上がる利便性、仮想通貨が日常になる世界は近い

仮想通貨・ブロックチェーン業界内で活躍する女性にスポットを当てた特集記事「ブロックチェーン女子部」。

 

今回は、仮想通貨取引所QUOINEで働くマックナイト・真理紗氏にお話を伺いました。

 

もともと、仮想通貨やブロックチェーンは趣味という認識が強かったというマックナイト氏。仕事として業界に関わるようになったきっかけとは?

 

マックナイト・真理紗 氏
大学在学中の、2016年ごろから仮想通貨・ブロックチェーンに興味を持ち始める。大学卒業後に来日し、大手資産運用会社に入社。その後、2018年にQUOINEに入社し、ビジネスデベロップメントとセールスに従事している。

物心ついた頃から身近だった”投資”

大学まではアメリカで生活しており、卒業後就職を機に日本へ移り住みました。もともと興味があった、投資に関わる仕事がしたいと思い、大手資産運用会社に入社しました。

 

投資に興味を持ったのは父の影響が大きかったと思います。父は様々な分野へ投資を行なっており、子供の頃から投資は身近な存在でした。特に2008年のリーマン・ショックは鮮明に記憶に残っていますね。

 

あの日はとにかく大騒ぎで、これほど世界中に大きな影響を与える投資とはどういうものなのか?どうやったら良い投資ができるのか?純粋にもっと知りたい気持ちが出てきたんです。

 

興味のあることはとにかくやってみる

10歳の時に初めて自分用の銀行口座を作ってから、自分のお金は自分で管理するという意識が芽生えましたね。

 

14歳で初めてのアルバイトを経験して以来、たくさんの仕事にチャレンジしてきました。飲食店、キックボクシングのインストラクター、講師、ショップ店員、ホテル、IT企業のインターン、金融などなど。

 

若い頃から自立して生活したいという意識が強かったんです。将来のために幅広い知見を蓄えたかったので、自分が興味のある業務はとにかくやってみていました。

 

大学の学費は自分で支払いました。アメリカの大学の学費はとても高いです。なのでみんなローンを組んで、卒業後はそれを出来るだけ早く返済するためにより給与の高い仕事につこうと努力します。

 

私はありがたいことに、ビットコインに投資をしていたことで、少し早く学費を払い終えることができました。そういう意味でも、仮想通貨と出会えたことはとてもラッキーでしたね。

 

お茶するだけのはずが採用面接に?

今働いているQUOINEは2018年に入社して、1年半くらい働いています。

東京に引っ越したばかりだった2017年ごろはまだ知り合いも少なかったので、仮想通貨・ブロックチェーン関連のミートアップやイベントによく行っていました。

 

あるイベントでQUOINEの共同創業者でありCEOの栢森が、ICOについてのスピーチをしているのを聞く機会があって。とても面白い会社だなと思っていました。

 

そんな中、友人にQUOINEのビジネスデベロップメントグローバルヘッドのセス・メラメドを紹介されたんです。単純に興味があったので、気軽にお茶をしましょうという運びになりました。ところが実際に行ってみると、採用面接で。(笑)

 

その1週間後にオファーをいただきました。その時は、仮想通貨やブロックチェーンは自分の中で趣味と言う認識が強く、とても興味深かったのですが一度お断りしたんです。また1週間後くらいに、どうしても人が必要なので入って欲しいと再度オファーをいただき、入社を決めました。

 

QUOINEでの仕事

以前はICO関連の業務に従事していましたが、現在はビジネスディベロップメントとセールスのチームに所属しています。新しいトークンを取引所に上場する業務を行ったり、Quick Exchangeという、仮想通貨交換プラットフォームのプロジェクトマネージャーもさせていただいています。

 

このQuick Exchangeは、法定通貨から仮想通貨および仮想通貨同士の交換をシンプルに行うことができる、個人投資家向けのプラットフォームです。また、他社様のアプリやウェブサイトに組み込んでご利用いただくこともできます。

 

仮想通貨がもたらす未来

少しずつではありますが、仮想通貨の利便性は上がってきています。いよいよ仮想通貨が日常の決済で使える世界が近づいてきている、そんな風に感じられるようになってきました。

