Play & Earnはサステーナブルかどうか?

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2022年7月11日に開催された「Non Fungible Tokyo 2022」のセッション “Play & Earnはサステーナブルかどうか?”をレポートします。

藤原 哲哉(ふじわら てつや)氏
株式会社ForN 代表取締役/YGG Japan Co-founder
サイバーエージェントを経て、ネットマーブルジャパンに移籍。マーケティング責任者として複数本のマーケティング施策の戦略数値設計、企画立案・製作を指揮。ネットマーブルジャパン代表が独立して創業したGAMEPLEXに移籍し、立ち上げを行う。2021年にForNを創業し、CEOを務める。

Maxi Kuan(マキシ・クアン)氏
CEO of Metap Inc.
東京で10年以上働き、5年前からスタートアップ向けのコンサルティング事業を運営。2017年にブロックチェーンメディア企業のシニアコンサルタントとしてブロックチェーン業界に参入する。KOL(インフルエンサー)マーケティングなど複数の事業を運営し、常にデジタル領域に身を置く中で、複数の有名起業家やCEOとの経験を活かし、14年前からの日本の3DMMORPG「エレメンタルナイツオンライン」の経験を生かし、ブロックチェーン技術やNFTを使い、Play and Earnという新しいビジネスモデル、GameFiの旅を開始する。

アルちゃん/アルバート高木(あるちゃん/あるばーとたかぎ)
Axie Infinity・日本アンバサダー
日本人初のアクシーユーチューバー/実況者

山田 耕三(やまだ こうぞう)氏
Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. 創設者兼共同CEO
東京大学法学部卒業後、2002年にテレビ東京入社。制作局にて音楽・バラエティ番組を中心に番組制作を担当。 デジタルメディアとの連動企画を得意とする。2017年にアジア地域最大の広告祭「Speaks Asia」にて作品「”BULLET TRAIN” CONNECTED MUSIC VIDEO」でBronzeを受賞。2018年に独立し、エンタテインメント全般のプロデュースを手がける。2018年よりシンガポールにて、DEA社創業。NFTゲームプラットフォーム事業PlayMiningを運営。2022年1月、Play to Earnトークン「DEAPcoin(DEP)」を日本初上場に導く。 NFTゲームの専門家としてnoteなどで発信。NFTの基礎知識や最新事例をわかりやすく紹介するYouTube番組「NFTv」のMCを務める。

細金 恒希(ほそがね こうき)氏
LCA GAME GUILD(LGG) Founder
明治大学法学部卒業後、2005年に新卒採用コンサル会社を設立し、2010年にオンラインスクールLCAを設立。 2019年には、Digital Entertaintment Asset社へ出資し、同社のゲームである「ジョブトライブズ」応援のために、日本最古で最大級のゲームギルドとなる、LGGを設立した。2022年3月に世界中の2万以上のギルドが所属するブロックチェーンスペースの選ぶ世界のメガギルドに、YGG、メリットサークル、Unixなどと共に、日本で唯一選ばれる。

藤原氏登壇写真

藤原氏:「Play & Earnはサステーナブルかどうか?」というテーマで登壇者の皆様とお話しさせていただきます。

自己紹介から始めます。私は本日モデレーターを務めますYGG Japan、ForNの藤原と申します。よろしくお願いいたします。では、順にお願いします。

細金氏:LGGのファウンダーをしております、細金と申します。よろしくお願いします。本日はSTEPNの代表という形で参加していますが、STEPNフィーチャリングLGGとして見ていただければと思います。2018年度よりギルドを運営しており、独自のデータ分析開発ツールでの分析を得意としています。そちらを使って、STEPNのコンシューマー向けのレポートを毎週出しているご縁で本日ここにいます。今、1回で60万人くらいの方に見られていて、これからも皆さんにプラスになるような情報を配信していきますので、よろしくお願いします。

