QUOINE株式会社 小笠原圭祐氏
「QUOINE株式会社の小笠原と申します。QUOINEで、『コイン』と読みます。『クウォイン』とか『コイネ』と言われることが多いのですが『コイン』です。これが1番大事なことで、覚えて帰っていただければ今日のプレゼンはほぼ100点かなと思っています(笑)」
「簡単に私の自己紹介をさせて頂きます。元々ソフトバンクでインフラエンジニアなどの業務をしておりました。弊社の代表の栢森もソフトバンクにおりまして、そこで出会って約2年前にQUOINEに入社しました。現在はBtoB営業やマーケティングなどの業務をしています」
QUOINEはグローバルに『金融の未来をつくる』
「今日、色々な会社さんのプレゼンをご覧になったかと思います。すでにお気づきの通り、ブロックチェーンは未来の基幹技術です。例えば、金融もそうですし、農業やエンターテイメント、医療、ロボットなどの分野に使われていくことは間違いないと当社は考えています。その中で、やはりまずは金融業界が変わっていくと。ブロックチェーンのキラーコンテンツとして、まず仮想通貨が現れました。その中で、例えば金融の決済、送金、ローン、資金調達、資産形成といった、銀行などの既存の金融機関が行っていた業務で手間のかかっていたものが、ブロックチェーンで変わっていって、新しい金融ができていくと我々は考えています」
「1つ例を挙げますと、仮想通貨を用いた資金調達、ICO(Initial Coin Offering)が、昨年はニュースになる程ブームになりました。2017年度の調達金額は4167億円と言われています。まだまだ株式の調達額に比べると少ないですが、やはり2016年に比べると、約40%伸びたことから凄まじい伸び率です。仮想通貨をはじめとしたブロックチェーンの金融で、これから様々なサービスが出るということは間違いないと考えています。少々宣伝になってしまいますが、当社も仮想通貨でICOしたのでぜひ買ってください(笑)」
「QUOINEが何をしているかをお話しする際、我々は『金融の未来をつくる』と答えています。ブロックチェーンが金融業界に入ってきた時に何が起こるかというと、新しいブロックチェーン技術を使った金融サービスを作る会社、もしくは業界が生まれると考えています。その業界を支える礎になりたいと私たちは考えています。会社概要ですが、設立は2014年11月です。総社員数は120名になりまして、拠点は日本、ベトナム、シンガポールとグローバルに活動しています。本社機能は日本で、どちらかというとビジネスサイドになります。ベトナムのホーチミンに開発拠点、シンガポールはグローバルなマーケティングやグローバルなBtoB営業、というところで業務の棲み分けをしています」
「人数比はほぼ日本とベトナムになりまして、日本が約50名、ベトナムが約60名、シンガポールが約10名という構成になっています。エンジニア比率で言いますと、だいたい今はベトナムにいますが、日本にも約50名のうち約10名が日本のエンジニアとしております。業種としてはフロントエンド、バックエンド、両方います。なぜグローバルと言いながら日本本社になっているのか。やはり大きいことの1つは法律のお話です。みなさんすでにご存知かもしれませんが、日本は世界で初めて国として仮想通貨業を認めました」
「例えばアメリカですと、国というよりも州ごと、州法でライセンスを取っていきます。日本だと日本国政府のもとで1つのライセンスを付与していく。仮想通貨をビジネスとして扱う際は、そのライセンスがないとビジネスをしてはいけない、といったことは実は日本が初めてです。そして当社も昨年の9月に金融庁の登録を取りましたが、やはりこの対応をするために、本店を日本に置いて密に連携をとっていく必要がありました。今後の流れとしては、グローバルでも法律の整備が進んで、例えばフィリピンやシンガポールでもライセンス制になっていきますと、それこそフィリピン支店を作ったりだとか、もしくは既存のシンガポール支店に、その対応のための人を足す、といったことを考えています」
「当社のおおまかなところはお話しましたが、実はこれ(スライドの写真)が、私たちの特徴を表す1枚の写真です。これはQUOINEのお菓子スペースの写真です。こういったお菓子スペースがあること自体も面白いと思いますが、これが何を表しているかというと、例えばこのちょっとオシャレなものはフランスのお菓子です。そして、これはウクライナの方が買ってきてくれた成城石井のケーキです。他にもフルーツの蜂蜜漬けなど、お土産で買ってきてくれたものがあります。といったように非常にグローバルな人材が集まっているというところが当社の1つの特徴です。バックグラウンドの異なる方々が集まっているのが見て取れるかと思います。CEOとCFOは栢森と紺野、日本人ですが、この他のCTOなどはエルサルバドル、カナダ、マレーシア、アメリカ…。他のヘッドも、イタリア、ドイツ、トルコ等、多様な人材が揃っています。なぜそういった人材を集めているかと言いますと、仮想通貨、ブロックチェーンというものがそもそも1つの国にとらわれるサービスではないからです。国を越えて送金をしたり、グローバルで見てサービスを展開するということがありますので、人事自体もグローバルに揃えている、ということがあります」
