2022年7月11日に開催された「Non Fungible Tokyo 2022」のセッション “日本発のコレクタブルの衝撃”をレポートします。
さわえ みか氏
株式会社HIKKY COO & CQO
広告・スマホゲームのアートディレクターを経たのち、2017年末からメタバース空間での活動を開始。 2018年から、メタバースに身を置くメンバーとともに株式会社HIKKYの立ち上げに携わり、「バーチャルマーケット」など、デジタル空間での活動の体験・文化を作ることに尽力。 仮想空間での自由なクリエイティブをサポートするメタバースエンジン「Vket Cloud」を開発中。 プラットフォームを超え、誰もがいろんなバースに自由に行き来できる未来を目指す。 2児の母であり、娘は母の使うアバターも母として認識している。
高瀬 俊明(たかせ としあき)氏
株式会社TART CEO
2016年からブロックチェーンを活用した事業開発を開始。2019年に株式会社TARTを創業し、Social Token発行支援や、コンテンツ産業におけるNFT活用支援を行う。現在はアーティスト向けにNFTの発行・運用支援を行なっている。代表的なNFTアートにGenerativemasksがある。
福永 尚爾(ふくなが しょうじ)氏
株式会社BeyondConcept CEO
モバイルゲーム会社グラニ CTO、VPoEを歴任。 数百万人規模のオンラインゲームを複数排出。 同社事業売却後、NFTとメタバースの可能性を感じ NFTネイティブなメタバース Conataを開発、運営を行う。 メタバース上で実施された国内最大規模のNFTアートの祭典 CryptoArtFesの主催者でもありアートや音楽などのカルチャーにも造詣がある。
草野 絵美(くさの えみ)氏
Fictionera代表、新星ギャルバース共同創業者兼Creative Director
アーティスト、東京藝術大学非常勤講師、歌謡エレクトロユニット「Satellite Young」歌唱担当・主宰。2021年、当時8歳の長男のNFTアートプロジェクト「Zombie Zoo」が世界中のアートコレクターたちの目にとまり、最高4ETH(160万円相当)で取引される。2022年、自身がクリエイティブディレクションを手がけるNFTプロジェクト「Shinsei Galverse」を開始。同年4月のリリースでは世界最大のNFTマーケットプレイスOpenseaの24時間売上ランキングで世界1位を記録した。
中村 昴平(なかむら こうへい)氏
CryptoCrystal Founder / tofuNFT Head of Business Development / tokenPocket.inc Founder / CEO of 0xDEBE.inc (MiniMiniDungeon)
トークンポケット株式会社にてスマートフォンでのクライアント型仮想通貨ソフトウェアウォレットアプリ「TokenPocket」や、日本で2位の取引高であるNFTプロジェクト「CryptoCrystal」、仮想通貨が完全無料で貰える新作ゲーム&ポイ活アプリ「ユビホル」の開発・運営に携わり、暗号通貨関連の技術面・コミュニティ運営面において特に深い知見を有する。また、現在ForNとパートナーシップを締結しているブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」ではプレイヤーとしても2020年度キングドラゴン、WP7位などの実績を残す。
さわえ氏:このセッションでは、日本発コレクタブルの衝撃というテーマで、モデレーターさわえみかがお送りします。今回はNFT市場にて活躍する素晴らしい4名の方にご登壇いただきます。
まず、私の自己紹介をしたいと思います。
私は、VR法人HIKKY COOのさわえみかと申します。Vket CloudというWebエンジンに特化したゲームエンジンの開発もしています。今日はNon Fungible Tokyoのリンク1つで入れるVket Cloudの仮想空間会場がオープンしています。Twitter等からアクセスをするとご覧いただけますので、ぜひアクセスしてみてください(当日のみ有効)。
Vket Cloudのベータテストが今日からスタートで、アクセスできるようになっています。いろんな方がワールドを作っていますので、是非そちらも確認していただければと思います。
それでは順番に自己紹介とご自身のコレクション概略を簡単にお話ください。
最初に、高瀬さん、よろしくお願いします。