山田氏:皆さまはじめまして。世界で最初のPlay to Earnプロジェクトと思っております、PlayMiningのDEA社CEOの山田です。PlayMiningは、世界で今一番サステナブルなPlay to Earnプロジェクトとも言われておりますブロックチェーンゲームプラットフォームです。2018年に始めたPlayMiningですが、現在、DappRadarで世界8位のユーザーランクである、JobTribes という主力のタイトルがあります。また、我々が発行しているディープコインは、日本で取扱いがある唯一のPlay to Earnトークンでして、今日のトークンランキングでは全体で261位、Play to Earnのジャンルでは10位です。ディープコインは、SBIグループになりましたBITPOINTさんで購入できますので、ぜひチェックしてください。

アルちゃん氏:“どうも、Axie Kingアルちゃんです。今日も見てくれてありがとう。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今日も早速Axie Infinityをやっていきたいと思います。All right. This is Axie king, Alru chan. Today I will talking about Axie Infinity. それではLet’s started it. Here we go.” ということで、いつものキメゼリフをやらせていただきました。

僕は、Axie King アルちゃんという名前で、普段Axie Infinityの動画投稿をしているYouTuber兼、Axie Infinityの日本アンバサダーです。普段は部屋に一人きりでAxieの動画投稿をして地味な生活を送っているのですが、このようにたくさんの人の前でAxieのお話ができるということで大興奮しております。本日はAxieの最新情報含め、お話しできたらと思っております。よろしくお願いします。

Maxi氏:元素騎士、運営会社Metap代表、CEOのMaxiと申します。よろしくお願いします。台湾で会社を運営しており、5年前にブロックチェーン業界に入りました。当時からゲームとブロックチェーンとの関係性を考えていたのですが、去年12月にようやく元素騎士プロジェクトを発足することができました。

先日、日本国内でもクラーケンジャパンでガバナンストークンのNFTトークンを上場することができました。Play & Ecoについて、経済圏を作っていく、メタバースとどのような関係を作っていくかについてお話しできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。

藤原氏:皆さんありがとうございました。テーマとしてはすごい刺激的な、サステナブルかどうかというところをディスカッションしていきます。

今、世の中的にはポンジ・スキームというワードが飛び交っていますが、今のブロックチェーンゲームは98%ぐらいポンジかなと思っています。その中で、STEPNがマスアダプションにリーチして、第三のレールが出てきて非常に話題になっているのですが、STEPNから見ると、このサステナブルかどうかについて、どういう見解をお持ちでしょうか。

細金氏:そうですね。サステナブルかどうかという結論でいうと、僕たちはサステナブルにできると思っています。実は、STEPNでは、DEXを独自開発していて、少し前にリリースしたのですが、流通量で見ると2週間でSolanaチェーンのトップに入って、その間に約7万人ぐらいの方に使っていただきました。現在、外部のエコシステムの金額を経済圏内に持ってくるという試みをしており、試算上では1000万ユーザーぐらいにリーチできると、つまりだいたい経済圏の10%から15%ぐらいをそこで回収できると考えています。そういうエコシステムをトークンエコノミクスで作ることで実際にサステナブルは可能であると思っています。

藤原氏:まず始めにエコシステムをどういう設計にするか、その入り口でホワイトペーパーを提示しないといけないのと、その段階でモデルも決まってしまうので、正直なところ市場に出してみないと、それがサステナブルなモデルかどうかが分からないと思っています

元素騎士さんやPlayMiningさんもゲーム開発をされていますが、そもそもサステナブルとは何をもってサステナブルなのかという観点もあると思います。長く続けることだけがサステナブルなのか。皆さんにとっての、『サステナブルとは?』についてもお伺いしたいのですが、いかがでしょうか?

藤原氏登壇写真

Maxi氏:おっしゃるように、トークノミクスも大事なところではありますね。今まではゲームの中でのトークンを外に持っていって、それを売るだけでした。そうなると当然それが通貨になりますよね。我々元素騎士の場合は、先ほど申し上げたようにひとつの経済圏を作っていこうと思っています。

ガバナンストークンのMVとメタバースの間で使われるRONDトークンというものがあるのですが、メタバース内で消費が発生する際、それを使わないとメタバースの世界で生きていけない、あるいはすべての物にはRONDが必要になってくるというように決めています。まずは世界を楽しむためのトークンであると考えていただきたいです。もちろんそれはトークノミクスに代わってくる話になると思っていて、バランスよく最終的にはゼロサムになるのですが、メタバースの場合は楽しくないと続かないし、ゲームの場合も面白くないとそもそも人が入ってこないと思っています。また、いろんなハードルと条件が整わないとユーザーも集まらないと考えています。

