グローバルなマーケットプレイス

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2022年7月11日に開催された「Non Fungible Tokyo 2022」のセッション “グローバルなマーケットプレイス”をレポートします。

Gideon Walles(ギデオン・ウォールズ)氏
OpenSea – Content Lead

OpenSeaの初期の社員であり、コンテンツリーダーとして、Web3のユーザー教育やNFTの大衆への普及に取り組んでいる。OpenSea以前は、プロデューサーとして、独立系長編映画の制作や、eスポーツやPCゲームのコンテンツ制作に携わってきた。

沼崎 悠(ぬまざき ゆう)氏
tofuNFT、Co-Founder

2011年にアジア圏での人材採用企業を起業。その後、フジサンケイグループ内で複数社の事業開発に携わる。2017年に株式会社COINJINJAを共同創業、国内最大級のユーザー数を持つ仮想通貨アプリ・コイン相場を運営。2021年からマルチチェーンNFTマーケットプレイス・tofuNFTの運営を開始、BNB chain, Avalanche, Polygon, Fantomといった主要Layer1、Arbitrum, Optimismといった主要Layer2、Astar, Moonbeamといった主要Parachainでトップクラスの出来高を持ち、29以上のEVMチェーンで展開している。

Noriaki Nakata(のりあき なかた)氏
SBINFT/Moderator

SBINFT CMO。イベント運営からリサーチまで、NFTコミュニティにおいて様々な役割を担ってきた。NFTのリサーチャーや翻訳者としてスタートし、その後、イベントオーガナイザーとして日本のコミュニティの境界線を広げる役割を担ってきた。nanakusaチームに参加した後は、190人のアーティストやパートナーと共に、日本のコミュニティが抱える問題を解決するために、素晴らしいテクノロジーとアートを生かした活動を続けている。アート、ビジョン、ブロックチェーン技術で構成されるクリプトアートは、未来への情熱と関心を持っている。CAWA in TOKYO & CRYPTO ART FES 2022主催 翻訳者(ENG⇔JPN)、NFTアナリスト プランナー、TEAM NAGOMI翻訳者 8DAOメンバー。

中田氏写真

中田氏:こちらはNFTグローバルマーケットプレイスのセッションです。

私はホストを務めるNoriaki Nakataです。今日は2つのマーケットプレイスから特別なゲストを呼んでいます。まず1人目はOpenSeaのGideonです。また、tofuNFTのCo-Founder沼崎悠氏も来ています。

今日は私含め3つのマーケットプレイスの人間が来ていて、それぞれが違う目的やアプローチを持ってこのマーケットに取り組んでいます。それぞれの経験や考え方、今後どうして行きたいのかについてお話していきたいと思います。

まずは自己紹介から始めましょう。Gideonからお願いします。

Gideon氏:皆さんこんにちは。

私はOpenSeaに昨年3月にジョインし、新規ユーザーのオンボードなどを担当しているGideonです。

私が入社したタイミングでは、会社はとても小さくて、まだ15人しかいませんでした。この1年間NFTを世の中に送り出すという役割を担ってきましたが、皆さんも経験されたように、NFTの業界のクレイジーな展開を目の当たりにし、そして今日ここでそのNFTについて色々なお話しができる機会をいただけてとても嬉しいです。

中田氏:OpenSeaで働くことがどういうものなのか、本当に想像がつかないです。

Web3のキープレイヤーが集まっていて、OpenSeaでどんな体験をされていて、どういったことを考えられているのかが、とても気になりますね。

それでは次にtofu NFTの沼崎さんお願いします。

沼崎さんはこの業界で何年も働いていて、最初はICO検索サイトのCOINJINJAなどを運営されていますよね。それでは自己紹介をお願いします。

沼崎氏:私はtofuNFTの共同創業者の沼崎悠です。

2017年に仮想通貨業界に参加しました。まずはじめにCOINJINJAというICO情報の検索サイトを立ち上げました。次にポートフォリオアプリのCoinViewをリリースしました。これは自分のポートフォリオをまとめて管理することができるブロックフォリオのようなアプリです。CoinViewは日本市場をメインターゲットにしていて、当時100万以上のユーザーがいました。そして、2021年から世界向けのプロダクトを作り始めようと決め、tofuNFTを始めました。