高瀬氏:株式会社TARTの高瀬といいます。よろしくお願いします。
昨年夏にローンチしたGenerativemasksというジェネラティブアートと呼ばれるプログラミングで作成するアートをやっています。リロードする度に色彩が変わる作品を展開しています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
さわえ氏:では、次にMetaaniの福永さん、よろしくお願いします。
福永氏:Metaaniのメケゾーこと福永です。2018年からNFTとVRの開発をしているのですが、去年高瀬さんと同じような時期にMetaaniというアバターのコレクタブルズを発表しました。最近では、バーチャルYouTuberのキズナアイさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんとコラボしてコーチェラというアメリカのライブフェスにも参加したりと様々なプロジェクトを進めています。よろしくお願いします。
さわえ氏:では次に、草野さん、自己紹介をお願いします。
草野氏:初めまして、草野絵美です。私がやってるプロジェクトは、新星ギャルバースという8888体のギャルが宇宙に散らばって平和のために問題を解決していくというストーリーになっている、ジェネラティブコレクションをやっています。
実際のPFP(プロフィール画像)を見ていただければ分かると思うのですが、2300のパーツを組み合わせて、それぞれの決め台詞や性格、名前など全てが異なる8888体のギャルを、アーティストの大平彩華と一緒に作っています。
チームは私と大平、オーストラリア人2人の4人のメンバーで構成されています。グローバル展開を目指していて、OpenSeaの世界ランキング、24時間ランキングで1位を獲得しました。
その他に、9歳の息子も絵を描いていて、Zombie Zoo Keeperという名前でアーティスト活動をしています。ゾンビ化した動物や子供たちのドット絵のプロジェクトで、こちらは、東映アニメでアニメ化が進むなど、いろいろ展開を進めている最中です。
さわえ氏:ありがとうございます。最後に中村さんお願いします。
中村氏:tofuNFTのみにこーへいこと中村昴平と申します。2018年の5月に、おそらく日本で最初のジェネレイト・NFTプロジェクトである、CryptoCrystalというコレクタブルズのファウンダーとして参加しました。プロジェクト自体は、全部で1万体あり、100種類の宝石のNFTになっています。最近は、Original Gangsterという、Historical NFTという新ジャンルを作成しています。こちらのプロジェクトは3年前からなのですが、ヒストリカルと呼ばれたりするのが、速さを感じる業界だなと感じております。
さわえ氏:皆さん、コレクタブルを発表して、作品を買われた方々を対象にコミュニティの運営などもされているかと思います。コレクタブルではコミュニティ運営も重要だと思うのですが、実際のところいかがでしょうか?まず最初に高瀬さん、お願いします。
高瀬氏:我々は昨年夏にGenerativemasksを1万点規模でローンチしました。当時、1万点が販売から2時間くらいで完売したのですが、その瞬間からDiscordで人が集まってきて一気に盛り上がりを見せ、自分が想像していなかったコミュニティが目の前にできて、本当に驚きました。
当時、CryptoCrystalさんもおられましたが、身近にコミュニティを運用している方がほとんどおられなくて、どうコミュニティと向き合わないといけないかについて、自分で必死にやってきたというのが率直な感想です。
そこから一生懸命ホルダーさんとの関係を築いていったり、施策をしてきたという流れです。
さわえ氏:時期はCryptoCrystalさんと同じくらいだったんですか?
福永氏:そうですね。当時、高瀬さんのローンチを見ていたのですが、Discordが大盛り上がりだったんですよ。あの時、運営チームは何人いましたか?
高瀬氏:その時はアーティストと僕ともう1人でしたね。
福永氏:それに対して、2000人ぐらい押し寄せてきてましたよね。
さわえ氏:大変でしたか?
高瀬氏:そうですね。基本的に英語圏の方に向けてマーケティングをやっていたのもあり、英語を話す方が多く、Discordに数千人単位で人が入ってきて、そこでアート面だったりプライスの話だったり、いろんな話をしましたが、本当に熱狂がすごかったです。
CryptoCrystalはいきなり歴史的に発見された、そんな感じだったと思うのですが、どうでしたか?
