人気ブロックチェーンゲームのトップ開発者が語るNFTゲームとDAOの未来予測

2021年6月10-11日に開催された「Non-Fungible Tokyo2021」DAY2のセッション“世界的人気dAppsディベロッパーに聞くdAppsゲーム市場2021大予想 Asking the world’s top dApps developers dApps gaming industry 2021 forecast ”をレポートします。

Sarojini McKenna(サロージニ・マッケンナ)氏
Alien Worlds(Co-Founder)

地球上最大の分散型ゲームアプリAlien Worldsの共同創業者(dappradar.com)。DeFiメタバースのAlien Worldsはマイニングでトリリアム(TLM)を稼ぎ、マイニングを行うたびにNFTゲームカードをマイニングする機会のあるゲーム。ブロックチェーンを基盤とし、誰でも無料でプレイできる。play.alienworlds.ioにて、プレイヤーはマイニングを開始するツールを受け取ることができる。

Jeffrey Zirlin(ジェフリー・ザーリン)氏
Axie Infinity/Sky Mavis. Co-founder & Growth Lead

Sky MavisはAxie Infinityの開発者で、Jeffは先頭に立ってコミュニティ成長実験、インセンティブ・デザインおよび戦略的コラボレーションを行っている。生涯のゲーマーでありコレクター。2017年からNFT業界に携わる。

Matt Solomon(マット・ソロモン)氏
Brand Lead at REVV Motorsport

元F3レーサーで、モータースポーツの最高レベルで競技を行った後、フルタイムのレーサーを引退。現在はREVV Motorsportブランドを牽引し、モータースポーツの世界とブロックチェーン・エコシステムを繋げている。REVVはブロックチェーン上のモータースポーツ・ユティリティトークンでF1 Delta Time、MotoGP Ignition、フォーミュラE等のゲームをリンクさせている。

Sebastien Borget(セバスチャン・ボルゲ)氏
Co-founder and COO at The Sandbox
The Sandboxの共同創業者であり最高執行責任者。技術系とゲームで14年以上の経験を持つシリアル・アントレプレナー。業界の200名の主要メンバーが所属する非営利組織であるBlockchain Game Allianceの理事長でもある。最近では、Cointelegraphにクリプトで最も影響のあるトップ100人に選ばれた。

Andrew Fai(アンドリュー・ファイ)氏
Founder of DeStation 

Asia Blockchain Summitを開催していることで知られている。DeStationの創業者で、現在はブロックチェーン全体のNFTを繋げて拡大するNFTのインターネットを構築している。

自己紹介

Andrew Fai氏

アンドリュー氏:皆さま、初めまして。どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、ブロックチェーンゲームのトップ開発者の方々をご招待し、お話を伺えればと思っております。非常に豪華なゲストの皆さまにご参加いただいておりまして、とても楽しみにしております。

皆さまのご紹介をさせていただく前に、まずは、私がDeStationというプロジェクトで何をしているのかをご紹介させていただければと思います。

DeStationのゴールは、ブロックチェーンにあるNFTなら、すべてのNFTが繋がれるような世界を作っていくことだと思っております。いろいろな暗号資産、ウォレットが今の世の中にはあるかと思いますが、それらがすべて繋がり、どんなウォレットでもNFTが扱えるようになると思っております。昨今、NFTの産業は著しい成長をみせておりますが、本日は改めまして、いろいろな観点から皆さまにお話をお伺いできればと思っております。

それでは、登壇者のマットさん、簡単に自己紹介をお願いします。

マット氏:はじめまして、マットです。どうぞよろしくお願いします。私は今、REVV Motorsportのブランドリードをやっておりまして、香港出身で、元々はレーサーでした。 Animoca Brandsのヤット(Yat Siu)さんとも知り合いです。REVVプラットフォームと現実のREVV Motorsportチームの皆さんを繋げるような活動を積極的に行っていければと思っているところです。どうぞよろしくお願いいたします。