中田氏:自己紹介ありがとうございました。tofuNFTや沼崎さんはNFTをDeFiのエコシステムの一つとして取り組んでいるので、どんどん新しいアイデアを生み出してくれるところが凄いと思っています。

ここからはNFTマーケットプレイスへのそれぞれアプローチの違いなどを話していきたいと思っていますが、その前に、IRL(In Real Life)というキーワードについてお話したいと思います。2022年の最初の6か月では、新型コロナウイルス感染症の拡大が落ち着き、リアルでミートアップやいろんなイベントができるようになりましたよね。

Gideonは日本に来て、Polygon TOKYO Hacker House、Solana Hacker Houseにも参加したとお聞きしましたが、日本コミュニティの熱量は感じましたか?

Gideon氏写真

Gideon氏:そうですね。今回のSolanaとPolygonのHacker Houseは日本で参加する初めてのIRLイベントでした。イベントの規模が本当に大きくて、Web3について学びたいエンジニアがこんなにいるのかととても驚きました。

もちろんSTEPNの影響もあるとは思いますが、日本はゲーム大国なので多くのエンジニアがゲーム関連のWeb3プロダクトを作ろうとしているのが印象に残っています。また、私はPolygon Hacker Houseに行ったのですが、マルチチェーンの普及という観点で日本は非常に面白いマーケットになると思っているので、今後注目していきたいと考えています。

中田氏:日本ではSTEPNのようなWeb3のHYIP(高利回り案件)が非常に人気になってきていることもあり、Web3のイベントに新しい人が沢山参加するようになって、キャパシティが全然足りない状況になっていますよね。HYIPがとても人気がでてきていますが、同時にリテラシーを向上させて、NFTやWeb3に関しての理解も深められるようにしないといけないと思っています。

沼崎さんはNFT.NYCに参加され、そこでtofuNFTの紹介やミートアップなどを開催したと聞きましたが、どうでしたか?エネルギーを感じたり、ユーザーから実際に意見をもらえたりしましたか?

沼崎氏:ニューヨークでは、あまり多くのユーザーに会えたわけではないですが、たくさんのレイヤー2のプロジェクトと会いました。tofuNFTはマルチチェーンに力を入れていますが、イーサリアムメインネットにはそこまで注力していないので、イーサリアム中心の開発者にはあまり知られていませんでした。レイヤー2エコシステムではプレゼンスがあるのですが、これが認知度に大きな違いを生んでいるようでした。なのでイベントに参加して、チェーンごとの文化が実際にどう違うかを理解することが非常に重要だと感じましたね。もちろん、データでそういった違いがあること自体は認知していましたが、実際に目の当たりにできたことが本当に良い機会になったと思います。

中田氏:そうですね、この業界では、特にメタバースやクリプトの分野はデジタルメインではありますが、多くの人達と関わると、対面で会うことの重要性を実感できますよね。私もNYCのイベントに参加して、実際にいろんな人たちと会うことでエネルギーを肌で感じることができました。ようやく、対面で会えたからビジネスを始めましょうというケースも多かったです。

また、tofuNFTはArbitrumからも歓迎されたと耳にしたのですが。

沼崎氏:そうですね。OpenSeaの人たちとも一緒に会っていて、私たちがOpenSeaの人たちをArbitrumのCEOに紹介していたんです。

中田氏:2つのプロジェクトは協力しあっているんですね。

また、NFT以外にもいろいろと面白いプロジェクトがあります。現在、コレクタブルプロジェクトの多くは、IPをより良くしようと試行錯誤しています。Bored Ape Yacht Clubなどが良い例だと思いますが、コミュニティに所属するということはどういうことなのかについて体験できるようになっています。ただ、個人的にはもっとトークンが使える体験をしたいと思っています。どうやって使うのか、このNFTが何に使えるのか、どこかに入れるのか、何かもらえるのかという形でユーティリティが欲しいと思っています。これは次のステップになると思いますが、ユーティリティを手にすることで、NFTを所有することの実際の価値を体験できると思っています。