中村氏:去年の5月と8月に、2回の波があったんですけど、NFTが高値で売れて、大量のくじらが入って来て、さらにTwitterで「お前この波に乗り遅れるぞ」というメッセージも来ました。それはそうだなと思いすぐにDiscordを作ってみたら、いきなり3、4000人が入って来て驚きました。しかし、その後すぐにいなくなってしまって、DAOと向き合うことの難しさを感じました。
草野氏:常識のようなものが毎月変わってくるじゃないですか。
私は4月にコレクションを発売しましたが、その時はDiscordのフォーマットが決まっていたので、シニアモデレーター2人、ジュニアモデレーター4人を雇っている状態で、最初はミントリストを持ってる人だけが書き込める仕様にしたりと、いろいろ調整をしました。
さわえ氏:最近のNFTのコレクターさんは、統治されたDiscordだと思って入ってくることが多いと思いますが、最初はこんな感じだったんですね。
皆さんが経験して得た経験値から、こう運営したほうが良いんじゃないかと試しながら進めていったんですね。
ではコミュニティを運営してきて想定外の出来事であったり、何かがきっかけになり、さらに躍進できるようになったようなエピソードがあれば教えていただけませんか。
個人的に、ギャルバースのモデレーターに近くのNFTクリエイターの方々が参入したことによって、そのクリエイターさんを見ていた方も一緒に流れていって一気に人気が集まった印象があるのですが、それに関連してお話をお聞きしたいです。
草野氏:ギャルバースにとっては、NFTの海外インフルエンサーに届いたのが、一番大きかったと思います。最初は全然相手にしてもらえなかったのですが、まずアプローチとしてインフルエンサーがフォローしているアーティストの方にカスタムのPFPを差し上げるということをやりました。それをフォローしていたCool Catsのファウンダーの方などがまた広めてくれたりして、その流れに乗れた瞬間に、本当に届いたという感覚はありましたね。
まだ海外のインフルエンサーコミュニティも非常に小さくて、100万人単位のフォロワーがいる人は少ない状況だったので、そこに届いたのはとてもラッキーでしたし、チャンスだったと思います。
さわえ氏:中村さんは、何かエピソードはありますか?
中村氏:最近の話になってしまうのですが、NFT.NYCのビルボードに『Historical NFTを出します』という方がいて、僕らは何もやっていないのですが、勝手に1個僕らのアイコンが入っていて、ちゃんとした生きてるプロジェクトって30個くらいしかなかったんですが、そこに入っている骨董NFTに選ばれるとは全く想像していなかったので、面白いなと思いました。
さわえ氏:いいですね。私の友人が、『Generativemasksが大人数でGenerativemasksのマスクをつけてパーティをしているのが素敵だ』と言っていましたが、高瀬さん、お話聞かせていただけますか?
高瀬氏:GenerativemasksはJavaScriptという言語を通じて生成されるアート作品です。そのプログラム自体がオープンソースで公開されていて、エンジニアの人達がソースコードを改変してツールを作ったり、柔軟に使えるようになっています。だからコミュニティの人がGenerativemasksを簡単に生成できるツールを作ってくれたり、アレンジしたものを作ってさらにそのコードも公開してくれるということがたくさん起きていて、それがエンジニアの遊び場というか、表現の場として楽しんでいただいているのかなと思います。
さわえ氏:ちょうど私がいるVRSNSの周りで、福永さんの活動がclusterで使いやすいVRM(3Dアバターファイルフォーマット)を吐き出して持っていけるという部分で、周りの人がコミュニティにガッと入ったことがあったのですが、そのあたりお伺いしてもよいですか?