アンドリュー氏:では、ジェフリーさんお願いします。

ジェフリー氏:こんにちは。ジェフリーです。私はSky Mavisの共同創業者をやっておりまして、Axie Infinityというプロジェクトの開発もやっております。これは可愛らしいペットのようなキャラクターを手元で飼うことができて、キャラクター同士を戦わせたりすることができるゲームです。とても人気があり、毎日4,000人のデイリーアクティブユーザーがいるほどのゲームになっております。

アンドリュー氏:続けて、サロージニさんお願いします。

サロージニ氏:こんにちは、サロージニです。どうぞよろしくお願いいたします。私はAlien Worldsというゲームの共同創業者です。これはDAO(自律分散型組織)ベースのNFTゲームで、ユーザー数では世界最大のゲームになっていると思います。現在200万人のユーザーがおり、デイリーユーザーで言うと22万5,000人ほどの規模になっています。どうぞよろしくお願いします。

アンドリュー氏:ありがとうございます。セバスチャンさん、よろしくお願いします。

セバスチャン氏:初めまして、セバスチャンです。本日は、たくさんの馴染みの方とお話ができて嬉しく思っております。The Sandboxというゲームの共同創業者、COOをやっております。これは、イーサリアムベースのゲームで、クリエイターさんが作った3D世界で、作ったものを売ったりしてマネタイズすることができるゲームです。それと並行して、ブロックチェーンゲームアライアンスというアライアンスの作成も行っております。ここは、235もの会社が参画するようなアライアンスで、ゲーム業界向けにブロックチェーンゲームを作り、どういうことができるのか、プロモーションしている団体です。より多くの方に親しまれるようなゲームの開発を行っております。

アンドリュー氏:皆さま、ありがとうございます。本日は、大きく4つの質問に沿って進めていければと思っております。1つ目は直近の大きなトレンドは何かという点、2つ目はトラクション作り。ユーザー獲得や、その秘策について。3つ目はDAOゲームが本当に遊ばれているのか、あるいは、ただ投機目的で使われているのか。そして最後はDAOの未来について。この4つについてお話できればと思います。

DAOの大きなトレンドとは

Matt Solomon氏

アンドリュー氏:はじめに、昨年と今年の大きな違いということで、このDAOの大きなトレンドについて、マットさんからお伺いできればと思います。

マット氏:正直、昨年の10月から参加したばかりで、まだまだ新参者ではありますが、ちょうどREVV Motorsportのプラットフォームが立ち上がった際、この業界に入ったという流れです。この業界に携わってからちょうど9ヵ月ですが、デイリーベースで見ていても、日を追うごとに、次々と新しいプロジェクトが始まり、目覚ましい成長を感じています。

NFTを使ったゲームもたくさん登場していて、ユーザーがそれぞれのゲームにふさわしい遊び方の理解を深めている状況ではないかと考えております。今後、より中長期的に、NFTを使ってどういう事ができるのかという可能性を探り、それがどんどん形になっていくようなフェーズにあると思います。私自身、まだ携わり始めてさほど時間が経っておりませんが、凄まじい勢いで成長していると実感しております。

アンドリュー氏:ありがとうございます。ジェフリーさん、続けてお願いします。

ジェフリー氏:いくつかのプロジェクトでプロダクトマーケットフィットがちょうど見え始めていると思っております。プレイブックと言いますか、各ゲームにおける遊び方が定まってきていると思います。

例えば、Play-to-Earnという考え方で、遊んでお金を稼ぐというような価値観が定着し始めたり、NFTや、今までなかったゲーム体験を通して、ユーザーの中で、これが意味を持つものとして存在感を増し始めていると思います。逆に言うと、ユーザーが求めるものが徐々に明らかになってきているので、今後、新たに開発されるプロジェクトについては、登るべき山というか、目指すべきルートがどういうものなのか、明確になってきていると思われます。このように、マーケット自体が、確かに需要があるものとして明らかになったという点が素晴らしいことだと思っています。

おそらく3年ほど前から、ゲーマー自身が、ゲーム上のアイテムや所有権を持つべきだという議論があがっていますが、以前は漠然としていたものが、実際に形になり始め、具体的にどういうメリットがユーザーにあるのか、より具体的な議論ができるような段階になってきていると思います。