次の話題に移ります。今年は2月にNFTのトレンドが来て、Web3、メタバース、DAOのバズワードが来て、とても楽しかった時期ですが、大変な時期でもあったと思います

昨年は8月以降にコレクタブルのHYIPが来て、次にメタバースが来てFacebookがMetaに社名を変えて、それからファッションブランドなどが来てという1年でしたが、OpenSeaでの体験を教えてください。

Gideon氏:OpenSeaは2018年からのプロジェクトですが、昨年は本当にクレイジーな1年でした。3月にOpenSeaにジョインし、そのあたりから業界が盛り上がってきていて、当時はCryptoPunksが最も有名なコレクションで最も有名なアートでした。そのほかBeepleとかいろんなオークションも行われていました。あと、Hashmasksのコレクションも人気でした。

また、PFP(プロフィール画像)のプロジェクトが出てきたり、5月にはBored Ape Yacht Clubが出ていましたよね。3~5月までに小さなブームが来ていて、OpenSeaのチームとしてはそれからしばらくは静かになると思っていましたが、8月からまた盛り上がってきて、取引高が記録更新しました。

私たちもそういった未来を予測できるわけではないので、日々の業務をしっかりと行い、顧客を助けたり、機能をリリースしたりすることで、ベストを尽くしていました。

最初の半年は、当時のチーム自体が皆さんが想像しているよりもはるかに小さかったので、メンバー皆がそれぞれのベストを尽くそうとしていました。

昨年はもともと時期によって上がり下がりがありましたが、何度も小さなブームが起きた気がします。後半ではメタバースなどが流行り始めて、どんどんNFTが一般的なものになりました。この時期に業界全てが同じ方向に向かったことで、ユーザーがNFTをMintしたり購入する方法が大きく変わったと感じました。

中田氏:ターニングポイントとなったタイミングはいつだったと思いますか?

Gideon氏:昨年の8月はそれ以前とは比べられないぐらい大きなものになり、今年の1月はその8月よりも大きくなりました。8月ほど大変な月は当面来ないだろうと思っていましたが、大誤算でしたね。

中田氏:ありがとうございます。OpenSeaがどう思っていて、どう対応していたのか知れて良かったです。

tofuNFTの沼崎さんはこれまでGameFiやブロックチェーンゲームに取り組んでいましたが、最近コレクタブルにも対応し始めました。tofuNFTはこの分野におけるパイオニアで、新しいチェーン、新しいプロジェクトにどんどん対応していますが、マルチチェーンNFTマーケットプレイスとして、28種類のチェーンに対応していますよね?

沼崎氏:そうですね、28だったと思いますが、もしかしたら30〜32種類だったかもしれないです。

中田氏:凄いですね。tofuNFTにとってはどのような年だったのか教えていただけますか?

沼田氏写真

沼崎氏:私たちは2021年3月に最初のNFTをBSC(バイナンススマートチェーン)でリリースしました。イーサリアム以外のチェーンを最初に選んだのですが、サイドチェーンの歴史を思い返すと、幸運なことにBSCは最も大きいものだったと思います。

HashmasksやCryptoPunksのような有名NFTプロジェクトのコピーがたくさん誕生していましたが、そういったプロジェクトの多くは成功しませんでした。次にステーキングができたり、ファンジブルトークンを獲得できたりするNFTが誕生しました。同時にAxie Infinityがブームになったので、ゲームプロジェクトのNFTがBSCにも来ました。