我々の場合は最初からFree to Playを推奨していますので、NFTの購入は必須ではありません。代わりにメタバース内で、道具をもらったり自ら活動して、その上で経済活動をしてもらい、そこから様々な商品、エコノミクスが発生するという設計でサステナブルを目指していこうと思ってます。

藤原氏:ありがとうございます。山田さんはいかがでしょうか。

山田氏:そうですね、全く同じ主旨です。我々は2年間、実際にサービスインしてトークンエコノミーを回しています。AxieさんやSTEPNさんで、成功例が出るごとに柔軟にそれらの事例も取り入れていくという会社です。最先端のトークンエコノミクスを分析して取り入れていく中で、Maxiさんがおっしゃった通り、結局エンタテインメント事業者にとって一番サステナブルで大事な事は、やはり面白いかどうかだと思っています。我々は最近Web3エンタテインメントという言い方をしていますが、皆さんが思っているゲームの面白さというもの以上の体験を作れると確信しています。その一端をSTEPNが見せてくれたと思っており、そのような体験をしっかり作ることで、トークンエコノミクスは最先端であり続けると考えています。

そして、今全く議論されていない、面白さとはなにか、面白くないと続けられないという議論は、表面的な議論だと思っています。おそらくポンジとおっしゃる方々は、自分にとっては面白みを感じないから、意味がないことだと思っているからそうおっしゃられているのではないでしょうか。我々は、誰かにとって価値がある、そのような体験価値を作っていけると思っていますし、まさにここから、恐らく誰も知らないその領域に先頭きって足を踏み入れていこうとしている現状です。

藤原氏:ありがとうございます。先程のお話の中で、誰にどのような体験をさせたいのかという話があったと思います。今、ゲームのパブリッシャーの皆さんは、サステナブルを目指して、ポンジをなくしていこうという動きがあると思いますが、実は個人的には、ポンジも一つのゲームになると思っていて、どちらもあっていいんじゃないかと思ってます。

その理由として、マスアダブション化された時に多くのゲームユーザーたちが自分のウォレットを持って、ようやく初めて仮想通貨やクリプトについて勉強し始めますよね。そうした中で、隣にSTEPNのような一日歩いて10万円みたいな強烈なインパクトのゲームがあったとして、自分自身はそのままサステナブルなゲームを続けていくのか、もしくはSTEPNのようなゲームを選ぶのかという選択肢があってもいいと思っています。

まずはユーザーにウォレットを持ってもらうことが、サステナブルなゲームにとって大きな役目を果たすことになるので、そこがマスアダブションにつながっていくといいなと思ってます。それこそ、アルさん的にいう、今ユーザーが求めるものとして、稼げる事がいい事なのか、楽しむという体験がいいのか、どの体験がサステナブルに繋がってくるかなどご意見いかがでしょうか。

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アルちゃん氏:そうですね。あるエコノミーがサステナブルであるには、資金の流入が必要だと思います。例えば、5ドル払って6ドルを全員がキャッシュアウトできるような仕組みというのは、現実的に不可能で、それを達成するために大事になってくることは、Non-monetary value という非経済的価値を提供することだと思ってます。

これは従来のゲームをプレイしている時に出くわす仕組みでもあります。例えば、従来のゲームで5ドル払って得られるものは、楽しさであったり満足感であったり、レアなスキームを友達に自慢できるみたいな部分があったと思います。

サステナブルなブロックチェーンゲームと従来のゲームの唯一違うところは、5ドル払って本質的な価値というものを手に入れることができる上に、ゲーム内のキャラクターやアイテムというアセットを所有できる部分、そして最終的にはゲームから撤退したくなった時にはオープンマーケットで売ることができて、もしかしたら初めに払った分よりも上乗せしてお金が戻ってくる可能性がある部分だと思っています。

最近Twitterでアンケートを行ったのですが、約50%のプレイヤーが稼ぐことを目的としてAxieに参入したということが分かりました。ですので、ゲームの楽しさにプラスして、新たなバーニングメカニズムを導入し、SLPの価格を戻すという事もとても重要な部分だと思います。