ユーザーが、ゲームの中のリソースを自由に売り買いすることができるような世界になると、デジタル経済圏のようなものが新たに登場し、実際にそれで恩恵を受けているユーザーが出てきています。

こういった世界の中で、やるべきことがあまりにも山積しており、いくら時間があっても足りないような状況です。こういったことに対して、一つ一つ向き合い、改善していくと、もっと良くなっていくものだと思っています。

アンドリュー氏:ありがとうございます。Play-to-Earnは、まさに興味深い概念であると思うので、また後ほどお話しできればと思います。サロージニさん、続けてお願いします。

サロージニ氏:この1年間を振り返ると、一番重要なキーワードは「成長」だと思っています。この「成長」とは、ユーザーだけでなく、これを裏付ける技術や、各プロジェクトのファイナンス、ファンジブルトークン、NFTなど、そういったものが、それぞれいろいろな用途を持ち始め、実際に使われ始めているということです。それに加え、ユーザー側の成長も、とても大事な論点ではないかと思っております。

今までクリプトなどに馴染みがなかったユーザーも、こういったゲームで遊ぶことを通して、クリプトがどういうものなのか、ウォレットはどうやって使うのか、ブロックエクスプローラーはどうやって使うのか、コミュニティを使ってゲームの遊び方を学んでいったり、普通のゲーム同様に、遊んでいく中で友情を形成したり、さまざまな形で成長を遂げていると思います。

双方向のコミュニケーションが、いろいろなユーザー間で行われていますが、後々、とても特別な時間であったと振り返ることができるのではないかと思っております。ユーザー同士が、こうしてピアにやりとりを繰り返していくことによって、クリエイティビティが著しく進化していると感じており、商業化のレベルで言うと、これからコミュニティが益々大きくなり、それに伴い売り上げも目に見えて大きくなっていく、そういったフェーズになると思っています。まさに黎明期を経て、イノベーションが起きつつある状況ではないかと実感しております。

アンドリュー氏:ありがとうございます。コミュニティはまさに大事なトピックだと思いますので、こちらもあとで振り返ってお話できればと思います。ではセバスチャンさん、続けてお願いします。

セバスチャン氏:私も、サロージニさん、ジェフリーさんに同感です。我々も今パイオニアとしてこういった領域に関わっており、この先、起こり得ることとして、人々がデジタルアセットを持つようになったり、それを交換して生活ができるような世界がくるかもしれないという考え方自体は、数年前から漠然とあったのではないかと思っています。それが今、まさに現実になり始め、実際にゲームを遊んでNFTをトレードし、生活をするような人たちが出始めています。これは、とても素晴らしいことだと思っております。まだまだ立ち上がりのフェーズではありますが、こうしたムーブメントは、プラットフォームや開発者に重点を置き過ぎず、プロジェクトやユーザーに焦点を当てていくべきだと考えています。エコシステムとしてどういった価値をユーザーに提供するのか、Play-to-Earnという考え方をコミュニティにとどまらず、グローバルにするにはどういったことができるのかなど、積極的に主張していくべきだと思っております。

アンドリュー氏:ありがとうございます。皆さまが同様に感じていらっしゃる論点として、まさにイーサリアムのガス代(取引手数料)や、ユーザーにとっての手数料の高騰など、そういった形で跳ね返ってきている点かと思われますが、この点について、感想をお聞かせいただければ幸いです。

ジェフリー氏:Axie Infinityがまさに良い例ではないかと思っております。実は最近、全てのマーケット活動をイーサリアムのメインチェーンではなく、サイドチェーンのRoninというところに移しました。移してから1ヵ月で取引高が310%、金額換算すると3億7,000万円ほど向上しました。NFTのトレード数に関して言うと、177%増加し、22万5,000人にまで増えていて、NFTの取引数も500%増加し、13万4,000件といった数字にまでなってきています。