福永氏:Metaani自体、3DのアバターファイルもNFTに内包している設計にしていたので、好き勝手にダウンローダーを作ったりとか、ビューアーを作ったりできる仕様にしていました。なので、3Dファイルを使って遊びたい人がガッと入ってこられましたね。
そのおかげで、自分達は何もしていないのですが、コミュニティでこんなものを作ったよとか、あんなことをやったよとか、報告が増えた時期がありました。その際に海外のプロジェクトからも、Metaaniを公式アバターにしたよといった報告が増えてきた印象があります。高瀬さんの話とも共通しますが、皆が触わりやすい設計にしておくことは重要だと思います。
さわえ氏:私も触った1人です。とても触りやすかったです。
次の質問です。先日、ニューヨークでイベントがありましたが、日本発のコレクタブルの反応はどんな感じだったのでしょうか。イベントに行かれた方はおられますか?日本のプロジェクトはどんな印象なのか伺ってみたいです。
福永氏:ニューヨークでGREEさんと一緒にNFT Japan in NYCというパーティを主催したのですが、端的に言うと、日本のプロジェクトはほぼ知られていない印象でした。ですが、良いプロジェクトが多いと思っています。
パーティの参加者には良いプロジェクトが多いねと言ってくれる方も多かったのですが、PRが足りてないなと思いました。そんな中で、ギャルバースだけがやはりよく知られていましたね。
草野氏:ありがたいことに、いろんなパーティでたくさんの方に『ギャルバース持ってるよ』と言っていただけたのですが、一方でまだまだコミュニティが小さいことも実感しました。
いろんな知られているプロジェクトのファウンダー達がいるのも、すごく小さな村なんですよね。その小さな村で知っていただけているからこそ、ギャルバースのプレゼンスがあったと思っていて、そこにどんどん日本のプロジェクトも紹介していきたい、繋げたいと思い、自分達でもパーティを開催したりしました。
以前から交流はあったのですが、NFT.NYCの期間中にThe Possessed(ポゼッス)というプロジェクトのファウンダーの方と実際にお会いして、ご飯を食べに行きました。
その日にギャルバースのDiscordと、The PossessedのDiscordを繋げるプログラムを持っていたのですが、それを試しにやってみたところ、The Possessedフォルダとギャルバースフォルダ、The Possessedのミントリストフォルダと謎解き大会みたいなのが一斉に始まって、NFT.NYC期間中にギャルバースのスペースが同時多発的に開催されたりもしました。
こういったお話をNFT.NYCの期間にリアルでいろいろ話せたのが良かったなと思いました。
さわえ氏:日本では大きなプロジェクトだと評されている方々自身が、世界で見たらまだまだ小さいと感じられているというのは、これから大きくなれる余地があるお話として夢がありますね。
草野氏:ギャルバースのパーティに来てくださった方も、Metaaniいいねと話しかけてくださったり、海外のファウンダーさんと繋がったりもして楽しかったです。
さわえ氏:日本から見ていて、私みたいにニューヨークに行ってない組が、いいなあ、賑やかだなあ、なんか動いてるんだな、というようなことを感じたと思うのですが、高瀬さんはどうですか?
高瀬氏:Generativemasksもそうで、他のコレクションの人も同じように行かないという選択肢を選んだ人もいると思います。その理由の1つとして、NFTにユーティリティが必要かという積極的な議論があると思います。
IR的なイベントがどれだけ重要視されるべきか、PR的にやったほうが良いのかといった議論がある中で、私達としてはユーティリティの中に、刹那的なトレンドを追わずに何を表現するコレクションなのかということを淡々とやっていこうと思い、行かない選択をしました。
コレクションを売り出した時に1万点が売れたという事実と、そこに繋がっているコレクターの方達と関係を築きながら着実にやっていこうと、変にトレンドに乗っていく必要はないと考えました。トレンドを追うことを否定する訳ではなくて、それぞれのコレクションの特色があると思うので、僕らのコレクションの特色を考えてそのような選択をしました。
それでも、積極的にアメリカや他の国に行って展示をやることは素晴らしいと思いますし、そこで繋がりを得ていく人達が出てくると、本当に頼もしいなと思いますね。
さわえ氏:皆が皆パーティに行かなくちゃいけないということもないですし、それぞれで色を出していくことがとても大事ですね。
福永氏:NFT.NYCではサイドパーティがとても多かったのですが、そこに対して数億円レベルで予算をかけているんですよね。そうなってくると、札束の殴り合いで戦うべきなのかという議論が起きてると思っていて、高瀬さんが言ったように、やらないことを決めるのは、これからかなり重要になると思いますね。
さわえ氏:そんな中、コレクタブルの界隈は今後どうなっていくのか。未来に向けてどう動いていくのかというお話に移りたいのですが、中村さん、いかがでしょうか?
