スイスを拠点に活動するEmoji GamesのNFTゲーム戦略

2021年6月10-11日に開催された「Non-Fungible Tokyo2021」DAY2のセッション“スポンサーセッション7 Pocket Arena”をレポートします。

Juhee Lee(ジュヒ・リー)氏
Pocket Arena by Emoji Games, Co-founder

スイス在住のビジネスイネイブラー、シリアルアントレプレナー。2005年に英国で最初のベンチャーを起業し、2013年にスイスに移住。ゲーム業界でのベンチャーは、サムスン、SAP、セガ、エレクトロニック・アーツ等と提携し7年間におよぶ運営で2億ドル以上の売上高を誇る。2013年からは、 Emoji Gamesのバイスプレジデントとして、ブロックチェーンeスポーツネットワークである「Pocket Arena」を提供している。2017年からは、様々なICOプロジェクトを行い、FINMA(スイス金融市場調査局)からノーアクションレターを取得。ジュヒはスイスおよび韓国でブロックチェーン&暗号資産シーンで活躍している。また、スイスを拠点とするSACA(スイスアジア暗号同盟)の代表を務める。

Emoji GamesのNFTを使った戦略系ゲーム

Juhee氏写真

初めまして。皆さま、こんにちは。

私はジュヒ・リー、Emoji Gamesの共同創業者です。

今、後ろにご覧いただいているのはルツェルン湖とピラトゥス山です(写真、背景)。

今日はすごく良い天気で、このような美しい景色が広がっています。

私は、ここスイスのルツェルンの地で9年前にEmoji Gamesを創業しました。

それ以来、ここで働きながら生活をしていて、今とても幸せです。

Emoji Games事業説明資料

本日は、弊社から新たに発表するゲームについてご紹介できればと思っております。

Castleは、ディフェンスタイプのNFTを使った戦略系ゲームです。実は今、ちょうど私の真後ろに見えていますメッケンホルン城から着想を受け、考え始めたゲームになっています。実際にゲームに登場するお城にそっくりなものになっています。

今年の6月終わりに、このゲームのβ版が公開される予定で、とても楽しみにしています。

こちらのゲームの開発には長期間掛かっておりまして、およそ2年かけて開発したものになっています。

はじめに、スポンサーの皆さんに良いパートナーを見つけていただければということで、 もし、あなたがスポンサー様でしたら、eスポーツ選手のパートナーになっていただければと思っておりまして、弊社の方で、各選手の実績などをご紹介しますので、ご確認ください。

こちらのゲームの面白い点は、自分の城を守ることができるのと、同時に他の城に攻め込むこともできるようになっています。自分で城を買って戦うこともできますし、戦いに負けると城を失ってしまう可能性があります。お城を売った場合には収益を得ることが可能です。こちらは、3者のプレーヤーの間で収益を分配するようになっており、プレーヤー本人・Emoji Games・スポンサーの3主体で分割するようになっています。

それでは、こちらのゲームの技術的な構造について簡単にご説明できればと思います。

ゲームの技術的仕様について

ゲームで利用するPOCトークンは2層構造になっておりまして、ERC20トークンとオープンソースのHyperledger Fabricをプライベートチェーンとしても利用しております。

各ユーザー、無料で素早くトランザクションを実行することができます。

ユーザー体験など、操作性に直結するものなので、是非安心してプレイしてもらえればと思っております。

ガス代(取引手数料)など、そういった問題を気にせず、遊んでいただけると思っております。

またこちらは、プライベートチェーンを用いているため、今後登場する可能性のある様々なNFTトークンに対応することができるようになっております。基本的には、現状、NFTの管理には、ERC721トークンを使用していて、弊社のプラットフォームは大変柔軟にできていますので、その他のブロックチェーン上のNFTが出てきても対応できるようになっております。

また、DLT(分散型台帳技術)を使ったラッピング技術については、Hyperledgerにも対応しておりますので、こちらで完璧に動くようになっております。

弊社のゲームの特徴は、誰でもどんなデバイスを使ってでも遊ぶことができるようになっている点です。世界中にある今のゲームですと、パソコンでしか遊べなかったりする等の問題や、メタマスクを入れたりする必要がありますが、弊社のゲームにはそういった心配はございません。モバイルで遊べるようになっていますので、気軽にお試しいただけます。

ゲームはHTMLファイルを使って、インストールすることなく遊べるように設計しております。

今回我々が採用しているモデルは、Play-to-Earnのモデルになっています。

ほとんど全てのブロックチェーンゲームに同様の考え方があると思いますが、いつでもどんな時でも、ユーザーがゲームをプレイすると、ユーザーが報酬を得ることができるようになっています。特にユーザーが勝負に勝つと、より高いレートでXP、ポイントを得ることができて、こちらをPOCトークンと交換できるようになっております。

また、年末にかけてローンチを検討しているタイトルもあります。

ゲームの開発自体は終了しておりまして、現在、Pocket ArenaのSDKを使ってカスタマイズすれば、いつでもリリースできるような状態になっております。Pocket Arenaの SDKは現在、ライブパートナーが開発中なのですが、来年以降に公開される予定となっております。