このようにNFTの未来において、サイドチェーンなのか レイヤー2なのか、なにかしらまだ固まってはいないと思いますが、スケーリングソリューション自体は、明確に重要になると考えております。こういったスケーリングソリューションの採用やチェーンの移行は、まさにプロジェクトの成長の一部になっていると思います。まだまだ産業全体として取り組むべき多くのトピックがあると思っておりますが、ユーザーとしては、ブロックチェーンから恩恵を受けられれば、裏側で使っている技術は実は何でも良いのではないでしょうか。

例えば、今回のようにより中央集権的であるサイドチェーンに移行することで、これまでの理論形の議論から振り返ると、中央集権的なものはあり得ないという否定的な態度をとることはあったかも知れません。しかし今回、改めて、明らかにユーザー目線では使いやすいチェーンを使うことの方がもっと重要で、分散性よりも使い勝手が重要という点で、実際に必要とされていることが実証されたのではないかと思っています。

今回のこの移行は、我々にとっても参考になるものであり、今後イーサリアムのスケーリングソリューションや、その他のレイヤー1技術などは、必ず必要になるはずですので、引き続き注視していきたいと思っております。

アンドリュー氏:私から見て、マットさん、ジェフリーさん、セバスチャンさんは、イーサリアムのメインチェーンを使っている一方で、サロージニさんはWAXブロックチェーンも使用されていることから、微妙に観点が違うのではないかと感じました。次のトピックに移る前に、サロージニさんの意見を伺えればと思います。

サロージニ氏:ブロックチェーンのアーキテクチャは、スケーリングに関しては非常に重要だと思っています。Axie Infinityさんに加えて、Alien Worldsでも同様の論点は感じております。我々のAlien Worldsは、WAXブロックチェーンで動いており、ゲーミングロジックの実行、ファンジブルトークン、NFTのやりとりをすべてこのWAXブロックチェーン上で実行しています。更には、マルチシグ的な機能や、ステーキングを使ったボーティングに関する機能もすべて行われています。また、スマートコントラクトも行っているチェーンになっており、素晴らしい基盤であると思っています。

一方、ファンジブルトークンであるトリリアム(TLM)というトークンがありますが、こちらはイーサリアム、WAX、バイナンススマートチェーンの3つのブロックチェーンに載るような設計になっています。ユーザーは、トリリアムをバイナンスで交換することもできますし、イーサリアム上で保管することもできます。また、WAXブロックチェーン上で、ゲーム内で普通に使うこともできるようになっています。さらに、テレポート機能があるので、こういった資産を、どのチェーンでも跨いで使うことができるため、使いやすくなっています。

こういった複数のチェーンを使うにあたり、ブロックチェーン同士がどのように干渉し合うのか、どこで何をするのかという設計をすることがとても重要だと考えています。

それから、ブロックチェーンは透明であるべきというポリシーに立っており、ユーザーから見て、チェーンは関係なく、目的に応じて必要な良い体験ができることを重視しています。

我々には複数のチェーンを使うような技術がありました。例えば、以前からある、イーサリアムを使うことが重要なプロジェクトの場合、まさにこういったガス代やスケーリングの問題は、プロジェクトの今後の進展を考える際、とても大事になると思います。ですから、レイヤー2ソリューションやスケーリングソリューションは、こういった議論を乗り越えていく上で、欠かせないものになっていたと思っております。

トラクションの確立について ―ユーザー獲得の秘策とは

Sebastien Borget氏

アンドリュー氏:サロージニさん、ありがとうございます。では、次のトピックであるユーザーのトラクション確立についてです。これまで皆さま、ないしは皆さまの所属しているチームで行った意思決定の中で、ユーザーの拡大や、コミュニティの形成をしていく上で、重要だった施策とはどういうものでしたでしょうか。The Sandbox上でコンサートを実行することなどを企画されているセバスチャンさんからお伺いできればと思います。

セバスチャン氏:コンサート自体はまだ実行されておりませんが、メタバースのユーザーさんにアナウンスしたところです。次の半年から1年くらいにかけて、コンサートを実行できるような環境を整えていければと思っています。

一番良かった意思決定について振り返ってみると、メタバースの世界において、NFTのカルチャーを融合させたことではないかと思います。NFTについては改めてここで語るまでもありませんが、今年は特に、NFTを集めたり、トレーディングしたりといった、いろいろなユースケースが起きている最中で、大きな躍進を見せているのではないかと感じています。