中村氏:僕らは完全に骨董NFTなんですよね。骨董NFTはあんまりやれることがないんですよ。なので、コミュニティを生かして、ユーティリティをつけたり、新しいPFPを作っていくようなことを考えています。
さわえ氏:なるほど。骨董とおっしゃられていますが、持ってることが、昔から知っている人から見れば誇りにもなりますよね。次に草野さん、お願いします。
草野氏:プロジェクトを大きくするにあたって、何を達成したいかが明確であるプロジェクトがお金を集めるようになるとは思うのですが、少し分からないですね。
ゴブリンのトレンドも、私にとっては不可解な部分もあるのですが、コレクタブルを知らない人に説明する場合は、クラウドファンディングwith liquidityといった、流動性のあるクラウドファンディングみたいに、アーティストが次にやりたいことに繋げるのに有効だよということを言いたいです。
さわえ氏:福永さんはこれからどうしたいなど意気込みはありますか。
福永氏:どのプロジェクトも今、3D化を掲げていて、最近2Dで販売していたものに対して、3Dファイルを新しくソフトで配布するということをしているのですが、まずは創作する人を増やすのがNFTの未来かなと思います。
さわえ氏:メタバースやデジタルの空間が広がっていけば、皆さんの作っているものを見せたりとか体験できる場所がどんどん広がっていきますしね。高瀬さんはいかかでしょうか?
高瀬氏:現在、Generativemasksは収益の多くを寄付に充てていて、ジェネラティブアート振興財団という財団を作りました。その財団を通じて、NFTの収益でアーティストを支援していくことをやっています。アーティストの支援を継続的にやっていくと同時に、どのようにジェネラティブアートというものを皆さんに伝えていくかが、我々にとってのチャレンジだと思っています。
あとは3D化等もジェネラティブアートの範疇の中で取り組んでいって、来月1周年のタイミングでいろんな発表ができたらなと思っています。
さわえ氏:これからに向けてプロジェクトの計画を立てている方に向けて、気を付けた方が良い点など、伝えておきたいメッセージはありますか?
高瀬氏:ほとんどのプロジェクトは上手くいかないと思うんですよね。厳しいお話ですが、そういうものだと思うんです。ただ、NFTの良いところはチェーンに刻まれていて、消えないことだと思っていて、僕らもそうなんですが、誰が見つけてくれるか分からないというところがあると思います。
トレンドを追って、売れなかったからやめるというやり方も悪くはないと思いますが、思想であったり、当時このような思いで作ったという部分がきちんとあれば、誰かに見つけてもらった時に意外と後からでも広まることはあると思うので、自信をもってしっかり作ることが大事だと思います。
想いがあって作ったら、意外と誰かが見つけてくれるかもしれないという点においては、今までのデジタルグッズとは違うと思っています。
さわえ氏:中村さんはいかがでしょうか。
中村氏:先ほどのお話にもありましたが、あまりトレンドを追わないというか、トレンドといっても、もう刹那的に変わってしまうものだと思っています。
1、2週間、1か月で全く違う世界になってしまう時に、トレンドを追い続けるシステムも悪くないと思いますが、自分はどういう創作、どういうNFT、あるいはWeb3的な感覚の中で、何を表現する人間なのかを、しっかり決めて進むほうが良いと思います。
どちらかというと、僕らは運よく発見されただけで、ある種、生存者バイアス的な感じだと思っているのですが、介入が来るまで続けられるもの、とにかく没頭できるものを選択したほうが良いと思います。
草野氏:全く同じ意見です。
さわえ氏:私もゲーム業界の幹事として、やはり日本人ならではのこだわりを丁寧に見せることが、とても重要になってくると思いますね。
ということで、日本発のコレクタブルの衝撃テーマのセッションを終えたいと思います。皆様、ありがとうございました。
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