ソニーグループ発・S.BLOXで広がるキャリア──未経験からWeb3の最前線へ

田中 佑弥(たなか ゆうや)氏
S.BLOX株式会社 企画マーケティング部長
金融機関にて為替ディーラー、市場データ分析、金融商品のプライシングロジック構築などを経験。その後、2017年より暗号資産業界において商品開発やプロジェクトマネジメントなど多岐にわたる業務に従事。前職では暗号資産事業の統括を担当し、業界での知見を培う。2024年にソニーグループ株式会社に参画し、現在はS.BLOX株式会社 企画マーケティング部 部長を兼任。暗号資産やWeb3領域における新たな価値創造に取り組んでいる。

 伊藤 颯馬(いとう そうま)氏
S.BLOX株式会社 企画マーケティング部
2022年にS.BLOX株式会社に入社。入社後は、NFT事業や翻訳・通訳などのローカライズ業務を担当。2023年に同社がソニーグループ傘下に入った後は、企画マーケティング部と経営管理部を兼務。暗号資産取引サービス「S.BLOX」のWeb版およびアプリ版におけるUI/UX調整や、リリース前のUATを含む商品企画業務を担当しながら、キャンペーンの立案やPR活動などのマーケティング業務にも従事した。併せて、取締役会事務局の運営や社内規程の管理を含む内部管理業務も担当している。

藤本 真衣(ふじもと まい)氏
withB共同創業者 INTMAX共同創業者 Japan Blockchain Week発起人

2011年にビットコインと出会い、国内外で暗号資産・ブロックチェーンの普及に尽力。ミスビットコインというニックネームで親しまれてきた。日本最大級のブロックチェーンカンファレンスであるJapan Blockchain Weekの立ち上げや、Japan Blockchain Associationの顧問を務めるなど、業界の発展に寄与。日本初の暗号通貨による寄付サイト「KIZUNA」や、ブロックチェーン領域に特化した就職・転職支援会社「withB」、ブロックチェーン領域に特化したコンサルティング会社「グラコネ(Gracone)」を創業。現在はスイスを拠点に、イーサリアムのレイヤー2であるINTMAXを共同創業し、新たなイノベーションに取り組む。

Web3業界に飛び込んだ理由は?

藤本氏:早速、いつもインタビューで私が一番楽しみにしている質問なのですが、Web3・ブロックチェーン・暗号資産に興味を持った理由やきっかけを、それぞれ教えていただけますでしょうか?

伊藤氏:私の場合、少し期待外れかもしれないのですが、入社した当初は暗号資産やWeb3について全く知識がありませんでした。入社当時は、ディーカレット(S.BLOXの旧社名)がアンバーグループの傘下に入ったばかりのときで、私は新卒2年目でした。自分の強みとして英語や中国語が話せる語学力があったことや、スピード感のある業界で裁量を持って働きたいと思っていたので、グローバル企業でWeb3など新しいことを積極的にやっていたアンバーグループに魅力を感じて入社しました。Web3のことは何もわからない状態でしたが、アンバーグループや、その後のS.BLOXでWeb3や暗号資産に関する仕事に携わる中で、どんどんこの業界が好きになっていきました。今では自分でもWeb3のサービスを使用したり、暗号資産を買ったりしていて、この業界に入って本当に良かったと思っています。

藤本氏:ありがとうございます。具体的にはどのようなところに魅力を感じてのめり込んでいったのでしょうか?

伊藤氏:従来のWebサービスでは、企業や組織などの管理者がサービスを管理するのが一般的ですが、Web3ではブロックチェーン技術により、管理者が存在しなくても、ユーザー同士が分散して、サービスを運営・管理することが可能になっています。その結果、NFTやDAppsといった新しいサービスが次々と登場しており、こうした新たな仕組みに大きな魅力を感じています。このようにWeb3の世界が今後さらに広がっていく中で 法定通貨と暗号資産の交換を担う、私たちのような暗号資産交換業は、より多くのユーザーがWeb3の世界にスムーズにアクセスできる“ゲートウェイ”としての役割を果たすことが重要になると考えています。私は、その役割を担う企業で働けることにやりがいを感じており、今後もさらに頑張っていきたいと思っています。

藤本氏:語学力という点では、英語が使えることは御社に入社する上で強みになりますか?

伊藤氏:英語ができたほうがもちろん良いかとは思いますが、現在は親会社も日本企業なので、英語が必須というわけではないと思っております。一方で、今後、国内外のWeb3プロジェクトと関わる機会も増えてくるかと思うので、英語ができるに越したことはないと思います。

藤本氏:田中さんはいかがでしょうか?

田中氏:私は最初のキャリアが金融機関で、為替ディーラーや市場分析、プライシングロジック生成など、市場の効率化とテクノロジーの進化が密接な分野に身を置いていました。金融業界のIT化が進み、人の仕事がテクノロジーに置き換わる変革期を経験する中で、従来の技術の陳腐化に対する危機感と新しい技術への関心が高まっていきました。

そんな時、ブロックチェーン技術に出会い、その革新性に衝撃を受けました。特に、分散型台帳がもたらす透明性や改ざん耐性、そして新たな経済圏を生み出す可能性に、従来の金融の常識を覆すほどのインパクトを感じ、強く惹かれました。

「これはいつか必ず使われる技術だ」と直感し、それがこの業界に飛び込んだきっかけです。2017年頃の黎明期から商品開発などに携わる中で、その可能性は確信に変わりましたね。

“ゼロから創る”仕事の達成感と醍醐味

藤本氏:ソニーグループさんが暗号資産業界に入ったというのは国内外で大きなニュースになっています。

いろいろな場面でやりがいを感じることがあるかと思いますが、お二人が仕事で最もやりがいを感じる瞬間について教えていただけますか?