我々の目標は、将来的なものも含めて、あらゆるNFTを使って自由に遊べる空間を提供できるようにするところにあると思っています。NFTを持っている誰もがクリエイターになれるように、The Sandboxをツールとして、より使いやすいものにしていければと思っています。

例えば、F1コミュニティからThe Sandboxに来た人であれば、NFTを使ってThe Sandbox内で3Dレーシングができたり、Axie Infinityを使っている人であれば、ペットを連れてきてゲーム内で遊べるようにするといったことです。

それ以外にも、Alien Worldsや、もっと古くからあるNFTのプロジェクトを使っているユーザーであれば、そういったものを使い、さまざまなコミュニティを跨いだり、いろいろなプロジェクトを跨いで、創作活動ができるようになることや、こうしたNFTを持っている人同士が互いに交流し、Win-Winなコラボレーションができるような世界にしていきたいと思っているところです。

アンドリュー氏:ありがとうございます。F1 Delta Timeのマットさんにも同じくお話を伺います。トラクションを得るための秘訣とは何でしょうか?

マット氏:セバスチャンさんから素晴らしいお話がありました。ユーザーのエンゲージメントを引き出すために、本当に大事なことは何かと改めて考えてみると、私の目線では、シューマッハさんやアロンソさんなどの有名なレーシングドライバーさんと同時期に活躍していた、ファンパブロモントーヤさんという元F1ドライバーさん、こういった有名人を起用して、ユーザーの気持ちを巻き込み、引き込んでいくことが大事なことではないかと思っています。

こういった巨大なIPや著名人を使うことが、エコシステムを作っていく上で、柱のような役割を果たすことになると思います。今後、メタバース的な世界観を広げ、より良いものを作っていく際、ユーザー体験や、いろいろなプロジェクトを進めていくタイミングで、こうした巨大なIPの存在が、ユーザー獲得の上でも役立ちますし、気持ちを引き込むという面でも、重要な役割を果たすのではないかと考えております。

アンドリュー氏:ありがとうございます。ジェフリーさん、Axie Infinityをちょうどリリースされたばかりかと思いますが、このAxie Infinityの中でも、Play-to-Earnというコンセプトで、ユーザーの成長が目覚ましくみえるようになっていると思います。どのように進めていらっしゃるのか、お伺いしてもよろしいでしょうか?

ジェフリー氏:Play-to-Earnという、遊びながらお金を稼げる仕組みは、2019年の12月に作ったものです。ERC20で遊びながら稼ぐという概念、こういった機能を作り始めたばかりの段階でした。この時の人々のリアクションは、なぜそんなことをしなければならないのか、うまくいくのか?という感じでしたが、改めて、こうした取り組みに対して、人々の反応が変わってきているという手応えを感じているところです。遊びながら得たアセットを、マーケットで売って手元の資金にするという体験が、まさに人々の中で確立され、実際にメリットがあるものとして許容されてきていると思います。

これまでは、ブロックチェーンオタク的な人が多いという印象でしたが、一般的なゲームプレイヤーに遊んでもらえるようになり、大きくシフトしているということも実感しているところです。

多くの方に支持され、バイナンスでIEOしたのですが、そこでも大きなトラクションが得られたので、これも良い結果に繋がったと思っています。

現在、こうしたタイミングで一番大事にしているのは、常に正しい理念を持ってユーザーと向き合い、対話しながら開発していくことです。コミュニティは、あくまで、プロジェクトを広める為の一つの手段であると言えますが、とても大事だと考えています。

我々がやろうとしていることやビジョンについて、コミュニティのメンバーに、常に正しく理解してもらえる状態を作ることがとても大事だと思っています。コミュニティのメンバーが、我々のAxie Infinityが今何をやろうとしているのかということを常に理解していると、例えば、友達や家族がプレイした後に、周りの人たちに自分の言葉で広めてくれます。これが成功すると、プロダクトがバイラルベースでどんどん大きくなっていくと思います。