既にAxieが発表している新しいバーニングメカニズムがあるのですが、まず一つが、今年にグローバルリリースを控えているAxie Infinity Originというゲームがあります。そのゲーム内でNFTルーンとチャームというものを導入しようと思っています。このルーンとチャームというのは、各Axieのパーツに装備することができる強化アイテムで、α版のプレイヤーはよくお分かりだと思いますが、これがないと相手を倒して上位を目指すことはかなり厳しいです。

このNFTルーンやチャームはSLPを使ってクラフティングをすることで手に入れることができるのですが、運要素、ガチャ的な要素があり、一定のSLPを消費したからといって、必ずしもそのアイテムを手に入れられるわけではありません。それがSLPをバーンする仕組みとして一つ挙げられますね。

また、Axieのアクセサリー、コスメティックというものも考えています。例えばAxieに服を着せたり帽子を被せたりすることなのですが、直接ステータスや攻撃に影響を与えるわけではないですが、カスタマイズできることにより、自分のアイデンティティを、Axieを通して皆に知らせることができます。

他にも、Axie Infinity Originではインゲームの絵文字やエモートも存在しています。これでバトル中に相手に自分の感情を伝えることができます。今、怒ってるぞとか、今、俺は真剣なんだ、といった絵文字を送りあうことで、ちょっとしたコミュニケーションを取れるようになっています。現在はまだ絵文字の数が限られているのですが、SLPをバーンして購入することで、いろんな表情を伝えられる絵文字やエモートを手に入れることが出来るような仕組みを考えております。

最後にもう一つ、最近発表したビルダースプログラムというものがあります。Roninネットワーク上にコミュニティが開発した12個の新しいAxieのゲームを導入するというプログラムが発表されました。このプログラムの導入によって、自分が今持っているAxieを、違ったAxieの世界、違ったゲーム体験に連れていくことが可能になり、そこで新たにAxieの利用価値が生まれるというプログラムになっています。

既にAxieを持っている人であれば、無料でAxieを他のゲームに連れていってプレイすることもできるようになっています。もちろんAxieを持っていない人も、プレイすることはできますが、入場料のような形でSLPを払わないと遊べないというバーニングメカニズムを考えています。

藤原氏:ありがとうございます。

ギルドというプレイヤー目線で見たときに、サステナブルと聞くと気になることが一つあります。稼げないゲームでの、ギルドの存在意義とはみたいなあたりです。それこそLGGさんは、LGGの中で稼げるゲーム以外では、サステナブルと、ギルドとしてどのように付き合っていけばいいのか、何かご意見ありますでしょうか。

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細金氏:私たちは稼げる、稼げないというゲームの軸だけで選んでるわけではなくて、例えば、他社の話になるのですが、Sleep to Earnというコンセプトのゲームを我々のギルドで推しています。デュアルトークンが今までやってきたようなすごく稼げるようなものではないのですが、Play and collectibleというコンセプトで、コレクティブルをする楽しさにアーニング(Earning:稼ぐこと)がついてくるという要素を付随しています。皆さん日常生活で普通に睡眠を取っていると思うのですが、その睡眠の部分に、例えば1,000円、500円ぐらいが入ってくるという設計でやっています。

個人的に、やはりWeb3のゲームはアーニングの要素が楽しさの一つだと思っているので、そこはもっと議論をしながら追求したい要素です。STEPNに関しても、なんか売れたよね、というよりは、何であれが売れたのか、をもっと突き詰めていきたいと考えています。少しマニアックな話になるのですが、STEPNが途中で新しいレベルを出さなければ、ユーザー数が300万、1,000万まで見えていたと思っていて、そこまで到達していれば、また違ったゲームユーザーが業界に入ってきていたのではと思っています。なので、そこに何かチャレンジしたいなと思っています。

藤原氏:ありがとうございます。先程、デュアルトークンのようなトークンエコノミーのお話が出てきましたが、元素騎士さんのホワイトペーパーを読ませていただいて、トークンの中の仕組みなど、非常に面白い仕組みになってると思っています。それこそSTEPNで例えると、ある意味ユーティリティトークンが無限発行型になってるので、それを有限発行型にすれば、もう少しサステナブルに近づくんじゃないかなど、いろんな議論がある中で、元素騎士さんはサステナブルに近づくことに関して、トークン設計で意識されたポイントはありますか?