9月と12月は本当に素晴らしい月で、BSCでGameFiプロジェクトが大きな成功をおさめました。そこから今年の5月まで、マルチチェーンのNFTが始まりました。PolygonやBSC以外にサイドチェーンが成長して、メジャーなところではCronosやArbitrumのTVL(Total Value Locked)が10億ドルを超えました。その後もHarmonyのような新しいチェーンがブームになりました。その他にもOasys、Astarなどがメインネットを始めて、大きなムーブメントとなりました。このようにマルチチェーンの世界はこの1年で大きく変わり、開発が進み、複雑になったと思います。

中田氏:沼崎さんはチェーンについて詳しく、それぞれの特徴などをしっかりと把握していて、さらにいつも新しいチェーンやプロジェクトを探していて、会社としてもそうですが、そのアンテナの高さが本当に素晴らしいと思います。また、トップダウンのアプローチでチェーンの対応を決めていくのもtofuNFTの強みだと思います。

Gideon氏:そうですよね、私もtofuNFTを見た時、そんなにたくさんのチェーンがあると思っていなくて、どれだけスクロールダウンしても終わることがないかのように感じました。

中田氏:次のL2の夏では、tofuNFTはL2やGameFiなどいろんな新しい機会に取り組むと思っていて、こういった分野のパイオニアになると思っています。

SBINFTについても簡単に話をさせていただきます。私たちは元々昨年の4月にnanakusaというプロジェクトを始めました。当初数は少なかったのですが、今では190人のアーティストが登録されており、彼らとWeb3や仮想通貨によるクリエイターのエコノミーを作ろうとしています。また、多くの日本企業、だいたい100社ぐらいが参加していて、彼らをオンボードさせて一緒にメタバースを作る計画などのトータルサポートを企業に提供しています。

クリエイターと企業が手を組んで協力し、さらにここにクリプトの要素を持ってくることで、仮想通貨による分散型の世界を作ろうとしています。また、昨年10月に私たちはSBIグループに入りました。これは将来、NFTに対する規制などが来たとしても、私たちのアートオークションやeスポーツ、取引所などの機能が規制に対応し、遵守しながらビジネスを進められるようにしていくためです。

次の質問です。まずGideonに話を聞きたいと思っています。

2人ともSeaportについて話したいですよね。Seaportは2人にとっても新しいプロトコルで、新しいインフラで、OpenSeaなどを実装することで人々がNFTの取引を行うとき、新しい体験ができるようなものです。Seaportがどのような影響を与えるのか教えていただけますか?

Gideon氏写真2

Gideon氏:OpenSeaでドキュメント等をリリースしているので詳細はぜひそちらをご覧頂きたいのですが、簡単に概要をお話しますとこれまでOpenSeaはWyvernというマーケットプレイスプロトコルを使っていましたが、今は新しい注文に関してはSeaportを使ったオープンソースマーケットプレイスプロトコルに移行しています。

このプロトコルの素晴らしい点は、ガス代(手数料)が最適化されるところです。

CoinGeckoの分析によると、イーサリアム上でも約38%削減できるようになっています。

NFTをOpenSeaで販売するためには、OpenSeaでのアカウントの初期化が必要なのですが、これに多くのガス代がかかっていました。ですが、これも不要になります。また、Seaportによって新しい機能を作ることができ、コレクションオーダーのような新しい機能を提供することもできます。すでにリリースしているのでぜひ利用してみて欲しいです。

他に開発中のものとして、バルクオーダーなどがありますが、こういった機能はSeaportのおかげで実現できています。

Seaportはオープンソースなので、Polygon Hackathonの参加者でも使っている人がいて、有能なプロトコルだと思います。

ユースケースとしては、Seaportを使うことで、スタートアップであったりDAOであったり、誰でもマーケットプレイスを作ることができます。OpenSeaは一切手数料を取りません。これによって、エコシステムがどこまでいくのか、Seaportのいろいろな機能を使ってどのように成長させていくのか、非常に期待しています。 

中田氏:ありがとうございます、私も楽しみです。私もHackathonでSeaportを使っている人をみましたが、彼らはAvalancheやHarmonyといった、OpenSeaがまだ対応していないチェーンも使用していましたよね。

Gideon氏:そうですね。一部対応していないチェーンもありますが、SeaportはEVM(イーサリアム仮想マシン)と互換性のあるチェーンならばどれでも使うことができるので、マルチチェーンの環境はSeaportによって発展していくと思っています。

中田氏:つまり、SeaportはOpenSeaにとっての第2章ということで良いですか?