一方で、これがうまくいかなかった場合、プレスリリースなどの手段に頼らざるを得ない状況になりますが、こうなると、実はユーザーの継続率がうまく働かない場合が多いのではないかと思います。短期的には注目が集められるかも知れませんが、長期的な成長を実現するのは難しくなります。Axie Infinityで言うと、現在40%くらいの継続率を誇っていて、通常のソーシャルゲームはだいたい10%くらいなので、およそ4倍くらいです。とは言え、新しいコンセプトのゲームですから、これまでのソーシャルゲームの軸で比較するのは適切とは言えない可能性もありますが、まさに大きな成長の真っ只中にあると理解しています。

アンドリュー氏:さすがAxie Infinityという感じです。感銘を受けました。フィリピンの人たちが、仕事中やあらゆる場所でゲームを使って稼いでいるという話を聞き、その様変わりを感じているところです。

急成長をみせるDAO ― Alien Worldsに必要な更なる取組み

Sarojini McKenna氏

次のトピックです。ゲームを本当に愛してプレイしている層と、投機家として参加している層、大きく分けて二つあると思います。一方、後者の方々が投機する中でゲームを成長させているという点では、大きな役割を果たしているとも言えます。これまで皆さんがゲームを提供する中で、実際にどのような感想を持ってこられたか、サロージニさん、Alien Worldsについてお話をお願いします。

サロージニ氏:我々のAlien Worldsは急成長をしているところです。リリース後2週間で約100万ユーザーを獲得しました。こうしたプロジェクトを提供する中で実際に分かったことは、成長に関する各種の指標が、いろいろなプラットフォームの間で相関するような形で伸びていることです。

例えば、継続ユーザー数や新規ユーザー数ももちろん伸びていますが、同時並行で、TelegramやDiscordの登録者数なども、同じ階段を上るかのように成長していると感じています。それから、オンチェーン上の活動もそれに比例し、トレーディング活動も同時期に拡大するような成長曲線でした。

このように、複数のプラットフォームの垣根を越えるように、同じ段階を踏んで成長するような現象が起きています。こうした今、同時に大事にしていることは、ユーザーの理解に努めることや、サポートに寄せられる質問に回答するといった活動です。更には、ユーザーがコミュニティに入る際の動機を、これまでとは違うものにさせるような取組みも必要であると私は考えます。

例えば、我々のゲームを始めたきっかけが、稼ぐことが目的であった方もいると思いますが、こういった理由から卒業するような形で、ユーザー側が主体的にもっと関わりたいと思えるようなきっかけを、心の中に築き上げていくことが大事だと思います。

Alien Worldsで言うと、DAOそのものの運営に関わることができる仕組みがありまして、投票や議会に参加できることです。それぞれのユーザーにとって、とても便益が大きな話なので、こういった機能を通して、ユーザーがより主体的に議論やプロジェクトに参加するようなきっかけを作ることが重要であると考えています。

DAOのより良い未来につい

Jeffrey Zirlin氏

アンドリュー氏:ありがとうございます。最後に、DAOの未来について議論を移していければと思います。DAOはまさにゲームの開発者にとって夢のような世界の話ではないかと思いますが、DAOの開発を進めていくに当たり、中央的な体制から、ガバナンスを整えた分散的な世界へと移行していくのではないかと思いますが、大事な論点は何になりますでしょうか。マットさん、お願いします。

マット氏:REVVコミュニティに関して申し上げますと、まだまだ立ち上げの段階で、中央的なところが多いので、こういった点については、サロージニさんやセバスチャンさんの方がうまく答えられると思います。

DAOの構造に対して、中央的な構造から移行する際に課題になるのは、まさに人間の根本的な営みの部分、例えば、対立するような事案があった際、誰がどちらの意見を代表して、コミュニティの中でどのように決めていくのかという点や、こういった人々をどのようにしてDAOの構造に巻き込んでいくのかという点です。これについては、実際にプロジェクトの運営を通して精通していらっしゃるセバスチャンさんにぜひお伺いしたいです。