弊社の開発するほとんどのカジュアルゲームにおいて、自社の知的財産権を保有しております。

また、弊社は、Facebook社のパートナーとしても認定されております。

現在、ソーシャルゲームのeスポーツカードを利用したり、外部開発者向けにAPIの提供を行っております。

また、Pocket Arenaのもつブロックチェーンを活用した報酬化を体験したい会社向けにもSDKの提供も行っております。

こちらの開発者様向けのフォーラムを来年公開予定でございます。

近い将来、ブロックチェーンゲームの開発ポータルとして世界最大のものにしていければと思っております。

Emoji Gamesのブロックチェーンポータル

続いて、弊社のブロックチェーンポータルについてご紹介します。

こちらは、eスポーツにソーシャル要素を加えたようなものになっております。

近年、eスポーツは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、人々が会場に集まって、スポンサーを集めて、豪華なコスチュームを着て遊ぶということがしづらい世の中になっているのではないかと思います。

一方、我々の考える将来のeスポーツについては、お手元のスマートフォンで、よりカジュアルなゲームを遊んで、それで勝ち負けを競って、勝ったらちょっとした報酬が貰えるといったモデルが主流になるのではないかと考えているしだいです。

これが、我々が考えているモデルで、すでにプラットフォームの開発自体も行っていて、ユーザーも獲得できる状態となっております。

現在、こちらを確立するために、より一層いろいろなゲームで遊べるようにしていこうと考えております。

実際に、すでにこちら我々のWebサイトでご覧いただけるようになっておりますが、例えば、勝負に勝てばトークンが貰えますし、負ければ失うこともあります。開発者の方がインセンティブを貰えるような設計にすることもできまして、チャンピオンシップのようなモードもあります。

開発プラットフォームNFT Game Studioとは

最後に、NFT Game Studioについてご紹介いたします。

こちらはすでに2016年から公開されているものになっております。

これまでブランデッドミニゲームという名前でやっていたもので、マーケッターや開発者向けのゲーム開発プラットフォームになっております。

こちらは、コーディングせずとも、自身のブランドを冠したゲームを作ることができるのが最大の特徴となっております。とても成功しているプラットフォームで、毎日たくさんのブランドの皆様にご利用されているような状況になっております。

こちらは、NFTやブロックチェーンを活用したバージョンにアップデートしていきたいと考えているところです。特に、インディーゲームの開発者様向けにご利用いただければと思っているところでして、キャラクター開発を収益化の主眼としている開発者の方々にお役に立てるのではないかと思っております。

では、その仕組みについて簡単にご紹介いたします。

基本的には、アーティストの方々がゲームのキャラクターをデザインして、NFT Game Studioでゲームの世界に入り込むような作業を行っていただきます。その後、各キャラクターに紐づける形でNFTを発行して、キャラクターを発行することができるようになっています。

ユーザーがゲームをプレイすればするほど、より多くのXPを得ることができます。

ここで得たXPを使って収益を上げることもできますし、ないしは、キャラクターをNFTマーケットプレイスで売ることで収益を上げることも可能になっております。

そしてもちろん、お手元でスターキャラクターみたいなものを作って、より高い値段で販売することも可能です。

クリエイターはゲームがプレイされるたびに、常に1%のライセンスフィーを得ることができます。

Emoji Games事業説明資料2

弊社、Emoji Gamesについて簡単にご紹介いたします。

実は、2005年に創業された会社で、規模でいうと40人ぐらいの会社になっています。

例えば、スイスやイギリス、韓国、タイ、カナダ、ベトナムなど世界中の拠点に分散して、いろいろなメンバーによって運営されているような会社です。

ですから、昔から分散していまして、ブロックシェルターも相性が良い分化だと思っております。

それまで長い間ずっとゲーム産業の方で開発を進めてきましたが、近年は、金融ですとか、そういった領域も詳しいメンバーがおります。

我々の上場計画では、スイスの金融当局FINMAからノーアクションレターを受領しておりますので、安心して応援していただけるプロジェクトになっております。

是非、暗号資産投資家の皆様にご覧いただきたく、ヨーロッパの暗号資産ファンド、いくつか有名なところとお話させていただけるような状況となっております。

最後になりますが、是非、日本の皆様に弊社のゲームをご覧いただければと思っております。
ブロックチェーンゲームや、ゲーム界におけるデジタル資産という考え方は、NFTによって今後大きく発展されるのではないかと思います。

これらのNFTトークンはレアアイテムとしてゲームの中でも利用されるのではないかと思います。また、長期的にはどんなゲーム会社もこちらのNFTを使って、ゲームを開発しやすくなるのではないかと思っております。

そして、Emoji GamesのNFTの領域でパイオニアになれたことについて嬉しく感じております。もし、スイスに来ることがあれば、いつでもご案内いたしますので、是非、お気軽にご連絡ください。また、スイス・アジア・クリプトアライアンス(SACA)の代表も務めておりますので、スイスのブロックチェーンビジネスの進め方についてもいつでもご紹介できます。

本日はご覧くださり、ありがとうございました。

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