「もう1つ当社の大きな特徴としてあるのは、金融のバックグラウンドを持っている者が多いということがあります。例えばCEOの栢森はもともとソフトバンクの投資部隊におりまして、どちらかと言うとIT、ビジネス寄りなんですが、CTOのMarioはクレディスイスやメリルリンチの技術チーフをずっとしてきています。グローバルの投資銀行でずっとシステムを作ってきた者が入っていたりします。チーフトレーディングオフィサーのAndreは、FXのトレーディングアルゴリズムをずっと見てきています。これから仮想通貨が金融資産として扱われていくと思いますが、そのプラットホームを作るのに、ITの知識だけで足りるのかと言うとそうではありません。今までの金融に求められるようなシステムの堅牢制やセキュリティが求められる中で、それに対応できる人材を揃えているのが当社の特徴です」
QUOINEのビジネスモデルはBtoCとBtoB
「そういった人材を集めているのは、QUOINEのビジネスモデルに理由があります。QUOINEのビジネスモデルには、大きく2つの柱があります。1つはBtoC、エクスチェンジ事業、取引所ですね。そのサービスの上でお客様が仮想通貨を売ったり買ったりできるというのが1つ。もう1つ、当社はBtoBにも力を入れています。当社のシステムが落ちてしまったら、BtoBのお客様にも迷惑がかかります。それこそ親亀がコケたら子亀も孫亀もという話でないですけども。そういうところもあって、内部投資に力を入れています。金融のバックグラウンドを持っている人を入れているのが当社の特徴です」
「BtoCに関して言いますと、QUOINEのユーザーの方もいらっしゃるかもしれませんが、このようにチャートがあって、注文パネルがあって、という形でサービスを提供しています。顧客基盤は日本とグローバル、両方いらっしゃいます。BtoBは、当社の代表の栢森が『仮想通貨業界の東京証券取引所になる』とよく言っています。これはどういうことかというと、例えば証券業界で言いますと、東京証券取引所があって、その上に〇〇証券があったりだとか、△△証券があったりということになっていますが、仮想通貨業界というのは、その1番根元のところをやっている会社はありません。そこを我々がビジネスとしてやっていきたいという意味です。具体的に例を挙げますと『何か開発の技術はあるけれども、仮想通貨の知識がない』という会社があったとします。そういった際に、当社のAPIを使って、『仮想通貨のところは当社が技術提供しますよ』ということをします。もしくは大手のFXや証券の会社さんが仮想通貨を金融商品として売りたいとなった時に、『じゃあその仮想通貨をどこから仕入れるの』という時にQUOINEがそこを支えてあげることを考えています」
「当社もまだまだ3、4年のベンチャーです。でも仮想通貨やブロックチェーンには可能性があって、それを広めていきたい、でも1人ではできない。仮想通貨業界を盛り上げる中で自社も大きくなっていきたい。そういう思いがあって、こういうBtoB事業をやっています。ITや仮想通貨の会社ということで先進的なイメージを持たれるかもしれませんが、QUOINEに関していうと、先進的な風土はありつつも共生や安全性、どう社会に貢献するのか、ということが文化として根付いているように思います。一言で言うと、ブロックチェーンという金融を支える基盤となる会社、本当に土台となるような会社、と言えるかもしれません」
「私も元々ソフトバンクという大企業にいました。そこからQUOINEに転職して感じるのは、やはり風通しがいいということです。外資系の雰囲気があるので自分の意見が言いやすいということもありますが、私がそれ以上に感じることがあります。仮想通貨・ブロックチェーン業界というこれから伸びる業界に本当に貢献することを感じられるということです。ぜひ、プロフェッショナルに囲まれて大きく成長したい方はQUOINEに応募いただきたいです」
「具体的にどういったポジションを募集しているのかをお話しします。幅広く募集しています。例えばブロックチェーンエンジニア、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、他にもデータサイエンティスト、モバイルアプリエンジニア、デザイナー、セキュリティエンジニアも考えています。これから仮想通貨・ブロックチェーンを広めていくためには当社の総社員規模はまだまだ小さいです。これからの1年で200人、300人と増やしていくと言っていますので、ビビッときた方はぜひご応募いただければと思います」
「応募フォームもありますが、私のメールアドレスに直接メールしていただいても結構です。もしくは2階にブースがありますので、色々話を聞いて、そちらで連絡先をいただくということも可能です。今日は私が人事として来ている他に3名のエンジニアが来ております。フロントエンドもバックエンドの担当も来ています。ぜひ後ほど来ていただければ幸いです。ありがとうございました」