 

そうなれば、みなさんが海外旅行にいった時、わざわざ自国の通貨を現地通貨に交換したり高い手数料を取られたりせずに、簡単に支払いができるようになるでしょう。

 

最近は海外旅行の値段が安くなってきています。海外に手軽に行けるようになってきているので、お金の方ももっと便利になっていってほしいですね。

 

グローバルな業務

海外のカンファレンスに参加するため、海外出張することもしばしばあります。そこで新しいプロジェクトへトークン上場の営業をかけたり、ファンドへデリバティブ取引やフューチャー取引のご提案をさせていただいたりしています。

 

オンラインチャットなど直接会わずに情報交換をする方法は多々ありますし、移動の手間も省けます。それでも現地に足を運ぶのは、直接会って話さないとわからないことが多いからです。

 

実際、直接会って話してみてやっぱりこのプロジェクトはやめたほうがいいよねという結論に至ったこともありました。技術のことがきちんと説明できなかったり、背後にいる会社が怪しかったり。お会いしてよく話をしてみると、様々なことが見えてきます。

 

海外から見た日本

海外に行くと日本の中だけではわからないことが見えてくるのも良いですね。日本で評価されているプロジェクトと海外で評価されているプロジェクトが違ったり。特定の国でだけ評価されているプロジェクトもあって、面白いです。

 

先日はシンガポールでカンファレンスに参加してきました。シンガポールではSNSで積極的に情報発信をしている業界の人物にお会いする機会も得ることができました。

 

彼らに会って思ったことは、もっと日本の内側から情報発信をしていくべきだということです。海外からはまだまだ日本国内でどのようなことが行われているのか、伝わっていないことが多いですね。

 

仮想通貨・ブロックチェーンとの出会い

仮想通貨やブロックチェーンについて知るきっかけになったのは、ConsenSys(コンセンシス:アメリカの大手ブロックチェーン企業)で働いている友人でした。彼がFacebookで仮想通貨関連の発言をよくしていたんです。彼が非常に頭のいい人だということはわかっていたので、そんな彼が言うことなら面白いかもと思いました。

 

それが2016年だったのですが、ネット上にはまだまだ開発者向けの情報しかありませんでした。仮想通貨・ブロックチェーンに関することは、彼からほとんど教えてもらったという感じですね。それからサトシナカモトの論文も読んでみたりして、どんどんのめり込んでいったんです。

 

仮想通貨に国境はない

仮想通貨を初めて知った時、国に関係なく使えるというところに惹かれました。母が日本人なので子供の頃からアメリカと日本を行き来していたこともあって、国境に縛られずに使える通貨というのは私にとって非常に魅力的だったんです。

 

当時、仮想通貨は日本で最も進んでいるような雰囲気がありました。ちょうど大学で経済と日本語を勉強していて、日本へ来る後押しにもなりました。

 

ICOで広がる可能性

その後、ICOにも興味を持ちました。スタートアップ企業が世界中から手軽に資金を集められるので、可能性が広がるところが素晴らしいなと。例えばアメリカのプロジェクトがあって、それがアメリカではあまり評価されなかったとしても、他の国で人気が出て資金が集められるかもしれません。

 

日本では投資をしたい人や資産を持っている人は多いのに、投資商品は少ないですよね。今は規制の関係で難しいですが、日本でもいいプロジェクトのICOができるといいなと思っています。

 

もちろんそうなるには、デューデリジェンスがうまくできて、プラットフォームも整えていかなければなりません。課題も多いですが、将来に期待したいです。

 

これから仮想通貨・ブロックチェーン業界を目指す方々へ

これから金融・お金の分野で大きな変化が訪れようとしています。仮想通貨・ブロックチェーンに興味があるなら、まずはミートアップやカンファレンスに参加するなど、積極的に行動してみることをお勧めします。そして、面白いと思ったプロジェクトや会社は、直接話を聞いてみてください。

 

新しい業界なので、まだ業界のことに詳しくなくてもこれから努力すれば十分やっていける分野もあります。気になっている方はぜひチャレンジしてみてくださいね!