Maxi氏:我々はマックスサプライのある有限トークンなのですが、おっしゃるようにユーティリティをどれだけつけられるか、つけすぎてもいけないと思います。まずユーザーにきちんと持ってもらうこと、現にステーキングシステムがあるように、ホールドしていれば価値が生まれる仕組みを作りたいと思っています。加えて、ガバナンストークンもあるので、元素騎士のメタバースのいろんなところで、コントロール権や、DAOコミュニティ、DAO投票にも使えるような設計を作っていきたいと考えています。

我々の場合は、他のGameFiやNFTともコラボしており、既に出ているのはAavegotchiさんやモンキーキングダムさんなどですが、先日沖縄のイベントでもご一緒させてもらいました。

そういったところでも、やはりトークンが使えて、それが循環、サイクルされていくことを非常に意識しています。台湾にもアドバイザーがたくさんいますし、先日イギリスのコインビューロさんのイベントにも参加して、たくさんのご意見を聞きながら、ホワイトペーパーのアップデートや修正をしていこうと考えています。

やはりWeb3というのは変化のスピードが早く、実験してはやめて、というように一つのビジネスモデルの寿命がとても短い現象があると思っていて、我々はプロジェクト自体と経済圏、トークンエコノミクスがいかに持続されていくかを毎日ずっとレビューしている状況です。これまでお話してきたように、意識して作ってはいますが、まだまだこれからも、新しいユーティリティもつけていきたいと考えています。新しい経済圏、Web3というのは非中央集権下の世界なので、プロジェクトとして皆さんとコラボする可能性もあるのではと思っています。

藤原氏:ありがとうございます。サステナブルというとマスアダプションという言葉を意識しないといけないと思うのですが、それこそDEAさんはIPコラボなどいろいろされてますよね。そのマスアダプションに対するリーチ、サステナブルなモデルをどう彼らに受け入れさせるかというか、接点の見つけ方を工夫されているところはありますか。

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山田氏:そうですね。我々は2018年の当初からウォレットを作らず、メールアドレスでプレイできることをコンセプトにしていまして、日本でもWeb3に火が付き始めた状況ですがどのように全く知らない人たちに届けるかという点を常に考えています。

カイジさんとのコラボは、カイジだからという理由でとりあえず買っていただいた方もたくさんいらっしゃいました。そういった形で、我々が日本で取扱いがある暗号資産、Play to Earn銘柄だというメリットを活かして、ポイ活をやっている主婦の方のような、これまで暗号資産には手を出してなかったという人たちにも幅広く、手に取っていただけるようにやっていきたいと考えています。

そのために、我々はプラットフォーム戦略という形で今年中に5本のゲーム、来年には更に15本のゲームを発表予定です。Axieさんもそういった形で、どんどんコンテンツを増やされるし、元素騎士さんもバースという概念でコラボレーション、まさにWeb3のコンポーザビリティを最大に活かして、自分たちの勢力図を広げられますよね。

サステナブルにするためには無限流入しないといけないのではという話がありますが、だったら無限流入させてしまおう、というのも一つの考え方だと思います。コンテンツにありとあらゆるジャンル、エンタテインメントを入れることで、すべての人たちが入ってこられるものを作ることは、サステナブルのひとつの答えなのではないかと思います。

藤原氏:新しいお客様がNFTなどトークンのような、今まで体験したことのないようなものをゲームというエンタテインメントを通して体験するとなると、拒絶反応もあったりすると思うんですよね。LGGさんはそれこそコミュニティでデータをアウトプットしたり、ユーザーを迎え入れて教育したりされてますよね。

まだまだ市場ではユーザー数やブロックチェーンゲームプレイヤーが少ないですが、どうすればもっと爆発的に市場が大きくなるのか、例えばキラーコンテンツが出てくるといったようなことも考えられますが、それ以外に何かご意見はありますか?