Gideon氏:はい、OpenSeaだけでなくすべての人にとっての第2章だと思います。

SeaportはOpenSeaによるものというよりは、コミュニティリソースだからです。

中田氏:ありがとうございます。

ではtofuNFTについて、沼崎さんにお聞きしたいのですがNFTはコレクタブルやブロックチェーンゲーム以外ではどういう役割を果たすと思いますか?

例えば、DeFiプロトコルだとステーキングをしたらNFTを受け取れるとか、そういった使い道があると思っています。ぜひNFTの可能性や、クリプトのエコシステムで果たす役割について教えていただきたいです。

沼崎氏:ユーティリティという観点では、アートやゲーム以外だと不動産やAirbnbでの活用やチケットなどがあると思います。また、真贋の証明などにも使えると思っています。

実際にNFTは本当に注目を集めていて、この注目度は2021年とは比べ物にならないと思います。この1年のバブルの中では、プロダクトがHYIPにフォーカスしてしまうので、他のユースケースがなかなか出ていない状況ですが、今後どんどん出てくるのではないかと考えています。

なので、先ほどいった不動産やホテル、チケットなどのユースケースはシンプルですし、例えばNOT A HOTELという日本のホテルはホテルのNFTを出しました。こういうユースケースはこれからもっと増えるのではないでしょうか。また、仮想通貨のエコシステムの観点から見ると、DeFiの進化によって業界はさらに複雑で、高度になっていくと思うので、そういったDeFiにはNFTがどんどん必要になっていくと思います。また、コレクタブルがこれまで以上にどんどん成長していくと考えています。

毎日のように新しいプロジェクトの打ち合わせをして、それらのプロダクトがどんどん売れていて、私は今後も財務状況がしっかりしているプロジェクトに注目していこうと思っています。NFT.NYCで見かけた、いくつかの大きなプロジェクトは、大きなアミューズメントパークを作っていて、まるで分散型アミューズメントパークのようでした。

本当に強いプロジェクトは、このイベントのために億円単位のお金をかけていて、こういったことはこれまでなかったことだと思います。いくつかの新しい分散型IPは今後もどんどん登場すると思っています。

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中田氏:私も100%同じ考えです。

最近、TwitterでBenito氏がプロフィール画像の時代が終わって、次は3Dアバターの時代になるといっていたのが象徴的だと思っています。これはもちろんクリエイターからの視点だと思いますが。

個人的に、PFP画像から始めるのも良いですが、どんどん進化していって、コンテンツを作っていく必要があると思っています。コンセンサス、NFT.NYCのイベントにも参加したのですが、多くの人がGameFiの話をしていました。

またトークンやブロックチェーン技術を物理世界にどう実装していくのか、沼崎さんがおっしゃっていたように不動産やホテルのコミュニティへの参加など、非常に関心がありますね。たくさんの人たちが集まるということで、こういったユースケースは今年の後半でどんどん加速していくのではないでしょうか。

最後に、みなさんのプロジェクトは次に何をする予定なのかについてお伺いしたいです。

もちろん、まだ公開できないこともあるとは思いますが、OpenSeaはこの弱気相場で何を考えていて、次のブームに対してどういう準備をしているかまずはGideonから教えていただけますか?