アンドリュー氏:では、セバスチャンさんお願いします。

セバスチャン氏:DAOの未来について、主要な役割を果たすことになると私が思うのは、DAOのゲームの世界で言うと、プラットフォーム自体の開発者や、あるいはトークンの保有者です。こういった登場人物が、ガバナンスにどのように参加するようになるかという点が大事であると思います。

例えば、始めは、プラットフォームの開発者やCEOといった人たちが、プロジェクト開発の方向性を位置付けていき、今後についての大きな意思決定をしていると思います。このようなDAOについて、The Sandboxもそうですが、開発ロードマップの中のどのタイミングで分散的な運営に移行していくかというところが重要です。

DAOの世界の中に限らず、外部にいる人たちがDAOのプロジェクトに関わるようにできれば面白いと思います。アーティストやデザイナーが、DAOの中でコンテンツを作ったり、世界観を作るといった、本来DAOの中ではなく、外にいる人たちが新たな価値を見出して、DAOを跨いだ活動が盛んになり、さらには、DAOの中で新たな価値が生まれていくということが、今後の大きなトレンドになっていくのではないかと、私の中では思っております。

アンドリュー氏:ありがとうございます。では最後にジェフリーさん、サロージニさん、それぞれ1分ずつDAOの未来についてお願いします。まずはジェフリーさんお願いします。

ジェフリー氏:一連のDAOフィケーション、ERC20ができ、次から次へとNFTができ、続いてDeFiができ、ガバナンストークンができ、現在は、次々にDAOができているといった段階を踏んでいます。改めて振り返ると、納得のいく流れではないかと思っております。

より良い未来を作っていくにあたり、こういった技術の積み重ねを行うことで、新しいものができていると思います。もちろん新しいものなので、ベストな形を模索するための試行錯誤が続いていることでしょう。

各プロジェクトで共通するところは、コミュニティやプレイヤーが考える方向に進化していくようなゲームを作っていくことだと思っています。ユーザージェネレイテッドなコンテンツはとても相性が良いものです。ユーザー側が実際にゲームに関わる中でコンテンツを作り、実際のオーナーであるユーザーにゲームの所有権が移っていくということで、意味深いことであると思います。

例えば、コミュニティの中で、NFTマーケットの手数料が3%であるべきか、4%であるべきか、ないしはその間にあるべきか、といったパラメータに関する綿密な議論の積み重ねが、ゲームやコンテンツをさらに良くしていくと思います。

バトルゲームの場合、そのゲームの中で取れる選択肢がそもそもどうあるべきかといった、一つ一つが変数レベルの議論になるかも知れませんが、こういった議論を重ねて、より良いコンテンツができるということが、凄く面白い試みになると思っております。

アンドリュー氏:ありがとうございます。最後に、サロージニさん、お願いします。

サロージニ氏:我々に関して言いますと、NFTやゲームができる以前、2018年頃からずっと、DAOやDACファクトリーというプロダクトを作っていたので、改めて親近感が湧くトピックだと思っているところでした。DAOに関して言いますと、ブロックチェーンゲームに取り組む人にとって、重要なトピックの一つになると認識しています。

Play-to-Earn、遊んで稼げるということに関しましても、単純にトークンを貰って稼げるだけではなく、コミュニティの目線からも、より強い自主権をユーザーに渡すことが大事ではないかと思っています。ユーザーに権限を渡すことが大事です。

例えば、Alien Worldsの場合、6つのプラネットがあり、それぞれ巨大な財源があるのですが、ユーザーが暴走し、推奨していない遊び方をして、開発者目線としては怖いところもありますが、自治のメカニズムを組んでいるため、こういったものが自律的に動くようになっています。

変数についても、慎重に議論を重ね、調整していくことが大事だと思います。例えば、ユーザーが投票して違う方向にいったとしても、あるタイミングでまた投票し、ユーザーがもとに戻そうと話し合う可能性があるので、このような繰り返しがバランスを取る上で必要になります。途中で壊れたり、ないしは元の状態に復活する可能性もあります。それがクリプトであって、DAOではないかと思っています。

アンドリュー氏:ありがとうございます。とても有意義な議論でした。

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