細金氏:もちろんキラーコンテンツが出てきて、触れるタイミングができるというのもあると思いますが、個人的にはこの市場に入るのにハードルがあるように感じていて、もともとクリプトに触っていない方からすると、ボラティリティが激しかったり、いろんな準備が難しいという点があると思っています。

我々はレポートを出しながら、読んでいただいた方に教育的な側面を提供したいなと、レポートを通して少しでもリテラシーが上がったらいいなと思っています。

また、実は初心者目線で細かく解説する講座を毎週やっていて、せっかく入ってきてくれた方が損をして、嫌な思いをしたまま終わってしまうのが一番悲しいと思っているので、そうじゃないんだよということを、入ってきてくれた方にしっかり伝えていかないと、なかなか面白さが伝わらないと思っています。

これからは大手がたくさん入ってくると思います。マーケティングの仕方がWeb2とWeb3で全然違うと思いますが、地道なところでまずしっかりと根を張っていくことをやりながら、Web3ならではのマーケティング予算の使い方について議論していき、しっかり提案していきたいと考えています。

藤原氏:そうですね。大手のパブリッシャーは、テレビCMをやりますし、デジタルマーケティングもしっかりやりますし、OOH(自宅外で見る広告)も出しますよね。年間のコストで、バジェットでいうと、数億から数十億円近くのマーケティングバジェットを使われてる企業さんが多いかなと思います。それがWeb2のマーケティングだとするならば、Web3のゲームだと、コンバージョンできたものが、どうしてもメタマスクを作らなきゃいけなかったり、土地の中でドロップしてしまうこともあったりすると思っています。

大手企業様たちの熱量と、今のパブリッシャーの皆様が持ってる熱量とユーザーが求めているものというのは、かなり乖離があると思っていて、アルさんは、『まったくクリプトを知らない、でもゲームは大好き』みたいな新規ユーザーの方々が、この業界にスムーズに入ってくるためには何か必要な物があると思いますか。

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アルちゃん氏:そうですね。先ほどもお話したのですが、今年Axie Infinity Originのリリースを予定しており、同時にGoogle Play store と App storeからのリリースも予定しております。このAxie Infinity Originの導入によって、NFTのAxieではないのですが、スターターAxieというものが実装されて、無料でプレイし始めることができるという、Free to Playも実装しています。これがきっかけで、ゲームをプレイするうちにのめりこんでいって、最終的にトークンを稼ぎたいと思ったらマーケットプレイスでAxieを購入するという流れになるようになればと考えています。

このFree to Playのリリースによって、従来の方や高齢者の方等、仮想通貨に精通してない人たちでも、ウォレットを開かずともまずはゲームを体験していただくことができて、その中で、『ゲームが好きだからもっとのめりこみたい』という人たちが、最終的にウォレットをダウンロードしてエクスチェンジの使い方を覚えて、それでトランザクションの送り方を覚えるよう、ゲームで遊ぶ中で何か新しいスキルを身につけていけるようにしたいと思っています。

そして最後に、Play to Earnという言葉よりも、我々は積極的にPlay & Earnという方向にメッセージを変えようと思っていまして、最終的にはPlay to Ownにもしていきたいと思ってます。

やっぱり楽しいゲームをプレイしていたら、気づいたらトークンが貯まっていて、それをボーナスとしてキャッシュアウトできるというような考え方を持つようにすることがとても大事だと思っています。

藤原氏:ありがとうございます。最後にひとつだけMaxiさんに個人的に聞きたいことがあります。マスアダプションのユーザーたちにホワイトペーパーを読ませるんですかね。理解させる必要があるんでしょうか。

Maxi氏:ライトペーパー、ワンページのものは是非読んでいただきたいですね。何をやっているかっていうのは読んでいただかないと詳細まで分からないと思います。

ですが、読まなくてもすぐプレイできるような環境ではあります。実は元素騎士はまだリリースできてなくて、今はβ版なのですが、どんどんコミュニティから声を集めて環境を作っていきたいと思います。

藤原氏:ありがとうございます。こちらでセッションは以上とさせていただきます。皆様ありがとうございました。

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細金氏登壇写真
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