Gideon氏:まず、市場の弱気相場にも良い面はあります。OpenSeaも弱気相場でスタートしましたし、他の多くのプロジェクトも同様だと思います。

この6か月を考えると、私たちはどんどん新しい機能などを提供したり、UIを一新したり、Seaportの提供も大きな発表だったと思います。

プロフィールのカスタマイズなど、UI/UXに関してはこれからも継続して改善していく予定です。個人的に、Vitalik氏のSoulbound Tokenホワイトペーパーに興味を持っていて、これによって教育やこれまでの実績などに基づいた面白いリアルライフに関係するアプリが生み出されていくのではないかと思っています。これが非常に楽しみで、この業界に長くいるとこれからのことを深く考えていくことが重要だと思います。

中田氏:UI/UXの改善もまだまだこれからだと思いますが、OpenSeaは最近アグリゲーターのGemを買収しましたよね。

Gideon氏:そうですね、買収しました。Gemのチームを本当に素晴らしいと思っていてOpenSeaに参加してくれることがとても嬉しいです。プロユーザーにとって素晴らしいツールだと思っていて、また、大量のNFTを売買できるようになる点を考えると、それ以外のユーザーにとっても本当に便利になるのではないでしょうか。

中田氏:Seaport、Gem以外にも色々と考えていると思いますので、皆さんもOpenSeaのこれからに是非期待してください。ありがとうございました。

それでは次に、tofuNFTはこれまで同様、新しい分野、新しい機会のパイオニアとして、L2に対応していくのではないかと思っています。この夏、またL2が来ると思うのですが、tofuNFTがこれからについてどんなことを考えているのか教えていただけますか?

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沼崎氏:tofuNFTには今3つの戦略があります。1つ目は、非英語圏にフォーカスすることで、特に東南アジアにフォーカスしたいと思っています。2つ目は、GameFiへのフォーカスです。3つ目は、全てのEVMチェーンをサポートすることです。なので、最終的には100種類以上のチェーンに対応していくと思っています。さらに、Avalancheサブネットや、Polygon Supernets、BSCのバス、日本のOasysなど、オンチェーンプラットフォームの技術がもっと人気が出れば、サポートするチェーンの数はさらに増えると思います。特に、GameFiでは、仮想通貨をまだ買ったことがない新規ユーザーも多いと思うので、あまり仮想通貨の価格を意識しないのではないかと思っています。なので弱気相場でも盛り上がる分野があるかもしれないですね。

中田氏:そうですね。たとえば、STEPNをGameFiというべきかはわからないですが、稼ぐための手段はそれぞれの国に特徴があると思っていて、例えばMove to EarnのSTEPNは日本やアジアで人気でしたが、アメリカでは知っている人は少なくて、地域ごとに人気のGameFiが誕生するかもしれないですね。

Gideon氏:そうですね。個人的に、STEPNの成功には2つの理由があると思っています。1つ目はウォレットを意識する必要がなく、アプリ自体がウォレットの役割をしています。これができるので、他のチェーンよりもSolanaが人気になっていますよね。2つ目は、アメリカの人々は日本人ほど歩かないことです。

こういったプロジェクトがどうやって成長していくのかが本当に楽しみで、持続可能なPvP(人対人)のような仕組みなどが出来て、もっとPvPでも稼げるようになるといいなと思っています。

中田氏:そうですね。次の3か月がどうなるかまったくわからないですが、楽しいものになりそうですね。

SBINFTに関してお話しすると、弊社では現在、プラットフォームをより良いものにして、社会にブロックチェーンテクノロジーを実装しようとしています。実際にローソンや学校などとコラボして、証明書などをNFTで発行できるようにして、社会にNFTを実装しようとしています。

またこの業界の面白い点として、それぞれの地域にエコシステムとコミュニティがあるので、クリプトの良い点であるボーダレスでパーミッションレスな部分を活かして他国のプロジェクトや企業と効率の良い方法でコラボすることができ、私たち自身の分散型の社会を構築していくことが可能です。

それでは、グローバルマーケットプレイスのセッションを終わりたいと思います。

OpenSeaのGideonさん、tofuNFTの沼崎さんありがとうございました。

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