをNFTにして、Web3の方式でマネタイズする方法を実現すべきだと思っています。

また、Web2のIPの大手がWeb3に参入しようとしている話もよく聞きます。

“Jihoz”がいっていたNFTの担保化にも興味があり、現在自分の周りを見ると実は多くの物が代替不可能な資産となっています。

こういった資産は担保化できるようになるので、NFTFiのような市場規模は私たちの想定よりも大きくなるでしょう。

それでは今から2つの質問をします。1つ目は、今自分のプロジェクトで一番力を入れていることについて、2つ目は、今弱気相場が来ていますよね。これは当分続きそうですが、なぜこのタイミングでNFTに興味を持つべきだと思うのかについてです。2つのうちのどちらかに答えていただけますか。

それでは、“Jihoz”からお願いします。

Jeff氏:弱気相場を乗り切る唯一の方法はプロダクトを出し続けて、コミュニティやユーザーを喜ばせ続けることだけだと考えています。

今、私たちが一番力を入れているのはAxie Infinity Originのリリースです。

これによって、バランスシステムやカードバトルなどが変わり、より速く、きれいに、アニメーションなども向上します。すべてのユーザーが、フリーで最初にスターターパックをもらうことができます。Originは現在アーリーアクセスで、Androidアプリだけですが、多くのユーザーに利用してもらっており非常にいい状況だと思います。クラシックでは、2年前のリリース当時ユーザーが少なかったですがユーザーのリテンションデータは非常に良かったです。

現在のOriginでもリテンションデータが良くて、今年の後半にはリリースできると思っています。

Steve氏:それでは、Matthewお願いします。

Matthew氏:私は2つ目の質問を選びます。

基本的に、私たちはブロックチェーンのテクノロジーを信じています。

これによって、ゲームにおけるアイデンティティと資産の持ち方に革命が起きます。プレイヤーは、ゲーム内の資産に対して本当の所有権を持つことができます。さらに、音楽などさらに多くのユースケースが生まれていくと思います。アートにおいて、アーティストへの資金の還元方法が変わったように、ブロックチェーンによって多くの分野のあり方が変わっていくでしょう。

これがどのようになっていくのか楽しみです。

弱気相場では、長期的に本当の価値、ユーティリティがあるプロジェクトが注目を得られるようになると思っています。

Steve氏:それでは、Shitiお願いします。

Shiti氏写真2

Shiti氏:なぜNFTに関心を持つべきかというと、1990年代後半にインターネットに関心を持っておくべきだったのと同じような状態が現在の仮想通貨業界でも起きているからです。

Matthewがいったように最高のプロジェクトが最高のチームで開発をしていて、私たちはスニーカーのバーン機能であったり、不正検知のAIやSolana上のDEXのDOOARをリリースするなどかなり開発に力を入れています。

David氏:2つ目の質問が面白いです。

弱気相場はファンダメンタルズをしっかりと見極めて、長期的な視点で今後必要となるプロダクトを開発するための期間だと考えています。

dYdXは、現在v4のリリースに取り組んでいて、これによって完全な分散型検閲耐性などをコスモス上で実現することができます。

現在の弱気相場における問題の多くは中央集権型金融の課題から来ていて、例えばCelsiusの問題などです。顧客資産の流用であったり、そういった問題から、今の多くの課題が関連しています。そういった意味で、DeFiはもっと注目されると思います。テクノロジーがこれから進化していくのが楽しみですし、弱気相場の中でも開発を続けていくだけだと思っています。

Steve氏:ありがとうございます。最後のコメントになりますが、この相場における値動きは誰にとっても嬉しいものではないです。ただ、本日のプロジェクトのように、NFTによって世界を変えるミッションに向けて開発を続けているプロジェクトがあります。今はこういった意志の強い本当に投資するのに値するプロジェクトを見つけるのに最高のタイミングです。

HYIPサイクルのブームを当てるよりも、こちらのほうがずっと簡単です。それでは、このパネルを終わりにしたいと思います。皆さんありがとうございました。

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