【イベントレポート】夢を財産に、個人がさらに活躍できる世の中へ

フィナンシェ登壇3

2019年5月25日(土)に開催された ブロックチェーン・暗号資産(仮想通貨)業界合同企業説明会。

同イベント内では、12の企業様に会社説明のスピーチをいただきました。一時立ち見が出るほどの盛況ぶりだった企業スピーチの内容を、要約してレポートします。

株式会社フィナンシェ

 登壇者紹介

田中 隆一 氏
株式会社フィナンシェ CEO

慶應義塾大学理工学部情報工学科卒。2000年にデロイトトーマツ・コンサルティングに新卒入社。2002年4月DeNA入社。広告企画やソリュー ション事業など新規事業の立ち上げを経験する。2005年8月ノッキングオンに参画。モバイルアフィリエイト事業の立ちあげ、位置情報を利用したソーシャルゲームの企画・運営を経て、2008年から代表取締役を務めた。2010年8月株式会社Zynga Japanのビジネス・ディベロプメントチームに所属。2012年12 月にUnicon Pte. Ltd.を創業。

速してゆく個人の時代

田中氏登壇写真

これからは組織とか企業という枠を超えて、より個人というのが主役になってくるのではないか、とわれわれは考えています。実際に個人のインフルエンサーなどがソーシャルネットワークによって大きな影響力を持つようになってきていますし、企業で働いている方も『働き方改革』で副業が認められてきていたりと、新しい個人の価値がより今後重要になってくると考えています。
そういった来るべき個人の時代を応援していくプラットホームが『FiNANCiE』です。例えばアスリートだったり、アートや音楽、eスポーツプレーヤー、VTuberとか“新しい個人がどんどん活躍できる場”というのがコンセプトです。

ドリーム・シェアリング・サービス『FiNANCiE』

FiNANCiEの具体的な仕組みについてお話しします。『ヒーロー』と呼ばれる夢を持った個人が、われわれのプラットホームの中で、ヒーローカードを発行して、ファンの方だったりとかサポーターの方に持ってもらう。持ってもらうだけではなくて、それを持った方がきっちりそこのコミュニティーとして応援していけるような仕組みになっています。そこでファンコミュニティを形成し、成長していこうというわけです。

秋葉原系のアイドルに代表されるようにファンコミュニティはすでに存在していますが、初期から支えたファンのメリットがないというところに課題があるのではないかと考えました。『FiNANCiE』では、最終的にヒーローカードの価値が上がれば、最初から応援していた人にとっても経済的なインセンティブが出てくるようになっています。

また、ヒーローの方とファンが一緒にコミュニケーションをしてくような形を目指していて、例えばヒーローの方が『かっこいい動画を作ってほしい』とか、『インフルエンサーを紹介してください』と言った時に、このサポーターの中で経験や人脈のある人が対応する。そしてお礼としてヒーローカードを渡す、といったようにヒーローカードを使ってお互いに価値をアップしていく、お互いが自分の価値を交換していくことができるような仕組みができるのではないかと考えています。

ブロックチェーン技術が支えるプラットフォームの裏側

田中氏登壇写真2

ブロックチェーン技術を使ったプラットフォームを作る上で、三つの仕組みを意識しています。一つめはディセントラライズドな仕組み。一部の人や組織が主体となるのではなく、みんなを巻き込んでいけるかどうか。二つめが、トラストレスであるということ。三つめは、しっかりとしたインセンティブ設計です。こういったブロックチェーン的な特徴でもある仕組みをFiNANCiEの中でも実現してきたいなと考えています。

 
また、FiNANCiEのプラットフォームはERC20上にアセットとして置いています。誰からも見える状態で存在しているというところと、ヒーローカード発行に際して明確なルール設定を行っているというところで透明性の高さも実現しています。ヒーローカードの発行については、初期売り出し時に『ダッチオークション』を採用。初回価格の決定を我々が全て行ってしまうのではなく、ユーザーが決められるような仕組みにしています。また、売りたい時に売れ、買いたい時に買える、マーケットプレイスでの流動性を確保するため『Bancor(バンコール)』という仕組みも使っています。

ヒューマンキャピタリストを巻き込み展開する、新しい応援の形

いろんな業種、職種の方にFiNANCiEの新しい応援の形を活用してもらって、かつ応援した人にとっても『自己実現をできるような世界観』というのを感じていただきたいと思っています。そしてこの世界観をグローバルに展開していきたいと考えています。

 
サッカー選手の本田圭佑さんに『頑張ってきたヒーロー』という立ち位置で非常に共感をいただいて、実は出資の部分とアドバイザーとして立っていただいております。

 
ベンチャー企業に投資をするベンチャーキャピタリストという人がいると思うのですが、これからはヒューマンキャピタリストという『人に投資していく』人たちも、どんどん巻き込んでいきたいと考えています。

 
この仕組みを一緒に開発していただけるようなエンジニアの方であったりとか、コミュニティーを成長させていくコミュニティーマネジメントだったり、いろんな法務的な問題とかは弁護士さんや省庁に確認を取って進めているので、そういったところの調整をしていただけるような方と、あと何よりもこの世界観に共感いただける方と一緒にお仕事できたらと思っています。

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