【イベントレポート】Nayutaが取り組むLightning Network技術とその可能性

2019年5月25日(土)に開催された、仮想通貨・ブロックチェーン業界合同企業説明会。

同イベント内では、12の企業様に会社説明のスピーチをいただきました。一時立ち見が出るほどの盛況ぶりだった企業スピーチの内容を、要約してレポートします。

株式会社Nayuta

 登壇者紹介

栗元憲一 氏
株式会社Nayuta 代表取締役

先端SoC(SystemOnChip)のアーキテクチャ設計、回路設計、EDAソフトウェアアルゴリズムの研究開発に10年以上取り組む。2011年以降にAndroidとハードウェアを組み合わせたIoT開発を行う。その最中にブロックチェーンとIoTの組み合わせに可能性を感じ、ブロックチェーンの研究を開始。

ビットコインの不便を解消?Lightning Networkとは?

弊社はブロックチェーンのテクノロジー系スタートアップで、2015年の3月に福岡で設立しました。福岡の本社と、東京にも大手町のコワーキングスペースに拠点を持っています。

弊社が今取り組んでいる技術にLightning Network(ライトニングネットワーク)というものがあります。現在のところ、ビットコインは街中でほとんど使われていませんよね?理由はいくつかあるのですが、まず取引が確定するまでに時間がかかります。また、取引ごとに手数料がかかります。これは海外送金の手数料などに比べれば格段に安いものですが、日常的に支払いをするのに毎回手数料は支払いたくないですよね。そして1秒間あたりに処理できるトランザクションの件数が少ないというのも問題です。

これらの不便を解消するために開発されているのが、Lightning Networkです。簡単に言うと、ビットコインのメインのブロックチェーンに決済専門の層を構築して、ブロックチェーンの外側で処理を行います。これによって1秒間辺りの取引数の増加、リアルタイムでの着金、手数料を低く抑えるといったことが可能になります。非常に小さな金額での決済、いわゆるマイクロペイメントがグローバルで行えるので、活用が期待されており、新しいマーケットができると言われています。

Lightning Networkコミュニティーの中での存在感

そもそもLightning Networkはある方が論文で発表し、それに共感した技術者たちがコミュニティーを作って有志で開発されているものです。ビットコインは誰かが中心となってコントロールしない、誰のものでもないお金であるということに非常に価値があります。Lightning Networkも、誰かが主導権を持って仕様を決めるのではなく、みんなで協力して話し合いで仕様を作っていきます。現在は弊社も含め6つの主要開発チームがあり、それぞれに開発を進め、実装は各社で行なっているという状況です。ただ、前述の通り、Lightning Networkの仕様については皆で話し合って確定していくため、弊社も仕様を決める議論の場にお招きいただいて、ディスカッションをさせていただいたりしています。

他社はライバルでありながら、一緒にLightning Networkという仕様を作っている仲間でもあります。お互いにオンラインでコミュニケーションを取り合いながら切磋琢磨しているという感じです。

Nayutaが手がけるプロジェクト

弊社が開発したLightning Networkのノードを、4月末にリリースしました。こちらは、サイズが非常に小さいということと、メモリーの使用量が他より格段に少ないという特徴持っています。技術競争が激しいため、常に順位は入れ替わる可能性がありますが、現時点では世界最小ではないかと思います。NayutaはもともとIoTの開発を行なっていたため、IoTにも活用が期待できるこのような極小のLightning Networkノードの開発に取り組んでいます。

ビットコインから派生したサイドチェーン上でLightning Networkを動かすことで、企業向けのポイントシステムなどに活用できる仕組みも手掛けており、改良を加えながら試行錯誤を繰り返しています。非公開のプロジェクトもいくつか走っていますので、弊社としては、ビジネスディベロップメントができる方を非常に強く求めています。技術面での知識とお客様のビジネスへの理解があり、どういった提案をすればお互いがwin-winになれるのかを考え、契約のクローズまで持っていけるような人材をイメージしています。会社のオペレーションの部分を担当いただける方やエンジニアについても募集しています。

弊社はスタートアップで、人数も少なく自由な雰囲気です。一人一人のプロ意識が高く、自分たちのプロダクトを世の中に出していくんだという共通の強い思いを持って取り組んでいます。同じような感覚で新しい社会の構造を作っていくことに、大きいモチベーションがある方とぜひ一緒に働きたいと思っています。