伊藤氏:私がやりがいを感じるのは、世の中にまだなかったサービスを作りだし、それを実際にリリースすることです。これまで「WhaleFin」というサービス名で提供していた暗号資産取引サービスを、完全に一新して、2025年1月14日に「S.BLOX」としてWeb版をリリースしました。さらに、最近ではモバイルアプリもリリースしサービスの幅を広げています。

サービスのリリースに伴い、私は主にUI・UXの調整や動作テストを担当し、お客様が口座開設の申請から暗号資産売買までをストレスなくスムーズに行えるよう、細かい調整を行いました。何度も調整を重ねて、最終的にリリースできた時は本当に嬉しく、やりがいを感じました。S.BLOXはこれからもプロダクトの拡充が進むため、そうした取り組みに携わることを楽しみにしています。

田中氏:伊藤さんと少し重なる部分もあるのですが、私も新しいものを作り出せる点や、前例のないことに挑戦できる点が大きなやりがいだと感じています。
 特にS.BLOXにおけるやりがいという点では、ソニーグループとしての連携が今後大きな軸となると思っていて、そこがまさに“新しいものを生み出せる”という部分とリンクしてくると感じます。
 他社では出せないような強みをこれから発揮していけるのではないかと考えていますし、そういったプロダクトに関わって進行できることは、大きなやりがいだと思っています。

ソニーグループならではの充実した福利厚生

藤本氏:転職を検討している方の中には、福利厚生を気にされる方も多いと思うのですが、伊藤さんが実際に働かれていて、どんな福利厚生を利用されているか、お聞かせいただけますか?

伊藤氏:私はソニー本社の食堂をよく利用しています。価格がお手頃で、メニューの種類も豊富なうえ、味も美味しいので、非常に満足しています。また、私自身、筋トレをしているため、日頃から食事の成分を確認することが多いですが、食堂では成分情報がしっかり記載されているので、自分に合った食事が選びやすく助かっています。 S.BLOXのオフィスは、ソニー本社とは別の場所にありますが、ソニーグループの一員として、食堂を利用できるのは非常に魅力的な福利厚生だと思います。 また、それ以外にも、グループ会社が提供している「NuroTW支援サービス」で自宅のWi-Fiを利用できたり、「選べるベネフィット」という福利厚生もあります。一例としてプライベートで色々なお店で使えるクーポンを発券できたりするサービスも活用することができます。

S.BLOXの魅力と求める人物像

藤本氏:では次にこのインタビューを読まれている方の中には、御社だけでなくWeb3業界全体で、どういった企業に転職のチャンスがあるのかを知りたいと思っている方も多いと思います。そこで、御社ならではの強みや、入社して学べること、他社との違いなど、いわゆる“PR”的なお話を教えてください。

田中氏:やはりグループ内資産が非常に豊富だと感じています。
ブロックチェーンという意味でも「Soneium」(ソニューム)という独自のブロックチェーンを立ち上げていますし、それを含めたWeb3プロダクトとして、ファンマーケティングプラットフォーム等、さまざまなパーツを持っています。
 ここまで大きな資本が入り、あらゆるパーツを持っているグループは、あまりないと思います。だからこそ、交換業者単体では難しいことにも、横の連携を強めながら、包括的に色々なものを使って勝負していける。それができるのは、我々の会社くらいではないかと思っていますし、そこが大きな魅力だと感じています。

藤本氏:その中で、田中さんが「こういう方と一緒に働きたい」という人物像を教えていただけますか?

田中氏:やはり主体的に物事を進められることが重要だと思います。我々には必要なパーツは揃っていますが、ボトムアップで構築していくべきものが非常に多いです。ですので、「どうやったら良いプロダクトが作れるのか」「どのような組み合わせで構築すれば良いビジネスになるのか」といったことを自分で考えられる方が必要だと考えています。

藤本氏:今のお話を受けてお聞きしたいのですが、そうしたチャレンジできる環境というのは整っていると言えますか?

伊藤氏:はい、そういった環境は整っていると感じています。受け身になって、上からの指示で動くことが少ない会社だと思っています。たとえば私はマーケティングを担当しているのですが、「このマーケティング施策をやってください」と上から一方的に降りてくることは少なく、「こういう施策をやってみたいです」と自分から提案して、上司と相談しながら「じゃあやってみよう」と進めていける環境です。

私自身、これまでにもいろいろな施策を自分から提案して実施にいたっていますので、主体的に考え、提案し、検討して、実行するということができる環境だと思います。

転職を考えている方へのメッセージ

藤本氏:最後になりますが、御社にご興味をお持ちの方々へ、メッセージをいただければと思います。

伊藤氏:私は社内で若いほうですが、年齢に関係なく裁量を持って仕事をさせてもらえる会社だと感じています。「若いから無理なのではないか」、「経験がないと意見を言わせてもらえないのではないか」といった不安を持っている方がいらっしゃるかもしれませんが、そういったことは気にせず、まずは挑戦していただきたいです。

弊社は暗号資産交換業者なので暗号資産に関わる仕事もできますし、今後はSoneiumとの連携など、幅広いWeb3の領域での取り組みが増えてくると思います。このような分野に興味がある方には、とても良い環境だと思いますので、そういったことをやりたい方はぜひご応募いただければと思います。

田中氏:我々はソニーグループという大手企業グループに属していますが、交換業者単体としてはまだまだ成長段階にある会社です。ですので、様々なバックグラウンドを持った方がいらっしゃいますし、非常に勉強になる環境だと感じています。また、成長段階にあるからこそ、アイデアを出して積極的に行動すれば、それを実行させてもらえる余地も十分あります。そういった環境に魅力を感じる方は、ぜひご応募いただければと思います。

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